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2次方程式の実数解の符号
noname#17965の回答
なんだ間違ってるじゃん!!と思ってたら、 この式、か~なり考えて作ってますよ。当然D<0つまり複素数まで考えた上で記述してあります。 説明がややこしいので結論だけ先に言うと、 (1)上2つの式でD>0が必要な理由は「正の」解、「負の」解とあるから (2)3つめの式でD>0が不要な理由は、αβ<0と宣言した時点ですでにD>0と言ったに等しいから書く必要がない (1)について 二つの式の左辺で正の解とか負の解というからには、α、β>0とかα、β<0ですが、複素数の場合は<>等の大小関係は成立しません。定理があります。授業で証明もすると思います。つまり左辺で0より大きいか小さいかの指定を書いた時点で「実数解である」と言ったに等しいのです。 だから右辺でも「実数解である」と書く必要があります。つまりD≧0が必要です。しかも「異なる」なのでD>0です。 ここで問題になるのは、 「右辺でD>0をわざわざ書く必要があるの?α+β>0、αβ>0と書いた時点でD>0が成立しないのか?」 という疑問です。答えはNoです。成立しません。α+β>0、αβ>0でもD<0になる場合はあります。 そもそもα、βが実数だろうが虚数だろうがα+βとαβは必ず実数になります。計算してみてください。α+β>0、αβ>0であったとしてもD>0とは限りません。 (2)について 左辺でα、βは「符号が異なる」と書いてあるのでやはり実数解を持つ(D>0)と言ってます。従って右辺でもD>0である必要があります。しかし右辺ではαβ<0とあるだけです。どういうことでしょう?実は仮にα、βが虚数と仮定するとαβは実数となりαβ>0です。αβ<0にはなりません(下記に証明する)。つまりαβ<0と書いた時点で解は実数すなわちD>0です。改めて書く必要がありません。 2次方程式の2つの虚数解がα、βである時、αβ>0 証明: α、βは互いに共役複素数なので以下のように表現出来る。 α=a+ib β=a-ib (a,bは実数、b≠0)・・b=0だと実数になってしまう αβ=(a+ib)(a-ib)=a^2+b^2>0 ここで面白いのはα、βが虚数であってもαβは実数になる点です。α+βも実数になります。
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