コレステロールについての質問です。

質問

母の健康診断結果での質問です。
LDLコレステロールが133、HDLコレステロールが92、中性脂肪64です。

昨年はLDL139、HDL97、中性脂肪42だった為、少し改善したのかと思ったそうです。
ところが、測定した病院が違うため基準値に違いがあり今年はLDLを少し減らせと
言われました。
私が色々調べたら、最近ではコレステロール値そのものよりLH比が重要と聞きました。
そこで質問させて下さい。
今年の母の数値は高いのでしょうか？

ちなみに50歳で身長166センチ体重51キロ、腹囲は67センチです。
この年での数値でいいので教えて下さい。

回答No.1

higegie2 · ベストアンサー

コレステロールは悪者扱いされますが大切な脂質です。
　LDLは細胞膜に嵌り込み膜補強の役割を果たす。HDLは余分に貼りついたコレステロールを運び去る役割を果たす。

　5～6年ほど前まで中年代の総コレステロール上限値は、当時の基準値219mg/dlよりも高い250 mg/dl位でも良いのではないか？　と議論が盛んでした。今は、総コレステロール値は採らずにLDLコレステロールが140mg/dlを超えないように基準が変わりました。

　しかし、数値ばかりに捉われずに、数値の持つ意味を理解しながら健康を図ることが大切なのかもしれませんね。

　ご質問文の数値から概算で総コレステロールを計算すると、238mg/dlとなります。女性の場合、知らぬ間に手や足にアザを作ることが多く、これは毛細血管の細胞が常に貧血気味であるために脆弱化して、内出血を引き起こすのが原因です。
　この脆弱化を補強するのは、貧血や潜在性鉄欠乏を改善するのが一番良いのですが、なかなか其れも侭ならず、であるとすれば、コレステロール値はある程度高めの方が、血管壁細胞が補強されてむしろ体の為には良いのかも知れません。

　ここでお母様のアテローム性動脈硬化指数を計算すると
(総コレステロール－ＨＤＬコレステロール)÷ＨＤＬコレステロール＜3.2(動脈硬化指数)ですから、お母様の動脈硬化指数は(238－92)÷92=1.6 と全く安全で、ここに敢えて病名を付けると『長寿症候群』と云うことになります。数値では全く問題なく、むしろ優等生ですね。

　ちょっと難しい話ですが付け加えておきましょう。

　LDLが高いとアテローム性動脈硬化症を引き起こす確率が上昇する、と統計には出ています。だから140未満と区切ったのでしょう。もっと高くてもいいよ、と云う意味ではないのですが、LDLが血管内から細胞へ届くためには血管の3層の膜を通過しなくてはいけません。
　その時に血管内皮を通過するたびに酸化修飾をうけて、血管壁に傷を作るので、その傷補修の為に血小板が集まり血栓が出来易く、これは心筋梗塞・脳梗塞の原因となる、ことが解っています。

　であるならば、根本原因の血管壁への傷付きを防ぐことが、最重要かと思います。その傷付きメカニズムは、LDLが血管内皮を通過するたびに活性酸素障害が起きて傷になる訳ですから、これを抗酸化栄養で抑えてあげるのが一番宜しいのです。天然ビタミンＥ600～800mg/日摂取。

　更に、血管に付着する酸化LDLを白血球のマクロファージが貪食する為に、泡沫細胞となり小さな瘤のような塊になる訳ですが、それを防ぐことも大切です。其の為には、動物性脂肪やリノール酸のω-6系脂肪を摂り過ぎない事と、血栓抑制効果の大きいω-3系の魚油摂取を増やすことです。イワシ・サンマ・サバなどを毎日食べることは重要です。

　もう一つ付け加えれば、魚油をたくさん食べるとコレステロールを下げることができます。魚油は体内でも腐り易いので過酸化が進んで体を傷めるので、ビタミンＥ摂取も必要になります。

お礼

ありがとうございました！！
とてもわかりやすく、たくさん勉強になりました。
私は母と二人暮らしなので、母の健康がとても
心配でした。
魚をたくさん食べて貰って、ビタミンEも取って
これからも元気でいて貰いたいです。
本当にありがとうございました。