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溶媒が定容量ではない試料のGC分析・定量方法

GCで溶液試料を分析する時の定量方法について教えてください。 溶液試料を加熱,反応させてから分析するのですが,最後の溶媒量がμLと微量なので定容量にすることができません。標準物質も加熱,反応させてから,容量が不明なまま分析します。 最後の溶媒量を定容量にできるのであれば,標準物質の溶液にd体を添加し,内部標準法によって定量できるのは理解できるのですが,そうでない場合はどうすればいいのでしょうか? 相談できる人がいないので,教えていただけるととても助かります。 よろしくお願いいたします。

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回答No.2

補足説明、ありがとうございます。 以下で、お望みの回答となるかはわかりません。また、ご存知のことをくどく説明してしまうかも しれません。ご容赦を。 1.反応後の試料溶液全量を、小さめのメスフラスコ(5mlくらいが限度でしょうか)に有機溶媒で   洗い移すことは可能でしょうか。可能であれば、まず、定容はできそうです。 2.溶媒だけでメスアップするのではなく、内部標準も加えられれば、良いわけですね。内部標準   法で分析できます。 3.ところで、「標準物質も反応させてから」とあります。この反応は、100%の反応収率で進行しま   すか?この反応の収率が安定していないと、分析対象物質の量(重量)が計算上の量と一致   せず、分析自体の信頼性が低くなってしまいます。 4.仮に、反応は全く問題ないとすると、1、2ができるのであれば内部標準法がベストと思います。 5.上記に記したのは端的にいうと、”希釈して分析試料を調製する”ということです。希釈ができ   ないということは無いと思うのですが、いかがでしょう(私の理解が足りないかもしれません...) 6.内部標準ですが、内部標準溶液を十分たくさん調製して、常に決まった量をホールピペットで   希釈時に入れれば、同じ内部標準液を使っているかぎり内部標準濃度は一定となりますので、   横軸に「標準試料の濃度/内標準試料の濃度」をとる必要は無いと思います。 7.検量線から外れる(濃度が高すぎるということですよね)ために希釈した場合、得られた分析値   に元の溶液を何倍に希釈したかを掛け算するだけです。やはり、希釈できるようですので、   以下に手順例を示します。    反応を行います。→反応後の残渣を有機溶媒に溶かし、10mlのメスフラスコに全量洗い移し    ます。→有機溶媒を使って標線をあわせます(メスアップ)→よく振り混ぜたのち、ここから1ml    をホールピペットで量り取り、新しい10mlメスフラスコへ移します。※これで10倍に希釈すること    になります。→あらかじめ調整しておいた内部標準液を(たとえば)1ml加えます。→有機溶媒    でメスアップします。       このようにしてつくった被検液を分析して、検量線から濃度を算出し10倍したものが、はじめに    つくったメスフラスコ内の溶液濃度になります。   的外れな回答でしたら、ご指摘を。続けて回答いたしますので。

Izakichi
質問者

お礼

とても丁寧なご回答をありがとうございました. また,ご回答を下さったのに御礼が遅くなってしまい,大変申し訳ありませんでした. 今月前半で,今回質問した件に関する分析をなんとか終えることができました. 最終的な方法として,溶媒抽出の段階から内部標準物質を添加して濃縮後,反応試薬を添加して分析しました. 抽出・反応収率は90%以上でした. ちなみに,希釈をしてもμL単位なので,メスフラスコによる定溶は出来ませんでした. 希釈した試料の定量に関しては,内標物質も同じく希釈されるので,希釈倍率を考えなくても良かったです. 胃が痛いほど一人で悩んでいたので,見ず知らずの方が一緒に考えてくださってとても心強かったです. 私も,何か分かることがあればdanishefsk様のように誰かの役に立ちたいと思いました. 本当にありがとうございました.

その他の回答 (1)

回答No.1

お答えできるかもしれませんので もう少し状況の補足をお願いします。 溶液試料は、水溶液でしょうか、有機溶媒溶液でしょうか。 分析の対象は、有機化合物でしょうか? d体 と質問内にありますが、光学活性体のことでしょうか? 測定対象の名称まで記載いただく必要はありません。  

Izakichi
質問者

補足

danishefsk様 拙い質問にご回答くださいましてありがとうございます. 溶液試料は有機溶媒です. 分析の対象は有機化合物です. d体は重水素標識化合物のことで,内部標準(サロゲート)として使います. 現在,実際に検量線溶液を作成して分析し,色々と試行錯誤しているところです. 最終試料量(mL)が定容量ではなくても,最終試料溶液中の絶対量(例えばμg)で取り扱えば定量計算ができる・・・ らしいと言うところまで辿り着きました. でも,JISや教科書的な本には, 横軸に「標準試料の濃度」,縦軸に「標準試料の面積/内標準試料の面積」 にして検量線を書くとありますが,ネットで調べていると, 横軸に「標準試料の濃度/内標準試料の濃度」,縦軸に「標準試料の面積/内標準試料の面積」 にして,定量計算には相対感度係数を用いる方法もあるらしく,ちょっと混乱しています. そして,新たに生まれた疑問は,検量線範囲から外れ,希釈して分析した場合の定量計算はどうすればいいのか? です. もしも何かご存知でしたら,ご教授ください. どうぞよろしくお願いいたします.

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