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定電流回路

inara1の回答

  • inara1
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回答No.3

【0~500mAの定電流源】 最大電圧が20V程度であれば、添付図の上側の回路でできます。Vinに印加する電圧(GNDに対する電圧)を0Vから5Vまで変えると、出力端子(Iout)からGNDに流れる電流を0から500mAまで変えることができます。負荷によって、出力端子の電圧は変わりますが、それが20V未満であれば、負荷の大きさに依らず、負荷に流れる電流は一定になります。 最大電圧は電源電圧-10V程度になるので、最大電圧が10Vで良ければ、電源電圧を20Vに下げることができます(電源電圧を下げるほどトランジスタの発熱が小さくなる)。オペアンプ(LM358)の最大電源電圧は36Vなので、電源電圧はこれ以上としないで下さい。 トランジスタ(2SD2012)は最大10Wくらいの発熱があるので適切なヒートシンク(放熱器)を付けてください。電流検出抵抗R5も最大2.5Wの発熱があるので、許容電力は5W以上のメタルクラッド抵抗などを使ってください。抵抗R1~R4の抵抗値の精度によって定電流性(出力電流の負荷依存)が変わってきます。R1とR2の比(R1/R2)とR3とR4の比(R3/R4)を±1%以内に合わせると、±1%以内の定電流性が得られます(負荷電圧が0~18Vの範囲で変わったときの出力電流の変動)。高精度とするには誤差の小さい金属皮膜抵抗を使ってください。出力電流 Iout(A) = 入力電圧Vin(V)/R5(Ω)となるので、R5の抵抗精度も性能に影響します。R6(1kΩ)の精度は必要ありません(±5%程度の精度抵抗でいい)。オペアンプの電源端子(8pin)とGND(4pin)間には、0.1μFくらいの積層セラミックコンデンサを入れ、最短距離で配線してください。 LM358 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02324/ 2SD2012 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02510/ メタルクラッド抵抗(10Ω・10W) http://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-03798/ 金属皮膜抵抗   100kΩ・1%精度 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-03505/   100kΩ・0.1%精度 http://www.sengoku.co.jp/mod/sgk_cart/search.php?toku=%25C4%25F1%25B9%25B3%25B8%25C7%25C4%25EA&cond8=and&dai=%25B6%25E2%25C8%25EF&chu=&syo=B&k3=0&pflg=n&list=1 0.1μF積層セラミックコンデンサ http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-02211/ ヒートシンク http://akizukidenshi.com/catalog/g/gP-05151/ 【±1.2mAの定電流源】 最大電圧が±12V程度であれば、添付図の下側の回路でできます。Vinに印加する電圧(GNDに対する電圧)を-5Vから5Vまで変えると、出力端子(Iout)からGNDに流れる電流を-5mAから5mAまで変えることができます(出力端子からGND方向に流れ出すとき+符号の電流)。±1.2mAの電源とするにはVinに印加する電圧を-1.2Vから1.2Vまで変えればいいです。負荷によって、出力端子での電圧は変わりますが、負荷電圧が±10V未満であれば、負荷の大きさに依らず、負荷に流れる電流は一定になります。 最大電圧は±12V程度になります。オペアンプ(OPA2277)の最大電源電圧は±18Vなので、電源電圧はこれ以上大きくしないで下さい。抵抗R1~R4の抵抗値の精度によって定電流性(出力電流の負荷依存)が変わってきます。R1とR2の比(R1/R2)とR3とR4の比(R3/R4)を±1%以内に合わせると、±1%以内の定電流性が得られます(負荷電圧が±10Vの範囲で変わったときの出力電流の変動)。高精度とするには誤差の小さい金属皮膜抵抗を使ってください。出力電流 Iout(A) = 入力電圧Vin(V)/R5(Ω) となるので、R5の抵抗精度も性能に影響します。R5の発熱は少ないので高精度の金属皮膜抵抗が使えます。オペアンプの2つの電源端子(8pinと4pin)とGND間には、0.1μFくらいの積層セラミックコンデンサを入れ、最短距離で配線してください。 OPA2277 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gI-02356/ 金属皮膜抵抗   1kΩ・1%精度 http://akizukidenshi.com/catalog/g/gR-03375/ 上の2つの回路では、入力電圧Vinを外部から与えるようになっていますが、可変抵抗でVinを変えることもできます。そのような回路が必要であれば回路図を添付します。

ken3456
質問者

補足

詳細なご回答有難うございます。お返事遅れて申し訳ないです。 添付図の上側の回路とはどれでしょうか? (デバイスデータシートのことでしょうか?) ※±1.2mAは±1.2Aの間違いでした。 電圧範囲及び用途 : 0~500mA → 3V(max) → レーザ駆動制御 ±1.2A → 5V(max) → クーラ制御(ペルチェ)

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