仕入れの計上について

質問

会社の仕入れ計上についての質問です。
６月に仕入れ計上をしましたが、売上計上は期をまたいでの１０月以降になってしまいます。
会社の決算は、９月になります。
仕入れ計上と売上計上が期をまたいで異なる場合の経理上の処理を教えて下さい。

回答No.8

hinode11

質問者様

ここで、ご質問に対する正しい回答をまとめておきます。

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話を分かりやすくするため、かりに今期、商品１０万円を仕入れたとします。前期からの繰越し商品はないものとします。ここでは、この商品にだけ注目して話を進めます。

分割法の商品会計では次のような経理処理（＝仕訳）を行います。

１．６月１０日、商品１０万円を仕入れた。代金は掛けとした。
〔借方〕仕入高　100,000／〔貸方〕買掛金　100,000

２．その商品が売れないで９月３０日の決算日に、全部が倉庫に残っていた。
〔借方〕商　品　100,000／〔貸方〕期末商品棚卸高　100,000

３．今期決算確定後、今期末の貸借対照表残高の繰越し処理を行う。その結果、
・翌期首の貸借対照表の「商品」が「借方　100,000」と自動的に繰越し表示される。また、
・翌期首の損益計算書の「期首商品棚卸高」が「貸方　100,000」と自動的に繰越し表示される。
《注》この時は、あくまでも「貸借対照表残高の繰越し処理」をするのであって、「仕訳」をするという考え方は誤りです。

４．１０月１０日、その商品の全部が１５万円で売れた。代金は掛けとした。
〔借方〕売掛金　150,000／〔貸方〕売上高　150,000

以上です。

（消費税込経理方式）

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〔参考〕No.６で、「　手書きの簿記を行う場合であっても、この仕訳は………」と書きましたが、これを撤回します。なぜなら、「手書きの簿記では、期首において仕訳をするのだな」と誤解を与えるからです。

手書きの簿記を行う場合であっても、今期末の貸借対照表の残高を翌期の期首へ繰越し転記します（英米式簿記）。翌期首における開始仕訳は行いません。

繰越し転記の結果、
・翌期首の貸借対照表の「商品」に「借方　100,000」と記入します。また、
・翌期首の損益計算書の「期首商品棚卸高」に「貸方　100,000」と記入します。

なお、わが国では、ほとんどの会社で英米式の簿記が採用されており、「日本で一般的に採用されている仕訳形式は大陸方式と呼ばれるものであり………」という”悪質なデマ”を信じないでください。英米式簿記は、日本のほかイギリス・アメリカ・カナダなどで広く採用されている方式で、大陸式簿記はイタリア・フランス・ドイツなど少数派です。

ちなみに、わが国で市販されている会計ソフトのほとんどが英米式簿記に準拠します。

回答No.7

ajghnpar

「期首商品棚卸高/商品」とするのが正しい。なお、「期首商品棚卸高/商品」の仕訳は期末に起票するのが原則であることを、あわせて補足しておく。No.3で「翌期首に、」としたのは月次決算や週次決算を想定した例外的な処理であり、お詫びして訂正する。
http://cc.yayoi-kk.co.jp/faq/Search_direct01Detail.asp?ID=76504&baID=3
http://www.kanjyoukamoku.com/kishushouhinntanaoroshidaka.html
https://www.lan2.jp/jisyo/journal.asp?aid=2200

また、会計ソフトは仕訳を代行する機能を有している。その機能を用いているからといって、原則の考え方が誤りとなるものではない。開始仕訳を会計ソフトで自動起票させることにつき
>「経理処理（＝仕訳）」をするという考え方は誤りです。
とする見解もあるようだが、この見解では、例えば会計ソフトで給与計算ソフトやエクセルなどからの外部受入機能を使って仕訳を自動起票させた場合でも経理処理をする（仕訳をする）と呼ばないことになる。これは、一般的な考え方でなく、また会計ソフト提供会社の想定する考え方でもない。質問者さんにおかれては、このような独自説に溺れないようにして欲しい。

回答No.6

hinode11

No.４です。済みません。再び補足です。

私の回答は会計ソフトの使用を前提としております。いまどき、経理の実務で、手書きの簿記を行う会社は少ないでしょうから。

〔借方〕商品☆☆☆☆☆／〔貸方〕期首商品棚卸高☆☆☆☆☆

でなくてはなりません。

回答No.5

ajghnpar

日本で一般的に採用されている仕訳形式は大陸方式と呼ばれるものであり、翌期首になったら開始仕訳を必要とする。会計ソフトを使えば自動的に期首残高が表示されているかのように見えるが、それは期首仕訳がソフト内部でおこなわれるためだ。仕訳不要との見解もあるようだが、誤りと言わざるを得ない。
http://www.mezase-bokizeirishi.jp/bokikouza/nyumon/b013.html

回答No.4

hinode11

No.２です。補足しておきます。

No.２の回答では、

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２．その商品が売れないで９月３０日の決算日に、全部が倉庫に残っていた。
〔借方〕商　品　100,000／〔貸方〕期末商品棚卸高　100,000

３．１０月１０日、その商品の全部が１５万円で売れた。代金は掛けとした。
〔借方〕売掛金　150,000／〔貸方〕売上高　150,000
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と書きましたが、今期から翌期への繰越し処理が欠落しているので補足しておきます。

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２．その商品が売れないで９月３０日の決算日に、全部が倉庫に残っていた。
〔借方〕商　品　100,000／〔貸方〕期末商品棚卸高　100,000

３．今期決算確定後、今期末の貸借対照表残高の繰越し処理を行う。その結果、
・翌期の貸借対照表の「商品」が「借方　100,000」と自動的に繰越し表示される。また、
・翌期の損益計算書の「期首商品棚卸高」が「貸方　100,000」と自動的に繰越し表示される。
《注》この時は、あくまで「貸借対照表残高の繰越し処理」をするのであって、「経理処理（＝仕訳）」をするという考え方は誤りです。

４．１０月１０日、その商品の全部が１５万円で売れた。代金は掛けとした。
〔借方〕売掛金　150,000／〔貸方〕売上高　150,000

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以上です。

回答No.3

ajghnpar

商品勘定その他棚卸に関する勘定科目を使うことになる。

仕入れた物が期末時点で在庫になっている場合、これを決算仕訳で、相手勘定を期末商品棚卸高（PL科目）として商品勘定（BS科目）に計上させる。
商品/期末商品棚卸高　￥期末在庫の評価額

翌期首に、次の仕訳を計上する。期首商品棚卸高はPL科目となる。
期首商品棚卸高/商品　￥前期末の商品残高（＝前期末在庫の評価額）

売上は、いつもどおりの仕訳でよい。

売上原価は、期首商品棚卸高プラス仕入マイナス期末商品棚卸高で計算する。例えば、期首商品棚卸高も期末商品棚卸高もゼロなら、仕入と売上原価とが同額になる。

こうして計算された売上原価と売上高とにより、粗利が計算できることになる。

気を付けて欲しいのは、上記の仕訳は、仕入と売上とが期をまたいでいるからというよりも、期末に在庫があるからおこなう仕訳だということだ。期末に在庫となっていて翌期に売り上げず廃棄処分をしたとしても、期末の商品勘定への計上と翌期首の商品勘定からの振戻しとは、必要な仕訳となる。

例えばこんなページも参考になるだろう。
http://www.tax-soho.com/tanaorosi-kessann.html

回答No.2

hinode11

こんにちは。

話を分かりやすくするため、かりに今期の６月に、商品１０万円を仕入れたとします。今期、この商品にだけ注目し、その他の仕入れ商品を完全に無視して話を進めます。

分割法の商品会計では次のような経理処理を行います。

１．６月１０日、商品１０万円を仕入れた。代金は掛けとした。
〔借方〕仕入高　100,000／〔貸方〕買掛金　100,000

２．その商品が売れないで９月３０日の決算日に、全部が倉庫に残っていた。
〔借方〕商　品　100,000／〔貸方〕期末商品棚卸高　100,000

３．１０月１０日、その商品の全部が１５万円で売れた。代金は掛けとした。
〔借方〕売掛金　150,000／〔貸方〕売上高　150,000

以上です。

（消費税込経理方式）

回答No.1

shintaro-2

>仕入れ計上と売上計上が期をまたいで異なる場合の経理上の処理を教えて下さい。

在庫になってるだけでは？

お礼

ご回答ありがとうございました。