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動物の変態について

mimoritaの回答

  • mimorita
  • ベストアンサー率44% (151/343)
回答No.3

とても面白いテーマですよね。 まずはカエルについてですけど、カエルというよりも、両生類と して考えてみますと、それをはさんだ魚類、爬虫類では変態を しないという事は一つのカギになるとは思います。 同じ両生類でもカエル、いわゆる無尾目だけが変態をするのは 何故なのか、考えてみると面白い話です。 とりあえず両者の違いから推論を立てていきましょう。 オタマジャクシはエラ呼吸です。カエルは肺呼吸です。 カエルは、生まれてすぐに肺呼吸の能力を得られない種である事が 仮説としては考えられます。その為に、その能力を獲得する過程を 再現しながら変態を行っているのでは?? とも思えますね。 でも、敢えてそうしているのかもしれない。だとすると カエルとオタマジャクシのそれぞれの利点はなにかを考えます。 オタマジャクシの利点は、天敵を限定できます。陸を行き来する事が ないので、水の中にいて気をつけなければならない敵にのみ 注意すれば良いという利点があります。 カエルの利点は、生活環境が「ここの○○池」という狭い範囲に 限定されません。カエルの生活圏はオタマジャクシ時代と違い、 となりの××池にも、その向こうの△△池にも広がります。 陸上に上がる、すなわちそれは生息圏を拡大する太古の挑戦を 今再現しているのかの知れません。 昆虫についても同様に推論を立ててて見ましょう。 初めからの陸生動物で変態をするものは、昆虫類だけです。 海生動物であればクラゲや、ヒドラをはじめ、その多くのものが 変態をします。しかし、海生動物、もしくは陸生でも、 大型の卵を持つもの、胎生機構が発達しているものは、生まれた ときから成体とさほど大きな違いがありません。 卵という状態から放り出せれた状態が、成体としてはあまりにも 不完全な為に、そこから胎外でもまだ形態の構築をしていかなければ ならないためだとも考えられますね。 ただし、陸生の節足動物、広い意味での虫の中でも、何故に昆虫類は 変態をするのか、逆に、節足動物門では他に唇脚綱の一部、ヤスデの 改正変態以外で、目立って変態をするものがいないのは何故なのか、 これもまた謎が多いですよね。 生活環境の拡大、配偶者探しの機会の拡大、色々と考えられるのです けども、これはチョウの場合ならこうで・・・、バッタの場合では・・・ など、各々の場合で考える事。何故昆虫は? という事を総合して 考えると、結構奥の深い問題なんだと思います。 更に加えて、進化課程から考えると、クラゲなどの段階から変態は 行われているのですから、先カンブリア代にまではさかのぼる事に なります。昆虫についてはどちらかというと、陸上に上がった 節足動物の中で、変態機能が維持されたものという印象があります。 となると、昆虫の出現紀、古生代のデボン紀には変態をする昆虫は いたのではないでしょうか? 古生物学に詳しい方 ヘルプ! 更に詳しい回答を求む! というところでしょうか。 最後に、完全変態昆虫見られるさなぎについてですが、 さなぎを経由しないバッタのような不完全変態と違い、完全変態とは その名の通り、このさなぎ期に劇的な変化をします。正確には さなぎになるために幼虫から一度脱皮(蛹化)が行われているので、 その段階から、変態ホルモン(エクジソン)の作用を受け、幼虫組織の 退化分解と、成虫組織の生成がこの間に進行していきます。古いものを 捨てて新しいものへと取替える。これを繰り返しているんです。 この間は一切食事をせず、排出もしません。全てのエネルギーを 形態形成に回している為、固い鎧を必要とするのでしょうね。

noname#1499
質問者

お礼

詳細な回答ありがとうございます。 まずカエルが無尾目に属し無尾目だけが変態するということを知りませんでした。勉強になりました。カエルは変態をする中で進化の過程を再現しているような感じはなんとなく分かります。人間の初期の胚が最初エラを持っていて見かけ上魚類や爬虫類などの胚と大して変わらないのに、成長していくに従って段々哺乳類独特の形態になっていくようなものですね。カエルのような種が進化の歴史の中で淘汰されずむしろ残って繁栄しているのは不思議です。 なるほど、海生動物とくにクラゲは変態しますしそれどころか分裂しますね!すっかり忘れていました。 陸生動物は昆虫しかいない(虫の中でも)というのも知りませんでした。しかも、私の質問は暗黙に完全変態をするものを指していたのですね。おまけに、バッタが変態する(不完全変態)も知りませんでした。勉強になります。 ゴキブリよりも蜂の方が明らかに進化の段階では新しい種ですよね?やはり後で変態をするという(不完全変態→完全変態へ)という流れは素人のかんなのですが見受けられるような気がします。しかし、他との比較においてなぜに昆虫のみが変態するんだろうとなるとよく分かりません。すごく不思議な感じがします。 で、完全変態している昆虫はすごいですね!やはりドロドロに解けちゃっているんですね!しかも自分の細胞を分解して新しく作っているなんて、驚異です!!クラゲが分裂をすると知ったときも、「コイツは地球上の生き物じゃないよ~。SFの世界の動物じゃん!!」っと驚愕した記憶があります。これほどのエネルギーを費やしているのですからやはり何らか余程のメリットがあるのでしょうね。

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