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「安かろう悪かろう」の「う」

usagisanの回答

  • usagisan
  • ベストアンサー率71% (105/146)
回答No.4

 小学館の「故事ことわざの辞典」には「高かろう良かろう、安かろう悪かろう」の用例として、「~とは、やぼの時代のたとへにて」があげてあり、出典は「滑・風来六々部集‐飛花落葉」とされています。「滑」は江戸時代の滑稽本のことでしょうね。  意味については同じく 「(略)安い物は粗悪であろうと思うのが人の常」云々と説明がありますので、「この品物は安い(高い)だろう、〔したがって〕品質が悪い(良い)だろう」と、やはり「う」は推量と取るのがよいと思います。  「う」が当然・適当のニュアンスで用いられている例としては、(小学館、国語大辞典)  「あろう事か」   (「あってよいことか」の意から)とんでもないことだ」(「神霊矢口渡」に用例あり)  「あろうろう事かあるまい事か」    (1)「(「あってよい事か、いけない事か」の意から)とんでもないことだ。」    (2)(「ありそうなことか、なさそうなことか」の意から)まったく不思議なことだ。 があげられると思います。(後者の場合は(1))  

noname#1065
質問者

補足

とても詳しくありがとうございました。 なるほど、「高かろう良かろう」が前に付く言い方もあるのですね。 江戸時代からあることは間違いないですね。 > 意味については同じく 「(略)安い物は粗悪であろうと思うのが人の常」云々と説明がありますので、「この品物は安い(高い)だろう、〔したがって〕品質が悪い(良い)だろう」と、やはり「う」は推量と取るのがよいと思います。 「安かろう悪かろう」の「悪かろう」の部分が、「品質が悪いだろう」という推量なのは素直に理解できるのです。 不思議なのは「安かろう」という部分が推量なのはなぜなのか、です。 わたしは、店に買い物に行ったら、品物一つ一つに値札が付いているような様子を想像してしまいます。 そうしたら、品物の値段は明らかなので、「安いだろう」という推量である必要性がないと思います。 品物に値札はなくて、店員に値段を聞く前の状態を考えればよいのでしょうか。 「『この』品物」という表現は、品物が近くにある場合の表現です。 私が#1の補足で書いた「遠くで推量する」というのはあたっていないことになりますね。 (当然・適当の「う」についても書かれていますが、 当然・適当の「う」もあるということで、「安かろう悪かろう」の「う」は推量というご回答ですね。とても参考になりました。 )

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