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客観的相当因果関係説で疑問です。

kgeiの回答

  • kgei
  • ベストアンサー率61% (230/376)
回答No.1

 行為後の介在事情がある場合の因果関係の問題は、刑法総論でも大きな論点です。  「相当因果関係説の危機」などと呼ばれることもあります。  まさに質問者さんが疑問を持たれたように、相当因果関係説は、行為後の介在事情が存する場合に因果関係の有無を十分に判断することができないのではないかが問題とされています。  現在の有力な考え方は、行為の持つ危険性が現実化した結果なのか、という考え方です。  質問者さんがどのような教科書で勉強されているかわかりませんが、西田教授の刑法総論や、刑法村論の判例百選(因果関係の判例)などを熟読されることをお勧めします。

praecoxlc77
質問者

お礼

回答ありがとうございます。専門書を読む時間があればいいんですが、そうもいかなくて・・・質問させていただいた次第です。

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