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2次方程式の実数解の符号
elttacの回答
- elttac
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回答 No. 2,3 をお付けしたものです。 まず,この問題の大大前提として,「実係数の 2 次方程式」 ax^2 + bx + c = 0 (a は 0 でない)を言っています。そうでないと,大小比較ができないので問題自体がナンセンスになります。簡単のため,x^2 の係数が 1 である, x^2 + bx + c = 0 を考えましょう。b / a,c / a を新たに b,c と置きなおしました。この解は,x の正の平方根を sqrt(x) として, x = {-b ± sqrt(b^2 - 4c)} / 2 です。判別式 D は,この根号の中で,これが正数のときに解が実数であることはご説明しました。 それで,虚数解のとき(D < 0)ですが,このときの解は,虚数単位を i として, x = {-b ± i・sqrt(4c - b^2)} / 2 です。この 2 つの解を加えると,一方の解は虚数部分が正,他方は負です。ですから,加えると虚数部分は相殺されて,実数しか残りません。また,積については,次の式 (p + qi)(p - qi) = p^2 + q^2 を考えると,2 次方程式の解はこの形をしていますから,積も実数 c になります。 これは,実係数 2 次方程式の解が x = (実数部分) ± (虚数部分) で出てくる性質によっています。もし,実係数でない 2 次方程式では 2 つの解の和・積は実数になるとは限りません。 一般に,2 次方程式(実係数とは限らない) x^2 + bx + c = 0 の解 p,q について,解と係数の関係 p + q = -b pq = c が成り立ちます。このことは,回答 No. 2 でも触れました。係数が実数であれば,解の和と積はもとの方程式の係数に跳ね返ってくるので,実数,となります。 係数が実数でなければ,解が出たところで,和と積はその「実数でない」もとの方程式の係数になります。
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