• ベストアンサー

実験で・・・

実験で安息香酸の分配比を求めることをしました。 安息香酸は有機相では2量体を形成していることはわかりました。実験では、安息香酸の濃度が濃くなると分配比の値は大きくなりました。しかし、濃度が濃くなると2量体を形成しやすくなるため、分配比の値は小さくなるのではないのでしょうか? また分配比とpHの関係について教えてください。 お願いします。

  • 化学
  • 回答数1
  • ありがとう数4

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#70621
noname#70621
回答No.1

要は化学平衡の問題です。 分配比とは有機相にいる安息香酸達と水相にいる安息香酸達の濃度比をあらわしています。ここで「達」としたのは、有機相は2量体+1量体、水相は1量体+一価の安息香酸イオン+二価の安息香酸イオンとなるからです。 安息香酸は二価のイオンなのでH2Aとすると、平衡式は以下の様になります。(添え字、aは水相、oは有機相) (有機相) 2(H2A)o⇔(H2A)2o(2量体)・・・(1) (有機相から水相) (H2A)a⇔(H2A)o      ・・・(2) (水相) (H2A)a⇔(HA-)a+(H+)a   ・・・(3) (HA-)a⇔(A-)a+(H+)a   ・・・(4) つまり、(2)の式の平衡がどちら側に傾くかが問題で、安息香酸がより2量体を形成すると、(1)の式の平衡が右側に偏ることになり、(H2A)oの濃度が減るためそれを補おうと(2)式の平衡が右側により、結果として有機相に含まれる割合が増加=分配比が大きくなったと考えられます。 次に分配比とpHの関係ですが、導出は面倒なので結果の式を書くと、 D=Kd/(1+Ka/[H+]a)(Kd:分配係数、Ka:酸解離定数) となります。でもおそらく質問の意図は、定性的なpHの増減と分配比の増減の関係でしょうね。上記平衡式の(3)、(4)を見れば自ずと明らかになると思うので考えてみてください。 長々と失礼しました。

関連するQ&A

  • 分配比

    水/シクロヘキサン系における安息香酸の分配比測定を行いました。 pH<pKaの条件下では濃度の増加と共に分配比Dも増加しました。濃度は全てシクロヘキサン相・水相5cm3を0.1M水酸化ナトリウムで滴定しました。その結果かか分配比を求めた結果は 安息香酸0.6g 分配比0.455 安息香酸0.7g 分配比0.580 安息香酸0.9g 分配比0.597 でした。同じく水/シクロヘキサン系でpH>pKaの条件下で実験をした結果なんですが… 安息香酸0.6g 分配比8.05×10^-4 安息香酸0.7g 分配比7.40×10^-4 安息香酸0.9g 分配比2.97×10^-4 となりました。結果としてはあってると思うのですがどーでしょうか?また、分配前後の安息香酸の質量を算出しなくてはいけないのですが、どのようにもとめるのですか?

  • 液液抽出実験

    安息香酸の液液抽出実験をすることになりました。D=分配比 pH>>pKaと近似した場合のlogDとphの関係 pH<<pKaと近似した場合のlodDと[PhCOOH]aqの関係はどうばるのでしょうか?

  • 分配比

    実験で、安息香酸の水-ベンゼン分配平衡係数と会合平衡係数をもとめました。水相の安息香酸濃度と分配比のグラフから求めたのですが、分配平衡定数がマイナスになってしまいました。 原因を考えたいのですが、探しても文献値が見つかりません。 分配比の文献値の載った文献やURLあったら教えてください。お願いします。

  • 安息香酸のTLCについて

    安息香酸にTLCを行なったところ、そのRf値が溶液の濃度により変化しました。 安息香酸は水素結合により二量体を形成するそうで、そこには平衡があると聞きました。 ならば高濃度の安息香酸は二量体の形が多く、低濃度のものは独立しているはず。 すると、分子間で水素結合している高濃度の方は低濃度のものに比べてTLC板との相互作用が弱くなり、Rf値は高くなると思うのですが、どうでしょうか。 ネットにも図書館の機器分析の本にも書かれていないので困っています。 Rf値は濃度によらず一定と言われているので、私の技術不足かもしれません。

  • 有機物どうしはとける?

    この前、実験で安息香酸を使った実験を行ったのですが, 安息香酸にアセトンを入れたとき安息香酸は溶けました。 これってなぜですか? 先生に有機物どうしは溶けると言われたのですが、なんでそうなるのかよく分かりません。

  • 逆滴定の計算法 安息香酸NaとHClの中和反応

    初歩的なことでお恥ずかしいですが質問をさせていただきます>< ベンゼン中の安息香酸の濃度を逆滴定で求める実験をしました。 NaOHを過剰に加えて、その水層をHClで滴定し、 安息香酸の物質量=加えたNaOHの量-HClの量として計算しました。 そこで疑問なのですが… ベンゼンにNaOH水溶液を加えたら、安息香酸が安息香酸Naとなって 水層に移動し、水層はNaOHと安息香酸Naの塩基性の水溶液ですよね? そこへHClを加えたら、余ったNaOHだけでなく、安息香酸Naも 中和反応するということはないんですか? フェノールフタレインの紫色が無色に変わった瞬間、ということで NaOHがなくなるだけで安息香酸Naは塩のままということで よろしいのでしょうか。 それとも安息香酸Naの解離反応も考えるんですか?.

  • 分配則(分配率)

    クロロホルム+水(水+炭酸水素ナトリウム)+安息香酸で安息香酸の抽出を行ったんですが、分配則というものがあるみたいで、いろいろ図書館とかネットで調べたんですが、よくわかりません。 クロロホルム層にも水層にも安息香酸がいったのは、 分配法則によってだいたい比は決まってるみたいなことがあって、何回かにわけておこなうほうがいいともあったんですが、理解しきれていません。 お願いします。

  • 有機合成について

    p-アミノ安息香酸の有機合成についてお聞きしたいことがあります p-アミノ安息香酸2.00グラム プラス エタノール 10ミリリットル が p-アミノ安息香酸エチル になる実験なのですが なぜ エタノールを過剰に加えるのでしょうか? 教えていただけたら嬉しいです

  • pHと緩衝溶液の実験の質問です。

    実験をして、わからないことがあったので質問させていただきます。 塩酸と酢酸は一価の酸ですよね? 実験に使用した溶液の濃度は0.1MであるにもかかわらずpHの値が2近くなるのはなぜなんですか? また、水酸化ナトリウムとアンモニアは一価の酸ですよね? 実験に使用した溶液の濃度は0.1MであるにもかかわらずpHの値が2近くなるのはなぜなんですか? 電離平衡が関係しているのかな?と思うのですがどう関係するのかよくわかりません。 よろしくお願いします。

  • 分離、同定の融点に関する質問です!お願いします!

    有機化学の実験で、安息香酸ナトリウムと食塩の化合物に塩酸を加え吸引濾過してできた粗安息香酸の融点が101~122℃でした。 標品安息香酸の融点は119~122度だったのですが、粗安息香酸での融点の区間が大きいのはどうゆう理由なのでしょうか?教えてください!