• ベストアンサー

酵素 失活

酵素には失活という性質があることは分かります。 温度を高くした後に冷やしても酵素が変性して酵素作用は起こらないということは参考書等で良く見かけます。また酵素はPHにも大きな影響を受けることも分かります。 ここからが質問なのですが、例えば酵素をカタラーゼとします。PHを酸性またはアルカリ性に変化させ、反応させなくさせた後に中性に戻すと失活してしまいますか?また、カタラーゼを保存するときは品質を保つ為に冷やして保存していますが、極度に低い温度の中保存したら高温の条件にして戻した時と同様に失活しますか?これらの事を参考書を読んで疑問に思ったのですが、高校3年なので勝手に実験できません。どなたか教えてください。宜しくお願いします。

  • 化学
  • 回答数3
  • ありがとう数4

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • MIYD
  • ベストアンサー率44% (405/905)
回答No.1

カタラーゼは凍結融解に弱い酵素として知られているので 極度に低い温度というのが溶液が凍る温度であれば再度溶かしたときに失活していますが、 溶液中の酵素全てが失活しているかについては知りません。 中には失活せずに活性のある酵素の分子もあるのかもしれません。 また、酵素によっては凍結融解を繰り返してもほとんど失活しないRNaseAのようなものもあります。 逆に冷蔵庫や冷凍庫で保存していても失活してしまう酵素もあり、-80℃で凍らせて保存して、使うときに溶かして使います。 pHによる失活は一般的には不可逆的と言われていますが、 カタラーゼがそうであるかについて私は知りません。 ゆっくりとpHを戻すことによって活性が戻るかもしれません。 http://keirinkan.com/kori/kori_chemistry/kori_chemistry_2/contents/ch-2/4-bu/4-2-1.htm http://seibutunomu.hp.infoseek.co.jp/community1/jisshi01/3kai/3shiryou1.html http://keirinkan.com/kori/kori_synthesis/kori_synthesis_a/contents/sy-a/1-bu/1-3-2.htm http://www.jki.co.jp/product/f_kit/f-kit_toriatukai_main.htm

sakutyann
質問者

お礼

すぐに回答して頂き助かりました。1番下のURLがためになりました。

その他の回答 (2)

  • DexMachina
  • ベストアンサー率73% (1287/1744)
回答No.3

具体的な酵素の話はわかりませんが、酵素の失活という現象について。 酵素の失活は、ひとつにはその分子の立体構造の変化によって起こります。 (・・・化学変化を起こす場合もあったかもしれません(汗)) 水素結合はpHや温度によって切れやすいことは知っていると思いますが、この立体構造というのは分子内水素結合などの、比較的弱い結合で固定されていることが多いのです。 従って、酵素が失活するかどうかは、pHや温度の変化で切れた分子内結合が、条件を元に戻したときに再び同じ結合を形成できるかどうか、にかかるわけです。 (例えば、その酵素が長い鎖状の分子で、2組の水素結合があった場合、一旦切れた水素結合は、元の組み合わせで結合する場合と、組み合わせの異なる結合をする場合とがありますし、結合せずにこんがらがった形になる場合もあります) なので、その酵素がどんな分子構造で、どんな立体配置をしているかによって、一旦反応しなくなった酵素が、条件を元に戻すことで活性を取り戻すか失活するかも違ってきます。

sakutyann
質問者

お礼

立体構造が影響しているということを分かりやすい説明で書いてあって良かったです。回答ありがとうございました。

  • aka_tombo
  • ベストアンサー率44% (87/196)
回答No.2

酵素は一般的に、その由来(例えば何から調製したカタラーゼか)によって相当性質は変わります。 酵素の性質を調べる中で、様々のpHで保存し、至適pHに戻したとき、あるいは急速冷凍と比較的緩慢な冷凍(ドライアイス-エタノールと冷凍庫のようなちがい)も調査項目に入りますが、その由来により残存活性は変わります。一般的には粗製の方が精製したものより取り扱いはしやすい(失活しにくい)と思います。 経験的には冷蔵よりも冷凍の方が保存安定性に優れていると思うのですが、そうでないものもあるかもしれません。 お使いのカタラーゼが購入品であれば取扱の注意が書いてあるのではないでしょうか。また、由来がわかれば、文献をもとにある程度予測はできるかもしれません。 回答になっていないと思われるかもしれませんが、「酵素はそういうものだ」とは誰も言えないのです。常に例外があります。

sakutyann
質問者

お礼

残存活性がどのように変わるものか、そして例外は常にあるということがためになりました。当たり前のようなことを忘れていました。本当にありがとうございました。

関連するQ&A

  • 酵素の失活

    酵素が最適温度を超えると変性し、失活しますが、それはタンパク質の2次構造が壊れるということですか?

  • 体外から摂取された酵素は失活せず酵素としてはたらくか

    最近、私の周りでリビングフードという言葉をよく聞くようになりました。生の野菜や果物を食べることで「生きた酵素」を取り入れようというもので、その生きた酵素は消化を促すはたらきをすると説明されています。そこで疑問です。酵素はタンパク質からできていますよね。ということは、せっかく生きたままの酵素を摂っても胃袋に入った時点で低いpHにより変性して失活してしまうと思うのです。体外から摂取された酵素は、分解されずに酵素としてはたらくことはあるのでしょうか??

  • 酵素の安定性について

    酵素の特性を調べる際に pH安定性や温度安定性を調べますが、 温度は冷蔵庫に入れておくのでともかくとして、 不安定なpHのままで冷蔵庫に入れておくと やはり失活していくのでしょうか?

  • 酵素と無機質が反応を促進する時の違いって!?

    テスト問題でその違いを二つ書けとあったので、 1、最適温度と最適pHがある 2、熱変性や失活が無機質では無い と答えたら三角でした! 正答は 1、最適温度 2、最適pH なんか、こう…悲しい気分です。 無機質って熱変性やしっかつするものもありましたか?

  • 酵素について

    学校で酵素は主にたんぱく質でできているので 煮沸すると失活し変性すると学びました。 そのときに変性の例としてゆで卵が挙げられました。 ゆで卵は固まった後常温で放置しても調理前の 卵の状態には戻りませんよね? それがなぜか知りたいのです。 よろしくお願いします。

  • 酵素について

    ジャガイモをすりつぶした物を酵素(カタラ-ゼ)液とした実験を行いました。 実験目的は、酵素の性質について理解することでした。 さらに、酵素液の中に中性洗剤を入れた物と、入れない物と無機触媒として、過酸化マンガンを過酸化水素の中に入れました。 そうすると、2H2O2→2H2O+O2の反応が、起きますよね。 そこで、疑問なのですが、(1)なぜ、酵素液の中に、中性洗剤を入れたのか? (2)酵素(カタラ-ゼ)液の最適pHと最適温度は、どのくらいか? (3)酵素にも、分類が、あるらしいのですが、今回使用した『カタラ-ゼ』は、どの分類に、所属するか?  また、所属する分類の中には、他にはどんな酵素があるか?     について、疑問です!! 分かるヒト、誰でも良いので教えて下さい!!御願いしますm(_ _)m

  • 制限酵素の取り扱い

    制限酵素を使った実験を行いました。 多くの制限酵素は-20℃で保存されており、チューブに加える時も温度を上げないように注意されました。 しかし、最終的には37℃(酵素の至適温度)で反応させています。 制限酵素を加える時は温度を上げないように注意するのはなぜでしょうか?失活を防ぐためですか?しかし、それなら37℃では失活してしまうようにも思います。 また、次のような操作は可能でしょうか? (1)チューブにDNA、制限酵素等を全て加えたところで中断して、-20℃で保存する。 (2)反応速度を上げるために、37℃で一時間のところを47℃で30分で行う。 どなたか教えて下さい。お願いします。

  • 酵素と酵素反応に関して

    どうしてもこれらの問題が分かりません(>_<);; 以下の記述に誤りがあります。 1.動物細胞由来の酵素には、反応の至適pHが酸性のものはない。 2.基質分子と酵素たん白質との結合は、主にイオン結合である。 3.酵素反応の最適pHは、酵素たん白質の分子量により決まる。 4.反応液中の塩濃度は、酵素反応の最適温度には影響をあたえない。 どこがどういう理由で誤っているのか教えてください! どれを調べても載ってませんでした。;;

  • 肉のタンパク質と酸・アルカリについて

    酢が肉を柔らかくするのはなぜなのか調べていると、酸による効果だということが分かりました。 1、酸性下において肉自身のタンパク質分解酵素が活性化し、筋繊維を分解するのでやわらかくなる。 2、結合組織のコラーゲンは酸によって分解されるので、加熱するとゼラチン化が促進される。 1について、酵素は加熱により失活すると思うので、調理前に酸性にするべきですか? 2について、タンパク質は酸ではなくアルカリで分解すると習った記憶があります。コラーゲン部分のみが酸で分解されるのでしょうか?また、肉は酸でもアルカリでも変性しますよね?酸またはアルカリによるたんぱく質の変性とコラーゲンのゼラチン化は全く別の話ですか?

  • 緩衝液

    酵素反応の至適pHを調べる為に、 基質(糖類)のpHを分けたいと思います。 中性付近(6~8)は「燐酸緩衝液」 で作ろうと思うのですが、 酸性、アルカリ性の緩衝液は どんなものが良いのでしょうか? 酸性側は「酢酸緩衝液」 を考えているのですが・・・。