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「行こうぞ」「見ようぞ」⁇
「食べに行こうぞ」 「様子を見ようぞ」 このような現代語らしからぬ表現が気になってます。 この『行こうぞ』『見ようぞ』 という古語的な表現についての意味、構成など教えていただきたいのですが??
- norichika17
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「食べに行こう」の述語は、行こ(動詞「行く」の未然形)+う(婉曲命令の助動詞「う」の終止形)であり、この形態には既に婉曲命令という終助詞の意味合いが含まれているので、その後に意志の終助詞「ぞ」の後接は滑らかには行きません。 これが、念押しの終助詞「ぜ」や、同意を求める終助詞「ね」なら落ち着きます。 「食べに行こうぜ」、「食べに行こうね」 「ぞ」を後接できるのは、動詞「行く」の終止形である場合で、この「食べに行くぞ」がほぼ「食べに行こう」に相当します。 ただし、ヤナシ言葉(山梨・長野・静岡エリアの方言)、ひいては東海・東山全域では終助詞「ず」の独特の表現がありました。 「ズ 行カズ、行こう。行くだろう。起キーズ、起きよう。起きるだろう。」(東条操編「分類方言辞典」) ですから、伝統的な「行かず」を今日風に合わせれば「ぞ」を後接させて「行こう」の念押しとして「行こうぞ」という言い方があっても、その地域においては、おかしくないと思います。 また、終助詞「ず」を「ぞ」の意味で使う地域としては、荘内・隠岐・石見・島原などがあるようですし、「ぞん」で「ぞ」や「ね」の意味を三河地区で、ほかにも徳島の「そい」、高知の「ぜよ」や、九州の「ざい」、それに全国各地で「じ」なども使われています。 ですから、その文脈しだいで、その使われる地域によっては不自然でない場合もありますが、共通語の用例としては確かに「現代語らしからぬ表現」と感じられるものでしょう。
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- kine-ore
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#3です。 >古典表現と思っていただけに驚きました。 : 基本的な思い違いをされていませんか。 「行こ(う)」といっただけで、「yuko(u)」の活用語尾は「ko(こ)」であり、つまりはそのカ行の母音は5段目「(k)o(お)」ですから、自動的に五段活用であること、つまり現代語の活用であることを物語っているからです。 「行(ゆ)く」を古語で活用させても、カ行四段なので「行こ(う)」という五段の表現はそもそもありません。 古語であれば、一人称の意志表示なら「(われ)行かん」、相手への勧誘なら「(なんじ)行くべし」「(われら)行かばや」などとなるでしょう。そこに(文末に)「ぞ」が付くとしたら、それは強い断定や相手への教示になります。それはそもそも係助詞としての役割が前提にあるからです。 口語で用言に付く助動詞は、次の三つの条件になります。 第1類:せる/れる/たい/そうだ/まい 第2類:ない/た/まい 第3類:う/まい そして、それぞれに付き得る終助詞は次の条件になります。 第1類:わ/ぞ(ぜ)/な(禁止) <判定とのつながりを持つ> 第2類:よ(い) <対象への訴えを持つ> 第3類:ね(な) <話し相手への呼び掛けしか持たない> ですから、終助詞「ぞ」あるいは「ぜ」が付く条件は、第1類:行かせるぞ/行かれるぞ/行きたいぞ/行けそうだぞ/行けまいぞ…です。 「行こう」は第3類ですから「行こうね」「行こうな」になります。
お礼
ありがとうございます 完全な思い違いのようです 助かりました。
- bgm38489
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行こうは命令形です。未然連用…命令の五段活用で、行かない行きます…行け行こうと覚えましたね。行けも行こうも命令形。行こうを除けば、四段活用になってしまいます。
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
「食べに行こう」の述語は、行こ(動詞「行く」の未然形)+う(婉曲命令の助動詞「う」の終止形)であり、この形態には既に婉曲命令という終助詞の意味合いが含まれているので、その後に意志の終助詞「ぞ」の後接は滑らかには行きません。 これが、念押しの終助詞「ぜ」や、同意を求める終助詞「ね」なら落ち着きます。 「食べに行こうぜ」、「食べに行こうね」 「ぞ」を後接できるのは、動詞「行く」の終止形である場合で、この「食べに行くぞ」がほぼ「食べに行こう」に相当します。 ただし、ヤナシ言葉(山梨・長野・静岡エリアの方言)、ひいては東海・東山全域では終助詞「ず」の独特の表現がありました。 「ズ 行カズ、行こう。行くだろう。起キーズ、起きよう。起きるだろう。」(東条操編「分類方言辞典」) ですから、伝統的な「行かず」を今日風に合わせれば「ぞ」を後接させて「行こう」の念押しとして「行こうぞ」という言い方があっても、その地域においては、おかしくないと思います。 また、終助詞「ず」を「ぞ」の意味で使う地域としては、荘内・隠岐・石見・島原などがあるようですし、「ぞん」で「ぞ」や「ね」の意味を三河地区で、ほかにも徳島の「そい」、高知の「ぜよ」や、九州の「ざい」、それに全国各地で「じ」なども使われています。 ですから、その文脈しだいで、その使われる地域によっては不自然でない場合もありますが、共通語の用例としては確かに「現代語らしからぬ表現」と感じられるものでしょう。
お礼
回答とても助かります。 ありがとうございました。
- bgm38489
- ベストアンサー率29% (633/2168)
「食べに行くぞ!」と「食べに行こう!」は、別におかしくありませんね。「行こう」は単なる現代文法の命令形、「ぞ」は助動詞です。古典らしいといえば、「ぞ」が一応、古文の助動詞となっているからでしょうか。現代でも「ぞ」は使われますが、古文っぽいものを持ってくれば、大げさに聞こえます。 他にlet'sの意味の命令形と、助動詞のくっついた例では、「行こうよ」があります。これは、現代語ですね。
お礼
ありがとうございます。 今も古語的表現が普通に使われてるんですね~
補足
補足質問ですが、 命令形に助動詞がくっついた形、というのは理解できました。 ですが、「行こう」が命令形?というところが気になりまして‥ 「行こう」は命令形なのでしょうか? 本文の質問と関係ないのですが。
- itaitatk
- ベストアンサー率38% (751/1976)
最後の「ぞ」は http://manapedia.jp/text/1178 の助詞であると思いますが
お礼
早速の回答ありがとうごさいました。
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- 日本語・現代文・国語
補足
ありがとうございます。 古典表現と思っていただけに驚きました。