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電波や音波(音圧)は距離の二乗に反比例して減衰する

noname#212313の回答

noname#212313
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回答No.7

 お考えのように、そうなっているということがまずあります。それを踏まえて、理論的にどうなっているかを考えることになります。  さて、電波(電磁波)や音波は波という形のエネルギーですね。波はたった1個でも存在できます。単純化のため、1個で考えてみましょう。  地面に置いたひもを上手く揺らし、波のようになって進む様子を見ることがあります。摩擦のために減衰してじきに無くなってしまいますが、同じような仕組みで摩擦が少ないように工夫した装置だと、長い距離を同じ高さの波が進んで行く様子をみることができます。  この場合、波が進む空間を考えると1本のひもしかありません。線だけということですから、1次元です。1次元だといくら進んでも減衰しないわけです。  静かな水面の池に小石を放り込むと、波紋が円形に広がります。この現象をよく調べると、円形の波の半径(円の中心は小石が落ちた位置)に比例して、波の高さ(←エネルギーに比例する)が減っています。円周の長さは半径に比例しますね。長さが長くなるのに比例して、波のエネルギーは減衰するわけです。  水面というのは、平面になっています。つまり、波が進む空間としては2次元です。円形に広がるのであれば、波が出発した地点(円の中心)からの距離に比例して減衰します(海の波のように波が直線状であれば、広がらないために減衰しない:平行波と呼ばれる波)。  半径が広がるほど波の高さは低くなります。例えば、1センチの長さの波を考えると、だんだん波のエネルギーは減ってきます(密度的に減る、ということ)。しかし、円となった波全体を考えると、1センチ当たりの波のエネルギーは半径に比例して減る代りに、円周は半径に比例して増えます。差し引きゼロとなり、円形の波全体ではエネルギーはそのままです。  1次元でも2次元でも、波1個の全体ではエネルギーは保存されるわけです。2次元だと広がってしまうので、1センチ当たりの波を観測すれば、エネルギーは減ってしまうということです。  電磁波や音だと、例えば壁も地面もないとすると、空間としては3次元的に広がります。1個だめの波だとすると、球面となって広がります(球面波と呼ばれるタイプ)。球の表面積は半径の2乗に比例します。2次元で考えたときと同じように、球面全体で波のエネルギーは保存されています。すると、例えば1平方センチ当たりで観測した波のエネルギーは半径の2乗に比例して減ります。  言い換えると、音や電磁波を出している所からの距離の2乗で音波や電磁波は減衰してしまうのです。地面があって、地面で反射されるとしても、エネルギー的に2倍にはなりますが、距離の2乗に比例して広がりますから、やはり発信地点からの距離の2乗に比例して減衰します。 P.S.  音の場合、パイプを通せばかなり遠くまであまり減衰せずに聞こえます。パイプのせいで音が広がらないためです(少しずつパイプを通して漏れて、だんだん音が小さくはなる)。電磁波だと、光は電磁波の一種なんですが、光ケーブルだと遠くまであまり減衰せずに届きます。これも、光が光ケーブルの中だけを通って広がらないためです。  波のエネルギーだとそうなるんですが、熱のエネルギーだと事情が違ってきます。金属棒の端を一定時間熱すると、まず端だけが高温になりますが、金属棒全体に熱が伝わって行き、金属棒全体の温度がやや上がります。温度上昇は金属棒の長さに比例して減衰します(ただし絶対温度)。  金属円盤なら(中心を熱するとする)、円盤の半径の2乗に比例(面積比例)して温度は減衰、金属球なら(中心に熱源があるとする)、球の半径の3乗に比例(体積比例)して温度は減衰します。  波との差は、熱は全体に広がるということです。エネルギー全部を計算すると同じで減らないのですが、どのように広がるかで密度的、強さ的なものは減衰の仕方が変わってくるということです。

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