• ベストアンサー

間接的に第三者が語るようなサスペンスorミステリー

 お邪魔します★  苦心の末、最近自分の読書傾向が特定の作者しか読まないコト以外に、内容が第三者的な視点で描かれているものを好むんだ、と悟りました(苦笑)  そしてシュールでアイロニーな言葉遣いが表れているとすごく気になります。鋭くて気だるいカンジの。  う~ん・・・なんというか語り部が存在するやや回想ちっくな文章とか・・・カギ括弧がたくさん続くより、語り部の語り口が斬新なサスペンスやミステリー(トリックやアリバイなどにこだわりはないです)はないでしょうか??  お相手してくださると大変参考になります★

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
回答No.2

>語り部が存在する ということは一人称で書かれていて、 >内容が第三者的な視点で描かれているもの その話者が私立探偵/刑事でも、被害者でも、犯人でもない 作品ですね。 しかも >シュールでアイロニーな言葉遣い もうこれはスティーヴン・ドビンズ『死せる少女たちの家』(ハヤカワ文庫)しかないでしょう! ハロウィンの夜、少女が行方不明になったところから物語は始まるのですが、平凡なアメリカ郊外の町は大混乱をきたす。それを、語り手は、一種超然とした立場から眺めているのです(もちろんこの超然とした立場、というのもひとつの伏線)。 ちょっと前の本ですが(私が紹介するエンタメ系はいつも古い…)、アマゾンでは買えるみたい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150409447/qid=1082671011/sr=1-10/ref=sr_1_10_10/250-5966726-1826615 町全体の人々があちこちに出てきて、登場人物も多岐に渡るのですが、どの人もくっきり描き分けられています。 ただ、ミステリという分野は、一人称の話者が、探偵の活躍を記述する(エドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人事件』とか、一連のシャーロック・ホームズ、初期のポワロ、あるいは金田一耕助もののように)スタイルから発展して、一人称の探偵(ハード・ボイルド)になっていったという流れがあるんです。 だから、そうした過去に先祖返りしたような作品は少ない。 でも質問者さんは、そうした黒子に徹した語り手は、ちょっと好みに合わない。 となると、むずかしいなぁ。 ドビンズは、単に先祖返りしたわけではなく、その語り手の存在そのものを伏線としているので、うまいなぁと思いました。 あ、書きながら思い出した。 坂口安吾の『不連続殺人事件』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041100135/250-5966726-1826615 これ、その条件にヒットします。 舞台が終戦直後の日本なんです。 なかなか極彩色で、おもしろい。 どちらもまだお読みでなければよいのですが。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

その他の回答 (2)

  • amino333
  • ベストアンサー率28% (11/39)
回答No.3

既にお読みかもしれませんが、北村薫の初期作がオススメです。「空飛ぶ馬」「夜の蝉」「秋の花」「六の宮の姫君」は、近所で起こった事件を女子大生が知人の助けを借りながら解いていくスタイルのシリーズものです。女子大生といっても語り口は知的で穏やかでとても落ち着いています。女性らしい優しさもあります。だからといって退屈なわけではなく、ぴりっと緊張した空気のまま、ラストまで飽きさせません。作者は元国語教師なので、そういった意味でも「日本」の美意識が随所に顕れている良作だと思います。

fujina
質問者

お礼

 皆様ご回答ありがとうございました。  この度は私のPCが壊れてしまい、ネット接続が皆無になってしまっていて、皆様に大変ご迷惑をおかけしました。  是非参考にさせていただきたいと思う本のご紹介ありがとうございました・・・。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。
回答No.1

これも第三者的読み物と判断できるのかどうかはわかりませんが、 「ミスマープルと十三の謎」アガサクリスティー著 はいかがでしょう?かなり有名な作品なので、ある程度洋物ミステリーを読んだ方なら、もうすでに読まれているかもしれません。 13人の人が集まって、それぞれ自分だけが結果を知っている謎や未解決事件を話し、謎を解きあうといった内容です。 確か、この作品は何かの作品の続編のようなもので、「火曜ナイトクラブ」という作品が始まりだったような。 もちろん、「~十三の謎」から読んでも、まったく問題ありません。

全文を見る
すると、全ての回答が全文表示されます。

関連するQ&A

  • 島田荘司の作品で御手洗シリーズ以外のオススメ教えてください

    島田荘司の御手洗シリーズをすべて読み終え、次に何を読もうか迷ってます。できるだけ損したくないのでみなさんのオススメ教えてくださればと思っております。 ただ好みは十人十色なので 以下制約を付けます。ご了承ください。 (1)基本は本格重視 設定はシンプルかつ大胆なトリック、2重3重のどんでん返し、意外性があるもの、緻密さに長けたフーダニット系。 ・・・など なにか当てはまるものがあれば構いません。 例えば御手洗シリーズの「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」「異邦の騎士」などです。 (2)鉄道ミステリー以外 別に電車内が舞台というのはよいのですが・・・ 時刻表トリック、終始アリバイ崩し、2時間ドラマっぽいサスペンス などがメインの作品は思考が停止してしまいます。 社会派ミステリーでも(1)に当てはまれば大丈夫です。 簡単に言いますと物語(キャラが好きとか、雰囲気が好き)よりもトリックに魅力を感じた作品のみでお願いします。 時間があればで構わないので 簡単に読みどころを添えてくれたら非常に助かります。 それではお願いします。

  • 推理小説に出てくるような事件や人物が実在することなどはあるのでしょうか

    はじめまして、よろしくお願いいたします。 推理小説が好きでよく読んだり、2時間サスペンスもよく見ます。 その時いつも思うのが、こういう事件や事柄って実際にあったりするのだろうか?ということです。 例えば、 ■○○が犯人、これは自殺だ!と、誰もがそう思っていても「いやこれは違う!他殺だ!」「犯人は別にいる」なんていう、事件を違う角度から見て一人で行動してしまう刑事さん ■たまたま事件に遭遇、もしくは興味をもった人または雑誌記者などが独自に動いて見事事件を解決 ■トリックにトリックを重ねた殺人。例えば電車の時刻表を酷使して日本全国を股にかけるようなアリバイ作りをしたりだとか、○○さんに見せかけて犯行をしたなど ■一見、何の関係もなさそうな人物が実は生き別れの家族だったり、恨みを晴らすために何年もかけてその時を待って殺人をしてしまったなど ■宮部みゆきさんの"模倣犯"のように犯人がテレビに生出演などして警察の捜査をかくらんさせてしまうような犯人 などなど、そんなところなのですが 実際にこのような事件、人物などは今までに存在していたことやそれに近いこととかはあったりしたのでしょうか? ミステリー好きが変な質問をしてしまってすみません。 ただ、毎日ドラマや小説を見ていると現実にもこういうことあるのかも?なんてなんだかごっちゃになってしまうような気がして・・・。 もちろん、この番組はフィクションであり・・・と書いてあることは重々承知はしていますので実話とかではないことはわけっています。 よろしくお願いいたします。

  • サスペンスやミステリー系の映画について

    女の殺し屋や暗殺者 もしくわテロリストが主体となっている映画で 鏡を見ながら 口紅を塗ったり 厚化粧をしたりと おめかしをする 場面のあるものって どんなのがありますか。 あと、華麗に装ったりする場面とか けっこう こういうシーンてドキドキさせられますよね

  • お勧めのサスペンス・ミステリーをおしえてください。

     タイトルどおりですが、 お勧めのサスペンス映画があればおしえてください。 最後は一応ハッピーエンドのものがいいです。 (救いのないエンディングは苦手なので・・。) よろしくお願いします。

  • ミステリーとサスペンスの違い

    以前テレビで「サスペンス」と「ミステリー」の違いは 「サスペンス」は犯人が最初から分っている。(古畑任三郎やコロンボ) 「ミステリー」は、探偵が事件を解決するまで、犯人が分からない(名探偵コナンや金田一など) であるといっていました。 ですが、古畑任三郎やコロンボは倒叙ミステリですよね。ということはサスペンス(=倒叙ミステリ)はミステリの一分野ということなのでしょうか。 違いについて教えてください。よろしくお願いします

  • サスペンス・ミステリーのお勧め教えて!

    「結婚」をテーマかモチーフに使った サスペンス・ミステリー系の小説ってありませんか? 新旧・国内外、問いませんが 今すぐ普通の本屋さんで手に入る本がいいです。 あと、文庫だったら、なお嬉しいです。 もう一つワガママ言わせていただければ 「セブン」みたいに怖いのは苦手です。 幽霊とかホラー系もダメだなあ。 読み終わった後で 「いろいろあったけど結婚できたね、良かったね」 って眠れるようなのがいいです。 赤川次郎さんとか好きなんですが ほとんど読んじゃったので、それはパスで。 いろいろ注文が多くてごめんなさい。 ご存知の方、よろしくお願いします。m(_ _)m

  • 秀逸なミステリ、サスペンスを

    面白いミステリ、サスペンス小説を教えてください。 できれば、日本人作家で、それも島田荘司、島田氏が推薦した作家以外(殆ど読んだので)でお願いします。 あと森@嗣や西@維新など、登場人物の言葉使いが気持ち悪いのもご勘弁ください いろいろ条件付で申し訳ありませんが、お願いします

  • サスペンスとミステリーの違い。

    前番組で 「サスペンス」は犯人が最初から分っている。(古畑任三郎やコロンボ) 「ミステリー」は、探偵が事件を解決するまで、犯人が分からない(名探偵コナンや金田一など) であるといっていました。 ですが、古畑任三郎やコロンボは倒叙ミステリですよね。ということはサスペンス(=倒叙ミステリ)はミステリの一分野ということなのでしょうか。 違いについて教えてください。よろしくお願いします。 あと、スリラーミステリーはどういうのですか。具体的な番組名を教えてくれると有難いです。 それに、はまっていた『相棒』と犬神家の一族はサスペンスかミステリーか教えてください。具体的なジャンルでお願いします

  • ミステリやサスペンスのオススメ

    ミステリやサスペンス(の体裁をとっているもの)で面白いものありますか? 最近見て面白かったのは15ミニッツと殺人の追憶です。 できればあんまり昔のではなく、比較的新しめのでお願いします。

  • おすすめのヒューマンもの、サスペンス、ミステリー

    お世話になります。骨太の人間ドラマ、サスペンス、ミステリーを教えてください。おおよそ2000年代以降の作品で、洋画でお願いします。監督でいえばクリント・イーストウッド、サム・メンデス、デヴィッド・フィンチャー、ジョエル&イーサン・コーエン、キャスリン・ビグロー、サラ・ポーリー、ペドロ・アルモドバル、ラッセ・ハルストレム、ヴィム・ヴェンダース、ベン・アフレック、キャメロン・クロウ、クリストファー・ノーラン、マーク・ロマネク、ダニー・ボイル、ウェス・アンダーソン、ロマン・ポランスキー、アレクサンダー・ペイン、アン・リーが好きです。中でも好きなのは 「ドラゴンタトゥーの女」「スラムドッグミリオネア」「インビクタス」「グッドウィルハンティング」です。最近、ゼロダークサーティを見て、それもとても面白かったです。日本映画によくある、これみよがしなシュールさ、センチメンタル、観客をバカにするような過剰な説明や、登場人物の支離滅裂な行動原理が苦手です。洋画だと、マイケルベイの作品は全く好みではありません。 よろしくお願いします。