大学院博士課程の過ごし方

このQ&Aのポイント
  • 大学院博士課程での勉強/研究面の過ごし方をご教示いただきたく質問を投稿します。
  • 修士課程を経ずに直接博士課程に入り、いざ「さあ自分の研究をしよう。」という状態になったところ、何をどの程度勉強したら良いのか見当がつかず途方に暮れています。
  • 博士後期課程で要求される水準や大学院生生活とはどのようなものなのかについて、広く意見をおうかがいできれば幸いです。
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大学院博士課程の過ごし方

大学院博士課程での勉強/研究面の過ごし方をご教示いただきたく質問を投稿します。 勝手ではございますが、回答は極力自然科学系かつ博士後期課程在籍者か課程博士(PhD)の学位をお持ちの方からのみでお願いいたします。 私はこの3月に6年制薬学部を卒業し、4年制医学博士課程の社会医学系講座でそれまでの研究テーマとは異なる分析化学系の実験研究に従事しています。 さて、修士課程を経ずに直接博士課程に入り、いざ「さあ自分の研究をしよう。」という状態になったところ、なにをどの程度勉強したら良いのか(そもそも専門的な勉強に上限などないと思いますが・・・)見当がつかず途方に暮れています。指導教員から指示は出ていますし、相談もできている状態ですが、何が自分に必要なのかということをきちんと把握して取り組めていない状態です。また、現在の研究室には私しか学生がいない状態であり、前の研究室を含め博士の先輩等はいないため相談したり見本にできる人物が手近にはいません。 卒後の目標としては海外への転出も含めて何かしらアカデミックの世界に残れればと思っています。 私がするべきことは何なのかという問いに答えを出すために、実験をしていない時間の有効な使い方やどの程度の知識や技能を習得するべきなのか、講義類には積極的に出るべきなのかなど、一般的に博士後期課程で要求される水準や大学院生生活とはどのようなものなのかについて、各専攻や分野により文化が異なることは重々承知ですが、広く意見をおうかがいできれば幸いです。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kabo-cha
  • ベストアンサー率43% (403/928)
回答No.4

医者という資格はなにか。これは、「自らが独立して責任を持って医療行為を行い、人命を救ったり、患者を健康にしたりできます。そのための知識も技術も持ち合わせています」というお墨付きです。 では博士という学位はなにか。これは、「自ら独立して主体的に研究し、困難な課題に直面しても自力で解決し、継続的に研究成果を生み続けます。そのための高い専門性と探求心を持ち合わせています」ということの証明です。 昨今は、修士課程に進む人は非常に増えています。修士までは学部の延長でもそれなりにやっていけます。 しかし博士になるならダメ。博士後期課程は、プロの研究者(ビジネス感覚を持って常にスケジュール管理しながらアウトプットを意識して研究に取り組める人)としてやっていける能力があるかを試す期間なわけですから。 プロの練習期間ですから、時間の使い方、研究用の機器等の管理、研究資金の管理、給与や旅費等の事務、学会関連の雑事も自分で学ばなければなりません。むろん、まだ「練習期間」なわけですから、完ぺきに出来るはずはありません。しかし、問題意識を持ってチャレンジしてみる必要はあります。 「○○という機器の××がもうすぐ補充が必要なようです。今年度の研究資金はもうあまりないと伺っており、また年度末には■■に出張に出かけたいのですが、まだ××をこれだけ発注することは可能でしょうか」くらい言えば、指導教員もあなたのことを一人前の研究者(の卵)としてしっかり話を聞いてくれるでしょう。 修士課程から博士後期課程に進む際に、自分でこういう意識改革が出来ないと、博士を取得したり、その後研究者としてやっていくには苦労するでしょう。 現に、こういう意識改革が出来ずに脱落する人たちはたくさんいます。 で、ご質問を拝見しますと > 実験をしていない時間の有効な使い方やどの程度の知識や技能を習得するべきなのか、講義類には積極的に出るべきなのかなど あまりにも幼稚な質問だと思いませんか?あなたの頭がまだ学部やせいぜい修士課程で止まっている証拠。 実験をしていない時間?研究する時間が惜しければ論文でも読むor書いていればいいし、事務書類が溜まっているならその間に処理すればいいし、モチベーションが高いがほかにやることがないならセミナーでも企画すればいいし、ちょっと頑張り過ぎかなあと思えば休めばいい。 どの程度の知識や技能?同業他者や業者などと議論したり取引するのに支障がなく、自分の研究を進める上で不便を感じない程度にあればいい。でも十分すぎても困らないし、プロである以上ある程度広範な知識や技能はあったほうがいい。 講義には積極的に出るべきか?単位が必要なら出るのは当たり前。自分の知識を増やすのに有意義と思えるなら出るのは当たり前。効率が悪いと思えばあえて出ないで自分で勉強するのもあり。だが、博士後期課程なんだから、講義に出るなら、教員を補佐して講義をリードするくらいの心構えで出てほしい。 そんなところでしょうか。

Mirelurk
質問者

お礼

ご丁寧な回答恐れ入ります。 言われてみれば、私は博士という学位は何かということについて、あるいはプロの研究者になるということについてしっかり考えていませんでした。たしかにこの先ただ楽しい、興味があるの延長でやっていったのでは使い物にはなりませんね。プロの研究者とはどういうものかと、それに向けて練習することについて自分できちんと考えていきます。 回答者様のおっしゃる通り、学部やせいぜい修士程度の意識で止まってしまっているのは自覚しており、今回回答していただいた皆様のご指摘を踏まえ、次のレベルに進めるよう努力していきます。 ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (3)

noname#232424
noname#232424
回答No.3

>実験をしていない時間の有効な使い方 装置を走らせて定期的にデータをとる合間に,古本屋で買ったSF文庫本を片端から読みました。段ボール箱に3~4個たまったと思いますが,それだけ読めば批評だのパロディだの蘊蓄だのが書けるようになります。むろん研究上はなにも益はありませんが,それが教養というものです。 >なにをどの程度勉強したら良いのか そりゃあ,最先端と自分とのギャップだろう。それすらも認識していないD生ということですかね。周囲にだれもいなければ,学会の研究会に参加して勉強する手もあります。

Mirelurk
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 確かに教養や多くの文章に触れることは大事だと様々な場面で感じます。 最先端と自分のギャップについては論文を読みながらどの程度か、自分がそのレベルになるにはどうするかを考えはするのですが、まだ漠然としてしまって形としてまとまらない状態です。 ご回答を念頭にこの点を更につきつめていきます。

  • otx
  • ベストアンサー率44% (256/576)
回答No.2

あなたがすべきことは、 自分で考えて行動すること (自分は何を勉強すればいいのかも含めて) です。 周りに手本がいないとか関係ない。 それをどうやったらできるのか、わからないのなら、 研究の世界から別の業界に行くことをお勧めします。 意地悪に聞こえるでしょうが、私はむしろ優しさだと思っています。 他の方も回答されてくるでしょうが、 結論はこの単純なことに終始すると思います。 ぶっちゃけ、 薬学部6年を卒業してるのに、 こんな質問してきて情けない。

Mirelurk
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 全くおっしゃるとおりで自分でも情けないと思うのですが、聞くは一時の恥と考え、今自分で考えることができるようにならなければこの先の未来がないことも十分承知しているつもりです。 残念ながら、現時点で自分がやっていることが果たして正しいのかを判断するに足る経験を積んでこなかったためこうして質問した次第です。 回答者様のご回答を肝に銘じて自分で考えていきます。

  • larme001
  • ベストアンサー率44% (271/608)
回答No.1

>4年制医学博士課程の社会医学系講座でそれまでの研究テーマとは異なる分析化学系の実験研究に従事しています。 社会学系講座なのに分析化学の実験系なんでしょうか?結局はボスなり研究室なりのスタイルがあるので、研究といっても一概に何というのはないんですが、いずれにせよ自分の分野で必要な基礎学力というのはあります。 例えば汚染検査をして文献情報のまとめがメインとかならば分析化学の技術開発とは異なるでしょう。どちらかというと統計手法とかそういうのが必要です。逆に測定技術等に重点が置かれているならば、物理化学とかの基礎もある程度必要になってくると思います。まずは自分の分野で有名と思われるジャーナル(Natureとかではなくて、自分の分野での権威)を読んで、それがなぜ評価されているのか?、そしてそれを自分がやるとするとどういう計画が必要でどのくらい時間やコストがかかるのだろうか?といったことを自分で考えられることでしょうね。無論、英語も必要ですが、なによりもまずその分野で必要とされる問題提起と解決とその論理構築をすることができなくては研究はできません。 >卒後の目標としては海外への転出も含めて何かしらアカデミックの世界に残れればと思っています  海外に行くのは色々な面で大変さもあります。アカデミックポストに残るものまた難しいのが現実です。とは言ってもそれを目指しているなら現実的になんとかするしかなく、自分の環境がどうであれ周りの博士課程卒業者より上を行かなくてはならないという自覚が必要です。  一般論としては、それなりに有名な国際誌を書いて卒業することが絶対条件になるでしょう。ただ、必ずしもインパクトファクターの高い論文を書く事よりも、しっかりした実験をして、しっかりした論文を書くだけの研究能力をつけることも重要です。異国で第二言語で勝負するとなると、最終的に頼れるのはこれまで自分が身につけてきた実力だけなんです。博士課程の間に色々な研究方法を学び、時間がある限り自分で考えて自分で計画したものを動かすという経験をつむことが自信につながるでしょう。とは言っても、ボスにコネが合って、派遣から帰国まで面倒を見てくれるとかそういう特殊な環境であればボスの信頼を得るのもありでしょうが、この場合はまあ海外に行く最大のメリットはありませんね。  いずれにせよ、「環境が悪かったのでわかりませんでした。できませんでした。」が通用しないのが博士課程以降です。それなら、できるような環境にするように努力するか、その環境内でできる範囲の計画をするのがプロになるために必要な考え方です。人によっては先輩とか教えてくれる人はいなくても自分で必死にやりきって栄光を掴んだ人もいれば、優雅な研究室の流れに乗って実力以上の論文を書く人もいます。どちらがすごいとは言いませんが、どっちだから自分は運が悪いといってもしょうがないのです。最悪、ラボを帰るのも選択の一つですし。文面からするに真面目そうな印象を受けるので大丈夫でしょうが、一方でちょっと客観的にみて状況に適応していくというよりもクソ真面目に先生に言われたことをやり通すような印象設けます(失礼な言い方ですみません。)が、自分が何を必要とするのかは自分で必要なときにあらゆる伝や情報源を用いてやり通すだけの気迫があったほうがこの世界では成功するような気がします。

Mirelurk
質問者

お礼

ご丁寧な回答恐れ入ります。 >クソ真面目に先生に言われたことをやり通すような印象 まさにこの状態で、いろいろな情報に流されてしまって自分を見失っている状態です。おっしゃるとおり、自分で計画を立てて道を選んでいく能力を身につけねばと思うのですが、気持ちばかりが焦ってしまって空回りばかりしていたので、回答者様のご助言に力をいただいて落ち着いて考えていこうと改めて思いました。 >その分野で必要とされる問題提起と解決とその論理構築をすること 上記を目的と目標にしながら勉強していきます。現在の環境を最大限活かして自分の力にできるようご助言を活かしたい次第です。 ご回答ありがとうございました。

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