酸を脱着する吸着剤について
- アルコールとカルボン酸のエステル化反応で硫酸を触媒にして反応する酸の除去方法について考えています。
- 現在の後処理では抽出効率が低く、数日の層分離が必要です。
- 試薬メーカーカタログに目的に合った吸着剤は見つかっていないため、効果があるかもしれない吸着剤の情報を求めています。
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酸を脱着する吸着剤
アルコールとカルボン酸のエステル化反応で硫酸を触媒にして反応を行っています。 後処理は、濃縮、アルカリ水添加後、メチレンクロライド抽出していますが、生成物の水溶性が高いため、層分離に数日必要で、抽出効率もかなり低くなっています。 反応率、残原料の問題もありますが、次ステップでの使いこなし上、酸だけでも抜きたいと考えています。反応後、pH 3-4程度は示しています。 酸を除去するだけなら、なにか吸着剤がありそうなものなのですが、試薬メーカーカタログにそれを目的としたものはないようです。 なにか効果のありそうなものをご存知の方がいらっしゃいましたら、ご教授願います。
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酸を除去する方法としては 一般的には中和処理しかありません。 電気化学的に処理する方法としては、1.イオン吸着性電極に陽イオンを電気化学的に吸着させておいて、そのイオンを放出しながら、対極で水を電気分解し水酸基イオンを作り中和する方法と、2.イオン吸着静電極で陰イオンを採りながら対極で水を電気分解し水酸基イオンを作り中和する方法が考えられます。 1の方法は、中和と同じでイオン濃度は増加します。しかし増加させるイオン種を選定できます。 2の方法は陰イオンを採りながら中性にするので、イオン量は減少します。この場合、採れるイオンを限定するのは困難です。しかし、イオンのモル伝導率が大きいものほど早く取れるので、カルボン酸イオンより硫酸イオンが採れやすいです。
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