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水道水で水酸化カルシウム水溶液を作ったときの沈殿物
水道水で水酸化カルシウム水溶液を作ると、綿状の形をした物体が沈殿します。 純水で同様に水溶液を作った場合、この綿状の物体はできません。 これは一体、なんなのでしょうか?
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炭酸カルシウムと思われます。 水中のカルシウム分は、一部炭酸水素カルシウムCa(HCO3)2の形で溶存しています。この形でのカルシウム分の濃度を、炭酸塩硬度といいます。炭酸塩硬度は次式のとおり加熱によって取り除くことができるので、一時硬度とも言います。 Ca(HCO3)2→CaCO3+CO2+H2O 炭酸水素カルシウムに水酸化カルシウムを加えると、炭酸カルシウムが沈殿します。これも一時硬度を取り除き、硬水を軟化させる方法のひとつです。 Ca(HCO3)2+Ca(OH)2→2CaCO3+2H2O この反応が起きたものと思われます。 なお、塩化カルシウムは水に易溶で、潮解性の物質です。 また、水酸化マグネシウムを沈殿させるにはもうちょっとアルカリ性が強くないといけないような気がしますが、この点は自信がありません。
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- inorganicchemist
- ベストアンサー率34% (88/257)
水道水には鉄イオンもそこそこ含まれているはずなので、 Fe(OH)3、水酸化鉄(III)かもしれませんね。
- ume_pyon
- ベストアンサー率58% (58/99)
CaCl2ではないとするなら、次のような現象も考えられます。 これらの水が硬水であるなら、Ca2+のほかにMg2+も含まれます。 これがOH-と反応して、水に難溶のMg(OH)2が析出したのかもしれません。 アルカリ土類金属は特殊で、Mg2+とCa2+では化学的性質が異なります。 ですから、Ca(OH)2が水に可溶でも、Mg(OH)2は水に難溶です。 Mgが金属で存在しても、Caは金属としては不安定であることを考えると イメージしやすいかもしれませんね。これに関しては、イオン半径や 格子エネルギーといった熱力学的な因子が関係しているのですが、 詳しくは無機化学などの教科書を見て下さい。
- a-kuma
- ベストアンサー率50% (1122/2211)
多分、水道水中の塩素とカルシウムが結びついて、塩化カルシウム(不溶性)と なって沈殿したのでしょう。
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