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ピアニストとヴァイオリニストの昔と今

emlleismanの回答

回答No.4

(1)に関してですが、リストがどのような演奏をしていたか・・ということに関してほかの方がおっしゃるように、はっきりとは判明していないということを考慮に入れるべきだと思います。 古い時代であるがゆえに録音が残っているわけもなく、ただ単にすごい演奏だったということだけが イメージとして定着している。が、しかし・・・・ 一つだけはっきりといえることは、ベートーベンの楽曲であれ、リスト自身の楽曲であれ、リストがピアノ演奏をする場合、今現在のピアニストたちが演奏しているような形態で演奏していなかったということだけは言えることだと思います。 いま現在はすでにすたれてしまって、ほとんど話題にもなりませんが、リストには有名な “リストの奏法”という演奏方法があります。 楽譜に書かれている音符に補助的に1音もしくは2音の音を足して演奏する演奏形態で、非常に 演奏の難易度が高くなるためいま現在はリストの楽曲ですらこの奏法で演奏されることはありません。 特に2度以上の和音が補助音として付け加えられる場合・・・大抵の楽曲が超絶技巧のような すさまじく難しく壮大な曲になってしまうのでいま現在のピアニストでも、弾くことができる人はほとんどいないのです・・・・。リスト自身の楽曲の中でも「ラ・カンパネラ」のような曲は、“リストの奏法”で2度の和音を補助音として弾くようにリスト自身が指示しています。ですが、いま現在、若いピアニストたちのほんの数人が弾いているのをまれにみる程度で、シフラなどの有名ピアニストでも “リストの奏法”で演奏しているのはYouTubeでも見たことがありません。 実際にそういうやり方で演奏してみたらわかりますが、ちょっと異常なくらい難しいのがわかります。 リストの演奏をじかに聞いた人は、彼のことを異常者だとか、頭がくるっていると思ったそうで、 そのために彼は“Fiendish(魔王のような、鬼のような、とりつかれた)”“ピアノの帝王”と呼ばれていた事はとても有名です。 しかし、だからといって、リストのような異常な速弾きの超絶技巧がピアニズムの上で誰よりも勝っているとは限りません。楽曲を演奏するうえで重要なのは、音楽の本質をとらえていかに正確なスタイルで 正しい音楽観念のもとに楽曲を解釈し、それを演奏に実現できるか・・・だと思います。 だから一概に、リストよりも現在のピアニストのほうが上だとか、リストを超えるピアニストはいない とか、そういうことを断定的にいうことは考えが浅いと思いますね。 (2)のパガニーニに関しても、パガニーニのスタイルがあった以上は同じことが言えると思います。

selfless
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 > 楽譜に書かれている音符に補助的に1音もしくは2音の音を足して演奏する演奏形態 この話は初めて知りました。リストがそのようなことを楽譜か本に記していたのでしょうか?

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