• ベストアンサー

政党はなぜ必要なのか

「政党は議会制民主制における必要不可欠の要素なのである」などというような話を聞きますが、実際に政党がなぜ議会制民主主義に不可欠なのか、その根拠がよくわかりません。 政党の存在根拠を教えてください。

  • 政治
  • 回答数4
  • ありがとう数5

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • netcatme
  • ベストアンサー率20% (76/371)
回答No.4

#3のお礼の中の質問に私なりにお答えさせて頂きます >政策課題1に関してはA党を支持するが、 >政策課題2に関してはB党がいいというような葛藤が生まれてしまい、 >結局選択ができないのではないかと思うのです。  それが民主主義の難しさです。  それでも政党の政策について総合的に評価する能力が民主国家の国民には求められるわけです。  どちらも反対の場合にも、どちらも一部づつ賛成・反対の場合にも、より望ましい方を選択する微妙な能力が投票に必要になってくるわけです。  まあ、でも、それは理想論・原則論であって建前と呼べるものです。  成熟した社会では似たり寄ったりの微妙な政策になりますから、投票率もかなり下がります。  数年に1度の選挙で、今後何年間の問題が全て予想できるわけでもなく、原則として重大な問題や、状況の変化等による公約の変更は解散総選挙を行い国民の信任を取らなければなりません。しかし、頻繁な選挙は国民の負担にもなりますし安定した政策をとれないことにもなります。結果として細かい事柄は国会・政府の判断に委ねられます。また、外交・経済については政策の継続が必要になりますので(急激に変化させると国民の不利益が大きいため)、しばらくは前政権の政策を受け継ぎながら徐々に変化させることになります。公約というのも細かい点まで突き詰めれば曖昧になります。  その中で現実的には二大政党制が固まってくると、支持基盤を固めるためなのか、どの有権者層よりの政党かがかなり明確になってきます。  しかし、だからこそ、浮動票層の選択が、ますます難しくなっていくということにもなります。  議院内閣制での政党政治に限れば、二大政党制には決断力・実行力のある政権を作るという目的があります。実際には政党・政策と言うよりは首相を選択するという感じで成り立っているような気もするのですが。

その他の回答 (3)

  • netcatme
  • ベストアンサー率20% (76/371)
回答No.3

 選挙とは本来、主権者である国民が政策を選択する場です。  一つの政策は複数の政策に関連し単独では成立しにくいため、統一した公約を政党は発表します。  つまり、どの政策が最も多数を得たかは政党がなければ判断できないわけです。  政党がなければ、最終的な政策の総論の決定は選挙ではなく国会の中で決定されてしまいます。ある候補者が複数の公約を掲げても、その公約の中のどれを優先しどれを妥協することになるかは、その議員の恣意的な判断に委ねられ、国民不在の決定になることになります。  このような状況は連合政権の場合にも発生するため、政策の選択権を国民が持つという意味では、二大政党制がより望ましいと言えます。(国によっては第一政党に票を足し単独政権を可能にする制度を持ったりしています)  言い換えれば、公約を絶対的に守る意志がなければ政党としての価値がないことになります。  日本の場合には、イデオロギー対立が長かったためもあり、基本的な思想のみで政党が選択されていました。そのために、保守対立の時代に入り、政党が政策の実行により選択されなければならなくなったのに、旧体質が国民にも議員にも残り、政党の価値が揺らいでいるのです。  国民は選択の幅やイデオロギーの選択を求める体質から脱却し、微妙な政策の選択をする時代になったのだと理解し、その能力を養う必要があるでしょう。

foetida
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 かなり納得のゆくお話だったのですが、一つ疑問が残ります。すなわち、二大政党制ということになりますと、国民は二者択一で選択を迫られます。しかしながら選挙は(例えば衆議院の場合は)四年に一度であって、政策課題は一つではありません。国民一人ひとりが一つ一つの政策課題について異なる意見をもっていることになります。 そうすると、政策課題1に関してはA党を支持するが、政策課題2に関してはB党がいいというような葛藤が生まれてしまい、結局選択ができないのではないかと思うのです。イデオロギーでの対立であればこういった問題は生じないのですが、政策選択という点では大いに問題があるのではないでしょうか?

  • uoza
  • ベストアンサー率39% (326/827)
回答No.2

単純に、国会議員は衆議院と参議院の区別だけでいいと思います。ただ、それであれば、議員の身分が不安定でありますし、また、法案審議がバラバラになる可能性があります。つまり、政党による議員のバックアップと円滑な国会審議ということでしょうか。他に、国民の投票する利便も入れてよいでしょう。 本来は、主義主張を共にする者たちが、会社を立ち上げるように、政党を掲げるものと思われます。しかし、現実的には国家ならびに国会議員の安定性から、議員にとって、国会もしくは政党という職場での世間付き合いが大切になっています。 そういうことで、「政党」は成り立っていると考えます。 ちなみに、戦局悪化を辿った戦中期には「大政翼賛会」がすべての政党を解体し吸収しました。その是非はともかく日本の政治規模では、一党で十分でしょうね。一党であっても中はバラバラだし、それなら多党と実際変わらないわけです。どんな形態であれ、日本社会はまとめるのが難しいということです。

foetida
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 国会議員の互助会みたいなものだという話でしょうか? それなら主義主張はなしで互助会に徹すればいいような気もします。国民の投票の利便性というのはすこし納得できるような気もしますが、そういう根拠になると比例代表制のような投票システムは少し行き過ぎのような気がします。

  • p-22
  • ベストアンサー率21% (69/320)
回答No.1

本来の意義はちょっとおいておいて ワタシ論ということで(その為自信なしにしました) 1党制であると暴走してしまう可能性がるため それを監視する役目を担うという事で 多数政党が存在すると解釈しています

foetida
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 多数政党である必要性ではなくて、政党そのものがなぜ必要なのかという疑問です。 議員が個人で活動するのではなくて、政党という組織に参加する意義がなんなのかというか、むしろ民主主義にとってはそういった組織はじゃまなのではないかというか、存在自体は仕方ないにしても法律で積極的に支援する根拠はなんなのかというか、そういった疑問です。 質問の仕方が悪かったかもしれません。 すいませんでした。

関連するQ&A

  • 議会制民主主義にとって政党は必須でしょうか?

    選挙公約を信じて議員の立候補者に投票する有権者と、当選後には立候補した選挙区のためではなく国全体のための政策を推進する議員がいれば、政党は議会制民主主義には不要なのではないでしょうか? 政党の存在が議員の自由な議会での議論を封殺しているように思います。 政党は議会制民主主義にとって必要な存在でしょうか?

  • 政党の必要性

    自分の父親はどの政党といわず政党全般が嫌いです。 いわく、政党で政治が動いているから、国会の多数派の法案が何でも通ってしまう。 議員個人個人にどんな信念があっても党議拘束で、党の決めた賛否に従わざるを得ない。 政党そのものが組織であり、なおかつその政党のバックにそれぞれ支持団体があるため、 そこに癒着や利権が発生して国民のための政治が行われない。 組織になど属さず個人の良心で誠実にやってる議員の方が信用できる。 そういう意見です。 主にこれは与党への批判になるのでしょうが、今の野党が政権を取っても国会のシステムが同じである以上 起きてくる現象もまた同じでしょうから、要はやはり政党全般が気に入らないということだと思います。 実際、ごもっともだと思いますし、同じように感じてる人はほかにも多いと思います。 無党派層が多いのも、現有の政党に支持するに足る党がないというより、どんな政党であれ 政党というシステム自体への不信感が実はあるのではないかと思います。 しかし一方で、議会制民主主義を取っている国はどこでも、多党乱立であったり二大政党制であったりはしても、 一様に政党政治が採用されている事を考えれば、民主主義のいろいろな実験の中で政党というシステムがベストでは 無いにしてもベターな選択であるというのが現時点での共通認識ではないのかとも思います。 そもそも、いい悪いを論ずる以前に、人間は3人いれば派閥やグループが生じる生き物である以上、 たとえ政党を廃止して全ての政治家を個人単位にしたところで、いつかはいろいろな理由でまたグループが形成されるのではないでしょうか? 政党が一概に是か非かではなく、メリットとデメリットの両面が存在すると思いますが、 その両面を考え合わせた総合判断で、政党はあった方がいいと思いますか? それとも無い方がいいと思いますか?

  • 日本史で、政党内閣が出てきて…

    内閣は議会の多数党によって組織されるべきだ、が 政党内閣主義 と書いてあり、 それに対立して 内閣はあくまでも天皇の信任によって存在するものである、と言うのは ○○内閣主義か がわかりません。 ○○を教えてください。

  • 日本では、議会制民主主義や、政党政治がベターだと思いますか。

    日本では、議会制民主主義や、政党政治がベターだと思いますか。 ベターだと思う方々で改善すべき点がある方は、改善すべき点を教えてください。

  • 二大政党制(民主党と自民党)について

    別の質問で右翼と左翼を考えていた時に思ったのですが、自民党と民主党を見比べた時に政策や体制が私には民主主義と社会主義の再来のように見えてしまいます。 自民党の方は民主主義と同様に派閥などの大勢の意見が通りやすいがお互いに折り合いがつきにくく、大きな改革をするには中々進みません。そして、結局は多数の意見が尊重される点も同じです。最善とはいえないが、他のものよりマシだからこれかなという存在です。 対して、民主党は様々な思想で割れる中でも小沢さんなどの上層部の思想が反映されやすく、党員の主義思想も様々であっても上層部の意向には逆らえない空気があるようにみえます。 マニフェストを見ても財源が今だ明確でないままに弱き存在を助けるために社会福祉を充実させることばかり謳ったり、参政権などの政権後に行われるであろう構想についてはあえて外しているなど、社会主義国の平等社会思想や秘密主義と似ているように感じます。 支持母体からしても自民側には企業や宗教関連が多く、民主党側には労働組合や外国勢力が多くあるように思われます。それは二大政党制に近くなっているともいえるのかもしれません。 そこで、質問です。 一、日本では過去に自民党と社会党の体制が今で言う二大政党制に近いものだったと思うのですが、旧社会党出身の議員も多い民主党がより多くの議席を獲得して自民党と二大政党制をなしたとして一体何がどう違うというのでしょうか? 二、二大政党制を導入している国の問題として二大政党のどちらかの意見ばかりが反映されるために、結果として二大政党のどちらでもない小数の意見は反映されにくい点があります。小沢さんらが導入した小選挙区選で同じく小沢さんらが進めた二大政党制が現実味を帯びてきた中、小選挙区制で得た少数の意見は本当に日本の二大政党制の中では反映されるのでしょうか? 三、二大政党制の場合にはどちらかの党が議席を獲得したとしても片方の支持層も多く、結果として片方の支持層にも配慮をした為に誰しも損をしにくい政策=中身が薄い政策になる点があります。つまりは独自性のある政策は現実として通りにくくなります。現在の民主党が政策を修正するたびに自民に似通ってきているのもこの為です。アメリカなどである小さな政府は結果として格差社会を広げますし、話題性などで流動的に投票してしまう傾向がある日本において本当に二大政党制は有効なのでしょうか?

  • 二大政党せいについて

    米国では二大政党制だと聞きます。他には政党がないのでしょうか? たくさんの人がいればいろんな立場や考え方があると思うのですが、二択になったら、どちらの意見も自分には合わなくてもどちらかを選ばなくてはいけないのでしょうか?民主主義的とは思えないのですが? 選挙の投票率が低いのが政治に対しての無関心とかいいますが、既成政党に魅力がないだけとは考えられないのでしょうか?

  • 日本に二大政党制は必要か?

    民主党はもともと自民党から政権奪取して二大政党制を日本に実現するために結党された政党だと認識しています。しかしながら昨年の総選挙での自公連立政権の圧勝と今回の堀江メールの不祥事によって、民主党には政策立案能力はおろか、十分な政権チェック能力も喪失してしまったように見受けられます。今や民主党の「政権奪取」の掛け声は戯言としか聞こえません。 小泉改革路線という自助努力も無視できませんが、だからといって自民党がいまだに与党の座を占めて一党独裁的な性格が微動だにしないことは確かです。どこかの社会主義国家体制のような強い官民癒着体質や天下りが改善されず、特別会計の見直し不徹底など旧態依然として官僚の既得権益が守られていることも気に入りません。 しかし二大政党制というのは、もともと米国的考えで日本の政治風土に合わないのでは、とも考えてしまいます。 一方、二大政党制が実現すれば、交互に政権を担当することになるので二大政党が政権を担当して内政・外交経験を積む機会が生じ、さらに二大政党が平等に各省庁から行政情報を入手しやすくなり、両党の政策立案能力が高まり、政権チェック能力も向上するメリットもあると思うんです。 自公連立政権が、死に体民主党を制圧しつつある現在こそ、日本の二大政党制の是非について皆さんの闊達なご意見を聞いてみたいと思っております。 よろしくお願い申し上げます。

  • 日本の二大政党化について

    日本では、なぜ、はっきりとした二大政党化が進まないのでしょうか。 自民民主の大連立もささやかれるくらいですから、二つの政党間の政策の差は大きくありません。 それならば、社会民主主義勢力の社民党が対抗勢力として、伸びそうですが、現実は、厳しいものです。 10年前の政界大編成の時に社会党が消えたことが関係しているのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 政党名がわからない候補者?

    選挙公報が回ってきたのですが、不思議な候補者(民主党系)がいます。 その候補者は、所属政党・推薦政党・所属会派などが全く書いていません。 パッと見ただけでは、「無所属?」と思うような書き方です。 個人のホームページにも、一切「民主党」をにおわせるような表記はありません。 唯一、民主党現職国会議員の応援メッセージが記載されているだけです。 しかし、議会のホームページには「会派:民主」と書いてあるし、 民主党のホームページにも顔写真やプロフィールが載っています。 まだ民主の議員としてやっているはずなのですが、選挙公報で一切所属政党がわからないような書き方は許されるのでしょうか? 「無所属」とも書いてないので詐欺ではないんでしょうけど、「民主党」ともわからない書き方で非常に紛らわしいです。

  • 日本共産党

    日本共産党は社会民主主義ですか?即ち、複数政党制、議会制民主主義を目指しているのですか?与党になったら一党独裁になることは無いのですか?それから経済政策としては資本主義も認めるのですか?