火星由来の石とは？質問に答えます
- 火星由来の石は、火星の地殻の一部が地球に落ちてきたものです。
- 火星由来の石が地球に落ちてくるためには、何かしらの力が働く必要があります。
- 火星に降った隕石の衝撃や火山活動などが原因で、火星由来の石が地球に落ちてくると考えられています。
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火星由来の石
隕石が火星由来というのは、もともと火星の地殻の一部として存在していたものが地球に落ちてきたということですよね？ それって火星の上に落ちている石がある日突然重力に打ち勝つような速度で上昇しないといけないと思うんですが、どういう場合なんでしょうか？ どこかから大きな隕石が火星に降ってきて、その衝撃で舞い上がった？それとも大昔火山があってその噴煙がものすごいスピードだった？ どこかから降ってきた隕石の衝撃だったとしたら火星由来かどうかわからないですよね？それは同位体の存在比を調べれば分かる？ http://www.sciencedaily.com/releases/2014/09/140915083746.htm
- 天文学・宇宙科学
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仰る通り、その隕石に含まれる、気体成分（特に「希ガス」）やその他の組成のうち、放射性同位元素の存在比率が、地球の大気というよりは、火星の過去のそれ、とした方が説明がつくから、その隕石が火星起源である、と言えるのでしょう。 火星の大気の成分は、探査機が送られ、既に調べられている訳です。 ［ご参照］ Wikipedia：火星隕石 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E6%98%9F%E9%9A%95%E7%9F%B3 岩石状の物体が、特定の天体の重力を振り切って、脱出速度を超えるまでに加速された力の源は、他ならぬ他の天体の火星への衝突です。 ある程度の大きさがある彗星核や隕石が火星に衝突する際、十分な遠方から接近すれば、その衝突時の速度は、薄い大気による減速効果jは小さいでしょうから、火星の脱出速度（約5km/秒）を超えるでしょう。 当然ながら、ぶつかる側の質量が大きければ、その天体が持っていた運動エネルギーのうち、衝突の圧搾によって失った分が熱エネルギーに変換され、岩石はその熱で瞬時に沸点を超えて蒸発し（一部はプラズマ化もするでしょう）、気化とその加熱によって一気に体積を増すことにより大爆発を起こし、衝突地点の地殻は周囲に押しやられ、クレーターが作られていきます。 そして、そのクレーターの縁がジャンプ台のようになって、一部は火星の地殻もろとも高々と宇宙空間へ巻きあげられ、脱出速度を超えたものが太陽系内を旅をし、その末に地球に到達したのです。
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