• ベストアンサー

この俳句の解釈を教えて下さい

万緑の 中や吾子の歯 生え初むる  中村草田男 検索してみたのですが、たくさんありすぎてむしろよく分からなくなってしまいました。 作者がこの俳句を読んだ時、何歳ぐらいだったのか、作者の実際の子供の事を言ってるのかなど、小さなことでも良いので教えてください。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

「みどり」という言葉は、本来色を指す言葉ではありません(あおい、あかい、きいろい、は言っても、みどりい、は言いませんよね)。あおば、と言う様に、あの色は元来「あお」でした。 では「みどり」とは何かと言いますと、植物の芽が伸びゆく様、その柔らかくもたくましい芽を指したのです(「松のみどり」ということばに今もその名残があります)。そして、それが人の赤ん坊である場合、「嬰児(みどりご)」と呼ばれます。つまり、これから伸びゆく、まだ頼りない、しかし輝きに満ちた命が「みどり」なのです。 てなこともご参考に。

excuse08
質問者

お礼

ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • thing
  • ベストアンサー率31% (36/116)
回答No.3

 中村草田男の句の中でも馴染み深い句ですね。 草田男は当時俳句の主流を占めていた「ホトトギス」系の写実主義に満足せず 句の中に生活とか思想を取り入れ、人間そのものを描写していこうと考えたと 言われています。たとえばこんな句もあります。  餅焼く火さまざまの恩にそだちたり  空は大初の青さ妻より林檎うく  葡萄食ふ一語一語の如くにて  ご質問の句ですが、やはり生命に対する謳歌が表現されているのでは ないでしょうか。「万緑の中や」の「や」で止めているのは、感嘆を表しているの だろうと思います。 「生え初むる」の「そむる」は、なにかおおきなことの、始まりのことですね。 子供の成長は、まず前歯が生えてきて、徐々に奥歯が生え揃っていくことで大きく なっていきますよね。子供の前歯あたりが生え出す時期はとくに可愛いものです。  このようなことを考えていくとこんなイメージが湧いて来ます 季節はすべて緑なす時、初夏でしょうか、ふと見ると自分の子供の歯が生え始めていた。 この先の子供の将来をこの緑の季節も祝ってくれているのだろうか。 子供の成長に素直な喜びを表わしている父親の句なのでしょうね。  この句が作者が何歳ぐらいのとき読まれたか、実体験のことを描写しているのか、 とのご質問ですが、手元に資料もありませんので、答えることができません。 しかしこの句が、実体験であろうと、創造上の体験であろうと、この句を読んだ人は 同じ思い、感想を味わえるのではないでしょうか。 すぐれた文学というものは、たとえ個人的なことを表現していても、他者はその思想を 共有できると思うからです。

excuse08
質問者

お礼

ありがとうございました。

  • nekochu
  • ベストアンサー率19% (4/21)
回答No.1

 作者の年齢は分かりませんが、子供はまだ赤ちゃんの時です。万緑、つまり新緑の自然と、生まれたばかりの赤ちゃんの小さな歯。緑色と白色の奇麗な対比が描かれていることが分かると思います。  それと、大自然(新緑ですから芽吹き)と赤ちゃんに共通することは・・・何でしょうか。  鑑賞しているとおわかりになると思います。

excuse08
質問者

お礼

ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 俳句の解釈を教えてください。

    以下の四つの俳句の俳句の解釈を教えてください。 よろしくお願いします。 「鶯や前山いよよ雨の中」 水原 秋桜子 「肩に来て人なつかしや赤とんぼ」夏目漱石 「母がおくる赤き扇のうれしき風」 中村 草田男 「もらひくる茶碗の中の金魚かな」 内藤 鳴雪

  • この俳句の解釈を教えて下さい

    乳母車揺るる林檎を持ちつづけ  中村草田男 この句の意味を知りたいのですがウェブ上で検索しても見つからず、ひとりで考えれば考えるほどわからなくなってしまいました。 どうかお力を貸してください。お願いします。

  • 中村草田男の俳句が分かりません

    秋の航一大円盤の中   中村草田男 学校でこの俳句の解釈を調べることになりました。 しかし、俳句の意味どころかどこで句切るのかさえ分かりません。 どうか句の構造と意味、そして解釈を教えていただけますか? お願いします。

  • 俳句のことについて

    帰国子女の中学3年生です。国語の授業で、俳句について感想を書く宿題が出ました。私には難しすぎますわ。 俳句の感想って、どういう風に書けばいいかな。評論みたいのものかな。一句につき、50字程度の感想です。 俳句に詳しい方、ぜひ教えてください。お願いします。合わせて、各句の意味やその時代背景も教えていただけませんか。 春の句 (1)春浅き水を渡るや鷺一つ──河東碧梧桐 (2)春風や闘志いだきて丘にたつ──高浜虚子 (3)ゆさゆさと大枝ゆる桜かな──村上鬼城 夏の句 (4)雨がちに端午ちかづく父子かな──石田波郷 (5)万緑の中や吾子の歯生え初むる──中村草田男 (6)岩に爪たてて空蝉泥まみれ──西東三鬼

  • 俳句

    今授業で俳句の事について調べてるんですが、俳句がのったサイト知ってる人いませんか?? (作者と俳句)

  • 種田山頭火の俳句解釈

    種田山頭火の俳句解釈 「越えてゆく 山また山は 冬の山」 この俳句について、その解釈と作詩時の作者の状況・出典などについて、教えてください。 

  • 鑑賞文教えて下さい

    万緑の中や吾子の歯生え初むる   中村草田男    情景 心情 表現技法について詳しくお願いします   

  • 「や」で終る俳句を広く知りたいので、ご協力ください。お教えください!

    「や」のエンディングの俳句: 種蒔いて明日さへ知らず遠きをや 水原秋桜子 俳句検索エンジン 限りなく降る雪何をもたらすや  西東三鬼 俳句検索エンジン 梨食うぶ雨後の港のあきらかや  中村汀女 俳句検索エンジン 妻がなければ甚平はじだらくや 森 澄雄 俳句総合月刊誌『俳句』 なくなりし炬燵団欒なつかしや  森 澄雄 俳句総合月刊誌『俳句』 雁渡るいくたび職をかへてもや  石塚友二 俳句総合月刊誌『俳句』 亀の子われに問へ春近きや 太宰治『断章』 みちのくの菊のひかりにつまづくや 黒田杏子 俳句検索エンジン いざよひとなりて消えゆく水泡や  八田木枯『夜さり』 ※できる限り<出典>を添えてください。削除されてしまうかもしれませんので。

  • 見かけた俳句の意味

    某お茶を売っている会社のパッケージにいろんな俳句が載っているのですが、その中に下のようなものがありました。 ネクタイを緩めて雲の名ひとつ知る これをどう解釈したらいいのかわからなかったのですが、どなたか教えていただけませんか? *作者の方には、勝手に引用してしまい申し訳ありません。

  • この俳句の意味を教えてください。

    この俳句の意味を教えてください。   粉屋が哭く山を駈けおりてきた俺に ・どういう状況を詠んだ句なのか ・そもそもこれは実話なのか空想なのか ・作者の言わんとしていることは何なのか ・季語は存在するのか ・粉屋はなぜ哭いていたのか など、とにかくすべてが謎だらけです。 検索もしてみましたが、句の意味を詳しく解説しているページは見つかりませんでした。