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(大学受験)問題集の相談と、フェノールなどについての質問です

mogulaの回答

  • mogula
  • ベストアンサー率60% (93/153)
回答No.5

なんだか、混乱してしまったようなので、厳密には正しくない説明ですが、補足しておきます。厳密には、大学1年生でやります。 まず、酸の強さはcoffeebeatさんが言っているように、 SO2H >> -COOH > (CO2+H2O) > C6H5OH です。ここで、(CO2+H2O)と言うのが、炭酸のことです。したがって、炭酸>フェノールです。 (CO2+H2O)が炭酸と言うのは、(CO2+H2O)がCO2の水溶液を意味しているからで、  CO2+H2O←→H2CO3    :溶解平衡  H2CO3←→H(+)+HCO3(-)  :H+の乖離平衡K1  HCO3(-)←→H(+)+CO3(2-) :H+の乖離平衡K2 この式の2段目を見ているからです。 尚、酸の強さは一般に、 HA←→H(+) + A(-)  :Aは何でも良い の式において、「A(-)の出来やすさ」で定義されます。HAの乖離平衡(上の平衡式)を考える高校の範囲なら、「A(-)の出来やすさ」=「H(+)の出しやすさ」なので、「H(+)の出しやすさ」と言っても結局同じことです。  ここで、pHの定義と同じように、乖離平衡にある式の平衡定数K(A(-)の出来やすさなので一般にはKaと書きます。)に自然対数にして、マイナスをつけます。 pKa=-log(Ka) KaをHに置き換えれば、まさにpHですね。 したがって、pKaが小さいほどHAは強い酸となります。 (pHが小さいほど強い酸というのと一緒) で、このpKaは既にいろんな物について値が調べられていて、例えば、298K (=25℃)の水溶液では、 塩酸:-7 硫酸(H2SO4):-2 硫酸水素イオン(HSO4(-)):1.92 酢酸(CH3COOH):4.75 炭酸(H2CO3):6.37 フェノール(C6H5OH):9.89 炭酸水素イオン(HCO3(-)):10.25 となります。 炭酸水素イオン(HCO3(-))などあれ?と思うかもしれませんが、HCO3(-)←→H(+)+CO3(2-)の式で、A=CO3(2-)と考えれば、HA←→H(+) + A(-)の形になりますね。 つまり、厳密には 硫酸(H2SO4)>>酢酸(CH3COOH)>炭酸(H2CO3)>フェノール(C6H5OH)>炭酸水素イオン(HCO3(-)) となり、ナトリウムフェノラートは、炭酸と反応することになります。 また、この序列を見てわかるように 炭酸ナトリウム(Na2CO3)はフェノールと反応しませんが、炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)はフェノールよりも弱い酸(炭酸水素イオン)の塩なのでフェノールと反応します。

coffeebeat
質問者

お礼

どうもありがとう御座います!! 乖離平衡のところが、多分まだしっかりとつかめていないと自分では思うのですが、全体としては酸の強弱の勉強になり、面白いと思いました。 CO2の水溶液における、「H+の乖離平衡K1」の式について、今までは漠然と炭酸が酸だと覚えていただけで、自分の中に曖昧さがあったので、炭酸水素イオンとの関連で、酸の強さの序列が、納得いきました。 それから、例えばHClやNaOHで、pH計算を対数で行うことについて、最初は対数が「いきなり出てきた」という感想をもちました。つまり、どこから対数が出てきたのだろう?と思っていました。実は教えてくださった上記の内容でも、対数がいきなり出てきた、という感想があるのですが、今後疑問点を記憶しておいて、勉強していきます。

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