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羅生門の梯子
羅生門の梯子の表現について考えるという課題が出たのですが、まったくわかりません>< 「幅の広い」「丹塗りの」「急な」という表現についてです! この3つの梯子に関する表現は、一体どんなことを表しているのでしょうか? 誰か、教えてくださいませんか!?
- amoreitary
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こんにちは。この「梯子」が作品にとって「どの様な暗喩」として記されているか、を主題に少しばかり考えてみました。あくまでも「作品解釈」に関する問題ですので、個人的な見解とご理解いただければ幸甚です。 下人の意識がどの様に変化していったかを時系列的に整理してみますと、 (1)途方に暮れていた(現実認識) (2)どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑いとまはないが、それすらも積極的に選択し得なかった。(逡巡と混沌) (3)ともかくも一夜を過ごす場所を求めようとした。(決意、一時的な棚上げ) (4)楼門の上に登り老婆とその行為を目にする。 (5)ちっぽけな正義心から老婆を咎める。(上から目線) (6)老婆の弁明を耳にする。(転換) (7)下人が盗人へと変化する。(自己肯定化と変容) (8)瞬く間に去った下人を老婆は「つぶやくような、うめくような声」で眺める(がしかし下人の姿は既になかった)。 以上の変容を考えてみますと、梯子を登る以前と以後では明らかに意識の変化を見て取ることができます。(1)および(2)では少しばかり内省的な部分もあり、他者との関わりがありませんが、「梯子」を上がることで、変化が生じます。「他者」との出会いによって、「自らを対象としていた心象風景」から「他者との比較」へと変わることで、最終的には「下人が老婆に対して上から目線で接する」形に移行します((4)から(7))。 しかし、老婆の目からみれば、下人は自らと同類のものに落ちてしまった、で作品は終わっています((8))。 では「丹塗り」が、どの様な役割を果たしているかといえば、下人の特徴である「右の頬にある赤く膿を持った面皰」との対比、そしてその肉体的特徴を強調することで、梯子を上がる前は「まだ真っ当な人間である」ことを際立たせる効果があると考えられ、従って作品末の部分では「まだ燃えている火の光」があるにもかかわらず、単に「梯子」としか記されていない。 「急な」は「勾配が急である」とのことから、階段を踏み外すと下まで落ちてしまうことを意味すると共に、梯子の上にいる者は「人の道を踏み外した物の怪に比する者のみが住む闇の世界である」とのことを暗示させる。また急勾配であることはそこを登る時にはゆっくりと上がらねばならず、そうした姿を傍目から見れば躊躇しているようにも見える。それは恰も下人の心理状態(2)を象徴しているとも考えられます。
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- genshisyounen
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この課題は、わからないからすぐに他人に聞いて教えてもらうような問題ではなく、何度も読み直して考えてみて、友達と議論する中で答えを探っていく問題なのでしょう。 取り敢えず、参考までに私の考えたことを書きます。 久しぶりに読み直しました。 読み直してみて、良い課題だなあと思いました。 「梯子」の意味やその表現がどうだとか、通常の読み方であれば意識しないでしょうから。 さて、この小説の主題は何なのでしょうか。 どんな人でも悪事に手を染める可能性があり、悪事に手を染めた人は老婆のような言い訳をするかもしれない。しかし、その言い訳をしたとおりのことを、自分も他人からされるかもしれない。そして、巡り巡って、下人がまた老婆のような目に遭って・・・・・・。というように、世間から悪事がなくなることはない。 というようなことを書きたかったのでしょうか。 最後の「下人の行方は、誰も知らない。」という1行は、世間には下人のような人が数知れず存在していることを示唆しているように感じました。 さて、課題の「梯子」ですが、何の象徴なのでしょうか? 私は、普段は善良な人が悪事に手を染めるための「ステップ」ではないかと思いました。 この「梯子」に対して、「幅の広い」「丹塗りの」「急な」という表現が使われている理由は何なのでしょうか? 「幅の広い」という表現で、悪事に手を染める危険が至るところにあるということを示しているのかな。 「丹塗りの」の「丹塗り」は、「赤く塗ること」という意味だそうで、赤色から血の色を連想させ、犯罪を示唆しているのかな。また、神社などの丹塗りは塗料が剥げていて、手垢にまみれているイメージがあるので(あくまでも個人的なイメージですが)、多くの人がここを通ってきた、つまり、多くの人がこれまでも悪事を働いてきたことを意味しているのかな。 「急な」という表現で、悪事を働くには一線を飛び越える意志の力が必要なことを示しているのだろうか。 浅い読解力かもしれませんが、ざっとこんなことを感じました。
- kine-ore
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「段梯子(だんばしご)」という、脇の手摺のない、また足抜け防止ともなる「蹴込(けこみ)板」もない、はしご状で勾配の急な階段なのでしょう。 段梯子 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/thsrs/6162/m0u/ 蹴込板 http://www.loft-mura.com/toiawase/yokuarusitumon/name.html
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