- ベストアンサー
ゲルろ過の塩濃度について
現在理系学部生四年で卒研の真っ最中です。分子量約50000のタンパクと約30000のタンパクをゲルろ過クロマトグラフィーで分けようとしました。バッファーはpH7のリン酸バッファーに0.3Mの塩をくわえたものです。しかし、ベースラインが無く、ピークを回収しSDS-PAGEで確認しても、わかれていません。そこで、塩濃度を0M にして再度おこないましたが、やはりわかれません。わかれないのは、分子量の差があまり無いからだと思います。 一般的に塩濃度を高くすると、タンパクはまとまってカラムから出てくるイメージがあるのですが、ゲルろ過における塩濃度の設定はどのような意味があるのでしょうか?教えてください。
- kurosesami
- お礼率100% (8/8)
- 生物学
- 回答数3
- ありがとう数4
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
- ベストアンサー
>塩濃度を高くすると、タンパクはまとまってカラムから出てくるイメージがある これはイオン交換クロマトの場合ですね。ゲルろ過の場合には、タンパクの大きさで分けますから、極端に高塩濃度でない限り、Rf値にはあまり影響しません。 >ゲルろ過における塩濃度の設定はどのような意味があるのでしょうか ゲルろ過におけるバッファーに含まれる塩には、タンパクの非特異的接着を抑制するという意味があります。弱いイオン結合で接着しているタンパク分子は、塩濃度を上げることで引き離すことができます。 ゲルろ過では、カラムを作ったらまず最初にマーカーを流して、カラム特性を把握しておくことが大切です。その上でサンプルが溶出される位置が分かれば、その後の戦略が立てやすくなります。
その他の回答 (2)
- panda_
- ベストアンサー率26% (96/362)
ゲル濾過のゲルの粒子サイズは合っていますか? 分離したいタンパクのサイズが近くて分けられないなら、イオン交換クロマトを試す方法もあります。
お礼
ありがとうございます。ゲルろ過の粒子サイズとか考えたことがなかったです。イオン交換は試しましたが、うまくいきませんでした。私の基礎的な知識不足です。もっと勉強します。
- geneticist12
- ベストアンサー率67% (701/1045)
塩を加えるのは、タンパク質とゲルとの相互作用(平たく言えば吸着)を防ぐためです。タンパク質とゲルが引きつけあうと、当然、分子量から期待される移動度より遅くなります。 30000と50000が分離できないのは 1.ゲルの持つ分画範囲からはずれている 2.カラムの長さが十分でない 3.カラムの長さに比べ、のせた試料の体積が大きすぎ が考えられます。
お礼
ありがとうございました。大変ためになりました。もう一度考え直してみます。
関連するQ&A
- ゲルろ過とSDS
ゲルろ過クロマトグラフィーを用いたたんぱく質の分離とSDS-PAGEの実験を行ったのですが、 その実験で、SDSの染色像を見て疑問に思ったことがあったので、投稿させて頂きました。 ・卵白アルブミンとヘモグロビンの混合溶液をゲルろ過し、得たサンプル7本と、アルブミンのみとヘモグロビンのみのサンプルと分子量マーカーの計10本を流したのですが、ゲルろ過したサンプルのうち4本はヘモグロビンのみのサンプルと同じ位置にでたのですが、残り3本にはまったく染色像が現れなかったのです。 これは、なぜなのでしょうか? もちろんアルブミンのみのサンプルは染色像がしっかりとでていまし、マーカーより得られた分子量も文献値と近かったです。 混合溶液のアルブミン量が少なすぎたからなのでしょうか? 他の染色像はしっかりしているので、そこだけ染色がうまくいってないと思うのは少しおかしいとも思うので、、、 何が原因なのでしょうか? ・また、ヘモグロビンの染色像が現れた場所が文献値のヘモグロビンの分子量から考えられる場所と違ったのは、やはり、SDSより変性を受けヘモグロビンの立体構造が壊れたことによって4量体を形成してないからと考えてよいのでしょうか? さらには、染色像が何個も?あるように見えるのですが、それは、4個のサブユニットが部分的に切れてしまって様々な分子量のヘモグロビンができたと考えてよいのでしょうか? 長々と質問させてもらいまして、すみませんでした。 レポートの考察段階で困ってしまいました。教えていただけるとうれしいです。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- ゲルろ過クロマトグラフィー
ゲルろ過クロマトグラフィーを用いて蛋白質の分離をしたのですが、なぜ蛋白質溶液をカラムベッドに加える前にすべてバッファーがカラム内部に入った状態にしたのでしょうか? 図書館で調べてみたのですがいまいちわかりません。 お願いします。
- ベストアンサー
- 生物学
- ゲルろ過カラムクロマトグラフィーのマーカーを教えてください!!
卒研の操作に分からない部分ができてしまったのでこちらにて質問させていただきます。 いま、ペプチドの精製を行うためにゲルろ過オープンカラムクロマトグラフィーを行っているのですが、そのために流すマーカーのペプチドが分かりません。 ゲルろ過オープンカラムクロマトグラフィーに使用している担体は、アマシャムバイオサイエンス製のSephadex G-15 です。そのため、分画分子量範囲にあわせて、 10の5乗ダルトン、10の4乗ダルトン、10の3乗ダルトンのペプチドをマーカーにしようと考えています。 どうぞよろしくお願いします。
- 締切済み
- 生物学
- ゲルろ過クロマトグラフィー
卵白アルブミンとヘモグロビンの混合溶液をゲル ろ過し、得たサンプル7本と、アルブミンのみと ヘモグロビンのみのサンプルと分子量マーカーの 計10本を流したのですが、カラムバッファーを入れる目的は、浸透圧をかけるためですよね?カラムバッファーの成分はなんですか? あと、たんぱく質混合溶液をカラムベッドに加える前み全てのバッファーがカラム内にに入り込んだ状態にしたのはなぜですか?
- 締切済み
- 生物学
- ゲル濾過クロマトグラフィー
ゲル濾過による分子量検量線は球状タンパクでは直線的なのに糖タンパクや繊維状タンパクだと直線からはずれるのでしょうか?Webで調べましたが見つかりませんでした。どなたかよろしくお願いします。
- 締切済み
- 化学
- 同じタンパク質なのに分子量が違うのはナゼ??
今SDS-PAGEを扱っています。 あるタンパク質についてなのですが、 SDS-PAGEを用いて分子量を測定したら3万になり、 変性させずにゲル濾過クロマトグラフィーを行うと12万でした。 実験操作がおかしいわけではないと思うのですが、いろいろと調べてみても納得のいく答えが出ません。 このタンパク質についてどのようなことが言えるのでしょうか?? ぜひ教えてください。
- ベストアンサー
- 生物学
- ゲルろ過と透析について
先日ゲルろ過の実験を行ったのですが、「ゲルろ過の実験は、透析操作と同様な結果を得ることができる。」と先生が言ってました。なぜ、同様な結果を得ることができるのでしょうか?なんか違うと思ったんですが。ゲルろ過は分子量が大きいほうが先に出てくるのに対して透析は分子量の小さいものが膜を通りますよね?逆のはずですよね?先生の言っている意味がわかる方どうか教えてください。
- ベストアンサー
- 化学
お礼
回答ありがとうございます。回収するたびに脱塩するのが面倒な塩の重要性がわかりました。イオン交換と同じように考えていました。もっとカラムの特性を勉強します。