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中世ヨーロッパに剣の流派は?

Sarukanの回答

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  • Sarukan
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回答No.3

 まずはじめに日本の話からはじめますと、日本で剣術家、いわゆる兵法使いが現れ始めたのも実は戦国時代には言ってからの事で、それまでは剣術と呼べるようなものは存在しなかったといいます。というのも剣術は個人戦闘技能であり、集団戦闘技能ではなかったため決闘などがあまり行われなかった頃には必要とされなかったためです(その関係で戦国時代末期になるまで剣術で用いる打刀と呼ばれる軽く振り回しやすい小ぶりな日本刀はありませんでした)。  そして、西洋でもまったく同じ事がいえます。西洋での戦闘術は集団戦闘術が先行して発展しました。それはギリシアのファランクスや、ローマ帝国のパイク戦闘などから知ることが出来ます。そのため個人技能としての剣術はあまり重視されず、剣術と呼べるものは発展しませんでした(個人戦闘といえばコロッセウム等が浮かびそうですが、戦わされたのは剣奴と呼ばれる奴隷であり、そんな彼らに剣術を大系できるような余地はなかったのは想像に難くありません)。それから、西洋の戦は敵を殺すよりも生かして捕虜にし、身代金を要求するのが普通だった事もあり、斬るよりも昏倒させる方が便利だった事もあります。  さらにもう一つ。実は西洋の剣には刃というものがついていません。なぜならチェインメイル等で武装する西洋戦闘において、刃というのはあまり意味がなかったためです。さらにその鎧が動きを制限してしまい、刃筋を立てるなどといった器用な事は不可能でした。ですから、剣といっても鈍器に近かったのです。また、剣自体の重さも相当なもので、型と呼べるものが出来うる代物ではなかったといいます。  そして、決闘というと中世の騎士も思い浮かびますが、彼らは騎馬にまたがり、ランスを構えて相手を落としあう、という決闘形式をとっていたので、剣をもともと使用しませんでした。  最後にもうひとつ、決闘と言えば貴族の剣、いわゆるレイピアもありますが、これは突きしかなく、型を作るにはあまりにも攻撃方法が少なすぎた為、また、使い手が貴族ということもあり、剣の型がたとえあったとしても、○○流のだれそれというよりも○○家のだれそれのほうが重要であり、流派としての体系で広まる土壌がありませんでした。  こうして、西洋では剣術というものが発展しなかったわけです。  以上、私が文献をあさってかつて得た知識をまとめてみました(ただし元の文献が間違っていないとは限りませんんで「自信なし」とさせていただきます)。  長文で申し訳ありません。何かの参考になれば幸いです。

yano_cha
質問者

お礼

 遅くなりましたが、ありがとうございました。  集団戦闘や叩く剣というのは知っていたのですが、それ以上深く考えていませんでした。それと○○の家というのも貴族が存在する世界では当然と言えるでしょうね。  なるほどー、非常にためになりました。どうもありがとうございました。

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