熱処理による金属表面剥離のメカニズムとは?
- 炭素量1%の鋼の焼入れ、焼戻しを行ったところ、金属の表面が剥離しました。剥離した内側は黒っぽく変色しております。
- 熱処理による金属表面剥離のメカニズムについて、詳しく教えてください。
- 金属表面剥離の原因とその対策方法についてもお伺いしたいです。
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熱処理による金属表面剥離
炭素量1%の鋼の焼入れ、焼戻しを行ったところ、金属の表面が剥離 しました。 剥離した内側は黒っぽく変色しております。 どのようなメカニズムで、このような剥離が起こるのでしょうか。 ご存知の方は教えてください。
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SK3相当品の炭素工でしょうか? 剥離の詳細内容が??ですが、他の回答者さんの内容も考えられます。 以下の資料や、JIS資料を基に、焼入れ、焼戻し条件を見直して下さい。 http://www.nagai-giken.com/snonfm18.html
鋼の焼入れ焼戻しによる脱炭ではないでしょうか。 鋼の内部の炭素が表面に出るため黒色になり表面は剥離します。
剥離とは、金属部分が爪の様に剥げ落ちたのでしょうか。 もしそうなら、黒色になっていることから焼き戻し処理以前に割れていたものと考えて良いでしょう。その場合、剥離面の形状が重要です。 剥離面が細かい波になっているのなら、素材の鍛造or圧延時のコーナークラックか横割れが圧着された物である可能性が高い。平滑でシャープな面ですと焼入れ時の焼き割れの可能性が高いと思います。 黒色になる理由は、酸化皮膜がFe3O4(FeO・Fe2O3:スピネル)の構造をとっているからです。この酸化皮膜はいわゆる黒皮と呼ばれ、高温スケールの典型です。 割れ面が細かい波状と判りにくい表現しましたが、簡単に言えば薪を割った時の様な面です。 私も、かってお客様からのクレームを受けた時、最初にこの情報を頂いて、材料欠陥か工程欠陥かの振り分けをやっておりました。それでも判然としない場合は、破面部を縦断してメタルフローを調査して結論を出しておりました。
丸棒でしょうか。 ふつうに」焼き入れをすると酸化して黒くなります。 いやな時は真空焼き入れを指定してください。
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