• ベストアンサー

お国のために特攻させるにはどういう教育が必要?

eroero4649の回答

  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10617/33352)
回答No.8

はいはい、では説明して差し上げます。なに、そんな大仰な話ではありません。 きっかけは「普通に爆弾を落としても当たらず、しかも米軍の激しい対空砲火に撃墜されてしまう」ってことでした。米軍に損害を与えられないうえに、こっちの飛行機が全部やられてしまう。どうせ撃墜されちゃうんだったら、もう突っ込んじゃったほうが早くね?という提案が出てきてしまうのは必然ですね。でもさすがの日本軍もそれを実行するのはすごく迷ったのです。そこで最初は「今回だけの限定。まずはお試しで」ということでやったのです。 やるに当たって、海軍はなんとよりにもよって「爆撃の神様」と呼ばれる人にお前がやってくれと頼んだのです。もちろんその人は「俺ァ突っ込まなくても当てられますよ」といったのですが、「あの人がやった」となればみんなが納得するからと説得されたのです。「俺がこんなことをやるようになるんだから、この戦争は負けるよ」というのが出撃前の最後の一言だったそうです。 そしてやってみたら、これが予想を大幅に超える大戦果を与えたのです。この「予想以上の大戦果」が禁断の快楽になってしまったんですね。結局「あの大戦果をもう一度」でその後は神風攻撃が段々主流になってしまったのです。というか、もう神風攻撃以外で米軍に損害を与えることがほとんど不可能になってしまいました。 実は、意外に思うかもしれませんが陸軍航空隊はこの神風攻撃に非常に冷淡でした。陸軍ではパイロットってやっぱりエリートだって認識されていたのです。だから最初の頃は神風攻撃をしたのは海軍だけでしたし、陸軍はその参加を拒否しました。 話が横道にそれますが、ゼロ戦や一式陸攻が防弾装備が皆無だったので日本軍の航空機って人命軽視ってイメージが強いですけれどそれは海軍機の話で、陸軍機ってちゃんと防弾装備もしていたんですよ。爆撃機なんて二酸化炭素ガスの消火装置なんかも持っていたのです。ただ、その代りとして防弾装備で重量をとられるので爆弾の積載量が少なくなってしまったのですけどね。そのためカタログスペック至上主義の戦後ミリタリーマニア界隈では陸軍機は長く「使い物にならない」と酷評されてきたのです。防弾装備はカタログデータに出てこないし、爆弾積載量はカタログに出てきますからね。 だけど戦局の悪化で、陸軍もそうもいってられなくなりました。「海軍は体当たり攻撃までして必死で戦ってるのに、陸軍は甘いんじゃないか」っていう世間の目が厳しくなっていったのです。 だから要するに「みんな特攻してるんだから(君もやれ)」ってことなんですよ。みんなが残業してるのに、お前だけ自分の仕事が終わったから帰るのかってのと同じです。会社が潰れそうなのをみんなサービス残業でなんとか頑張っているのに、家族の介護があるからってお前だけ残業しないってかってことです。 1945(昭和20)年になると米軍も対処法を編み出し神風攻撃でさえ有効な損害を与えられなくなってきました。さらに困ったことに、戦局の悪化で各地の物資が届かなくなったので爆弾がますます貴重になったのです。人間は一杯いるけど、爆弾が限られる。どうすればいいかはもう簡単ですね。 それでもう、有効な攻撃方法ではないことに日本軍も気づきながら「かといって他に良い方法も思い浮かばず」で、もう最後の3ヶ月くらいはかなりダラダラでやっていたような感じですね。それが戦後に愛国者諸兄によってやたらと美化されただけのことです。 質問者さんだってさ、「周りの人たちはみんな特攻しましたよ」っていわれたら、僕だけは嫌ですとはとても言えそうにないでしょう?私も「友達や知ってる人がみんな特攻で死んじゃったのに、俺だけ拒否して生き残るのは夢見が悪い」って思いますよ。

関連するQ&A

  • 日本の特攻隊みたいな組織は他の国にはなかったの?

    戦時中、日本の特攻隊みたいな組織は他の国にはなかったのですか? 海外から日本の特攻隊が評価されますが、自国にはそういう人たちはいなかったのでしょうか?

  • 戦争について(神風特攻隊?)

    最近はじめて知ったことがあり、私の父方には戦争に行って戦死した方がいるそうです。 それを知ったのは、私が夜寝ていると夢の中に一人の兵隊さんと大きな鳥居が目の前にあり、兵隊さんが神社に進んで入っていくのを見送ってから夢が覚めて、それがあまりにも鮮明でリアルだったことから気になって両親に聞いたら、父方に兵隊さんがいると教えられ特攻隊だったとの話でした。 ただそのことは、父(父は70歳です)のお母さんでさえ話したがらなかったそうで、戦後生まれの父も詳しいことは聞けなかったそうです(特攻隊だったとの話は聞いたそうです) 祖母は既に他界しているので聞くこともできませんが、私の先祖に本当に特攻隊がいたなら、今のわたしでも何かできることないでしょうか?また、現在において戦争を体験した人の話を聞けたり、戦地にいた日本兵の話を聞けるところはありませんか? 些細なことでも構いませんので、批判などはなく宜しくお願い致します。

  • 「国の教育ローン」について教えてください。

    「国の教育ローン」について教えてください。 「国の教育ローン」というのは どこに行って どのように 申し込むのでしょうか? またその際に必要なものが あれば教えてください。 このような聞き方が適しているのか どうかもわからないのですが...。 よろしくお願いします。

  • 特攻隊までやったのは

    特攻隊までやって最後の最後まで日本が抵抗したのは、 当時の指導者が以下のように思っていたからなんでしょうか? 戦争に負けたら国民が不幸になる。 大切な国民を不幸にさせることはできない。 だから最後の最後まで戦い抜かなければならない。 己の命にかえても、必ず国民を守り抜くぞ!!

  • 国から教育費は出ないのか?

    国から教育費が出ないのは何故ですか? 将来子供3人欲しいので国からの助けが欲しいです!

  • 英語教育が十分でない国

    教育学部で学んでおります大学生です。 語学教育に大変興味を持っておりまして、英語学科に進みました。長期休暇を利用して、海外で英語を教えるボランティアに参加しようと思っております。 私が参加するボランティアの主催団体を通しますと、色んな国で教えることが出来ますので、色々考えながらある程度行きたい国は絞っています。 そこで疑問に思ったのですが、英語教育は国によってやはり差があるのでしょうか。教師の数や、指導法、必要性などいろいろ関わってくると思いますが、旅行のガイドなどでも「ある程度通じる」や「あまり通じない」などという解説がありますよね。 ヨーロッパなどでは、結構流暢に英語を話す若者がいるようですが、恐らく全く出来ない、という人がほとんどの地域もあると思いますし、全国的に全く話せない、という国もあるのではと思います。 英語教育が全国的に十分でなかったり、普通の教育を受けている人でもあまり英語教育を受けていない国や地域というのはありますでしょうか?貧富の差なども関係してくるのでしょうか。ボランティアの場所選びやこれからの語学教育の研究で参考にしたいと思います。よろしくお願いいたします。

  • 特攻隊員の戦死は役に立ったと云えますか?

    戦争末期に数千人の若者が特攻作戦で戦死しました。 国を守るために自分の命を犠牲にした、その純粋な気持ちに心のそこから哀悼の意を表します。 さてその戦死に対して、現代日本人の中に、「彼らの死のお陰で現在の日本があるのだから彼らの犠牲に感謝すべきだ!」という人が居ますが、私はこの論理が解りません。 彼らが犠牲になることが無く、戦後生きていたとしたら、本当の意味でお国のために貢献できたはずだ、と私は思うのですが・・・・。 「彼らの犠牲があったからこそ、日本の現在の繁栄がある」ということをわかるように説明してくれる人は居ませんか?

  • 一番教育が受けれない国

    世界の中で特に貧困なため教育が受けたくても受けれない子供達が多い国ってどこなんですか??できれば詳しく教えて下さい。

  • 神風特攻隊

    神風特攻隊で亡くなられた方々は、お国のために勇敢に戦ったということで、敬意が払われているのでしょうか。 あるいは、単なる戦争の犠牲者として、憐れまれているのでしょうか。 一般的には、どのように受け止められているのでしょう?

  • 国の教育ローンの申し込み等

    国の教育ローンについてご存知の方いらしゃいましたら教えて頂きたいです。 HPには『本人でも利用可能』とありますが、留学の場合でも利用可能なんでしょうか? 現在、留学をして学ぶか、国内で学ぶか迷っていますが、どちらにしても資金が足りない為、教育ローンを検討しています。 また申し込む場合、何か特別に必要な物などはあるのでしょうか? 融資金額についてですが、HPには200万までとなっていますが、個人によって上限が違うと思うのですが、上限は年収の何%までなどと決まっているのでしょうか? ご存知の方宜しくお願いします。