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法線応力差についてわかる方いらっしゃいますか

getty_2の回答

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  • getty_2
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回答No.2

学会が二つ連続してあったのとその事後処理で回答が遅れました。すみません。 1. 基本的には、方向の取り方は自由です。取った方向にあったテンソルを  自分で構築すればいいのです。しかし、本当に自由に取ってしまうと、研究者  間で議論するときに混乱してしまうので、ある程度の慣例があります。  それが、No.1の回答で書いた取り方です。回転レオメータのような複雑な  変形を与える場合は、微小な体積要素を考えてみましょう。ここでは図を  使えないので説明しづらいのですが、単純ずりの場合と同じような長方形を  考えた場合、流動方向が全体で考えたときの接線方向に、拘束方向が半径方向に  それぞれ対応していることがわかるかと思います。  どのような複雑な変形でも、微小領域を考えることで、単純な変形に帰着させて  かんがえることができます。これは、今後いろいろな現象を解析していく上で  重要な考え方になると思うので、習得されることをお勧めします。 2. ちょっと説明を端折ったので、理解しづらくなったようですね。  法線応力差と定義されていますが、結局は、法線応力を検出しているわけ  なので、方向は、法線応力の方向と同じでよいです。静水圧は、すべての面に  等価にかかる圧力なので、実際の応力テンソルとして記述するときは、開放軸  方向の応力であるσ22の値の符号を変えたものを成分とした3行3列の対角  行列になります。ここで、静水圧は物体に向かう方向にかかる力なので、符号を  反転させる必要性があります。  それに対して、ずり流動における応力テンソルは、上から順番にσ11、σ22、  σ33を対角要素として持つ行列になります。実際に測定できる量は、この二つの  応力テンソルを線型に足し合わせた行列に、右から測定方向の単位ベクトルを  かけた量になります。実際に計算すると、開放軸の応力を引き算する形で、  各軸方向の力が得られることがわかるかと思います。 3.一般的にレオメータを用いた測定は、非常に簡単です。その他の機器より  はるかに取り扱いが楽です。注意すべき点は、試料をセットするときに気泡を  入れないようにすることです。気泡が入ってしまうと、気泡の運動の応答も  込みのデータが出てしまうので、精度が悪くなってしまいます。最悪、見ては  いけないものが本質であるかのように錯覚する場合もあります。  あとは、初めての測定では、ひずみ速度を低く設定し、力がどの程度出そうか  予測することが必要です。機械に取り付けられている部品のなかで、最も  高価なのがロードセルと呼ばれる力を検出する部分です。ここはデリケートで、  セルの容量の1割増ぐらいの力がかかっただけで壊れてしまいます。また、  測定方向以外の方向の力にも非常に弱いです。測定持具を付け替えるときにも  注意して操作を行うようにしてください。  あとは、データ処理をちゃんとすることです。とにかく測定すればデータは  でます。それが正しいのか正しくないのか、つまり、ちゃんと目的のものが  測定できたか測定できていないかを見極めるのは、人間です。そこのところは、  指導者と議論しながら身に付けていく技術です。健闘を祈っています。

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