政府が東電へ公的資金注入を行う理由

このQ&Aのポイント
  • 政府が東電へ公的資金注入を行う理由を解説します。
  • 東電が政府に対し公的資金の出資と資金支援を行うことを決めたニュースが流れました。
  • 国が出資を行うことで、公的支援の総額が3.5兆円になるとされています。
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政府が東電へ公的資金注入を行う理由?

東電が政府(の原子力損害賠償支援機構)に対し公的資金の1兆円の出資と 賠償に必要な8500億円の資金支援を行うことを決めた というニュースがつい先ほど流れました。 これで国が出資を決めると、公的支援の総額が3.5兆円になるそうです。 これは東電にお金がないから、 国に「お金をください」と言っているということですよね。 これで国がお金を出したら、つまりは私たち国民の払っている税金が 東電のミスによって引き起こされた損害に使われるということですよね。 しかも3.5兆円という莫大な金額が。 そこで疑問なのが、 1.日本政府はただでさえ国債を大量に発行していて借金まみれになっているのに   なぜ数兆円規模の税金を東電に対して使うのでしょうか。   東電にはそれを返還するだけの体力がないのは明らかで、   渡しても返ってくることのない資金になると思いました。   つまりこれは国民全体で民間企業である東電のミスの   負担をすると考えられると思います。 2.資金注入・資金支援をすることによって国民の利益になることがあるのでしょうか?   税金を使う以上、正当な理由が必要なはずですが、考えても見えてきません。。 ニュースを見ていて思った素朴な疑問です。 既出でしたら申し訳ありません。 http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20120329-OYT1T00666.htm

  • jozet
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  • 経済
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質問者が選んだベストアンサー

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noname#155097
noname#155097
回答No.3

ここで東電が倒産した場合、 これは民間企業という建前ですから、 原子力災害で被災した方たちへの賠償金は ほぼ一切払われなくなります。 そして東電管内の電気供給が止まります。 日本経済がパニックに陥ります。 民間企業の倒産というのはそういうものだからです。 とりあえずは、そうならないための非常措置です。

jozet
質問者

お礼

いわゆる「大きすぎてつぶせない」という状態ですね。 その状況は理解できなくもないですが、 事実上破たんして国から支援を受けているのに ボーナスが支給されたりしている東電の体制は 明らかにおかしいと思います。 そういう意味で資金を送ることは納得できないので、 一時的に国有化するなりして 経営方法を是正できないものなのかと考えました。

jozet
質問者

補足

一番質問に即した回答をいただいたので、こちらをベストアンサーとさせていただきます。 今回いただいた回答をまとめると、今回の原発事故は 東電および原子力安全委員会(=国の行政機関)に責任があること。 東電が倒産すると賠償金問題や電気供給の問題など影響が大きく、 倒産させられないこと。 そのために、国からの資金注入が必要だということ。 上記のように理解できました。 今回の津波の高さを想定できていれば、あるいは 全電源消失の可能性を考慮した対策がとれていれば、 こんな数兆円規模の税金が使われることもなかったわけですから、 国の危機管理の甘さの責任として、国民全体に負担を強いられている という考え方になると思います。 事故が起こってしまったものはしょうがないと言わざるを得ませんが、 やはり納得しがたい負担であると思います。

その他の回答 (6)

  • Lead90
  • ベストアンサー率17% (44/248)
回答No.7

今回の出来事の前提が違いますね。 事故が起こったのは東電内ですが、原発を作ったのはそもそも国です。 地域への原発受け入れバラ撒きは国がしています。 地元説得も、他の援助も皆国がしています。東電はただ、発電所を作って発電しただけ(それも国の勧めで) もともと国の政策でやっています。 今回の件を「東電の責任」というのは、暴力団の犯罪を全て実行犯のチンピラの仕業で済ませることになります。  暴力団の親分の指示があったのに、それに目をツブって チンピラさえ刑務所に行けばOK! これはないでしょう。 東電なんて、通産の指示や了解が無ければ福島原発の配管1本動かせないのです。 もちろん東電はもっとリストラすべきですが、国、特に通産の責任は大きいですよ。 国民の税金というより通産官僚の資産を出させるべきなんですけどね。

jozet
質問者

お礼

原発の設計・建設を行ったのは国で、運営が東電ということなのでしょうか? そして今も、管理は国であるということでしょうか。 今回の他の方からの回答も含めた私の理解では、 国の指示を受けて東電が原発の設計を提案し、 それを国が承認して東電が建設、管理運営しているという認識でした。

回答No.6

 仮に東電に支援せずつぶれたとして。原子炉の処理どうします? 新しい会社作ってやらせる? 一体そんな貧乏くじ誰が引き受けるの? 利益は一つも生まずに金使い続けるんですよ。  そうなると結局は国が責任持ってやるしかないんじゃないですか。国がやるとなると、その財源はやはり税金です。しかも今度は100%税金。

jozet
質問者

お礼

いまの原発は誰かがどうにかしないといけない、 それができるのは国しかないというのは理解できます。 今だって東電は赤字しか出ていないのですから、 ほとんど100%国が支えている状況といっても 過言ではないと思います。 ですので、ここまできたら一度国有化して 原発を対処しつつ経営を是正するというのは 税金を使う以上あってしかるべき対処じゃないかと思ったのです。 まあ、国有化すればそれで経営が改善されるという 保証はどこにもないのかもしれませんが… ただ、国が税金を投入している状況にもかかわらず ボーナスが出ているような東電の今の経営体制は 異常だと思います。

  • human21
  • ベストアンサー率37% (938/2476)
回答No.5

日本政府が東電に出資するのは、事故前から進めている 原子力発電所の外国への売り込みを成功させる為です。 そのために今、倒産させるわけには行かないのでしょう。 アジアを中心に複数の案件が進行中で、日本の複数の 大企業がかかわっています。 また、今回の事故は東電と原子力安全委員会の責任です。 同じ時期にスイスでも、福島と同じ型の原発が採用されました。 スイスでは詳しく検証し、独自の手動の安全装置を付けました。 来日するたび、東電に同じ装置を付けるように何度も言って、 そのたびに笑って必要ないと言われたそうです。 その装置をつけていれば、少なくとも爆発は起きなかったと 思われます。

jozet
質問者

お礼

もはやチェルノブイリに匹敵する大事故として 世界に認識されている今回の原発事故がある以上 日本の原発なんて誰も買わないんじゃないか、 と考えてしまいました。 安全基準に関する責任が 東電と原子力安全委員会(=国の行政機関) にあるということはよく理解できました。 日本は地震大国なわけですから、絶対に絶対に絶対に大丈夫!! くらいの安全確保をしておく必要があったのを、 東電と国が怠っていた結果、今回の事故を招いてしまったのですね。

回答No.4

 東電が今日明日に倒産するということは避けなければならないと思います。発送電分離とか原発廃止とかには、たとえ賛同者が多く、政府でもその路線を取ったとしても、年月が必要でしょう。  「東電に賠償をさせるために、利益を上げる」しもっともらしい理由ですが、そのまま事故そのものがなかったことにされてしまわないか不安が残ります。  値上げ問題で混乱していますが、これこそ東電の思惑で、「だから原発は必要だ」と世論を導こうとしているように思えます。

jozet
質問者

お礼

東電が倒産されると困るというのは理解できますが、 そこに税金を使う上に、東電は値上げを施行しました。 そもそも倒産しそうになっている原因は地震ですし、 原発は安全に使えさえすれば優秀なエネルギー源であることは 一般的に認識されていると思います。 そのうえで、海岸に建設する以上 明らかに危機意識が足りなかったという 印象がぬぐえません。 ただ、他者様からの回答の中で、 その安全対策を策定したのが東電で、 それを承認したのが国だと考えると、 どちらにも責任があるという点で、税金が投入されるのは (納得できるかは別として)仕方がないと感じました。

  • pluto1991
  • ベストアンサー率30% (1986/6583)
回答No.2

「東電のミスによって引き起こされた損害」 これは100%そうじゃないんじゃないですか? という私も素人なので、素朴にそう思うんですが、 だって、地震がなければ、なかった事故でしょう。 30%ぐらいの部分は「運が悪かった」って言えないですかね。

jozet
質問者

お礼

地震は天災なのである意味運がなかったとも言えますが、 非常に危険な施設であるので「万が一」が絶対にないレベルで 建造されるべきだと考えています。 そのうえで、想定した安全基準が甘かったために津波が堤防を越えて 今回の事故になったということから、東電のミスではないかと考えていました。 ただ、他の方の回答から分かるとおり、その基準を承認したのは国なんですね。

  • chie65535
  • ベストアンサー率43% (8519/19367)
回答No.1

>東電のミスによって引き起こされた損害に使われるということですよね。 この前提が間違っている。東電は何もミスしていない。 最初から国が「想定外の巨大津波があっても大丈夫な安全基準にしていれば防げた」ので、ミスしたのは「間違った安全基準を作った者」であって、それは東電ではなく国(の官僚)。 東電は「国がこれで良いって言ってるから、その基準に従ったまで」で、根本的に悪いのは国(の官僚)。 てゆ~か、地震国で使ったら事故が起きるのが目に見えてるマーク1型原子炉を売り込んだ米某企業と、その売り込みを許してしまった国が悪い。 米本土の議会で一時的にでも問題視されていた危険なマーク1型原子炉を、日本に建設する許可を出したのは東電じゃなくて日本政府だ。 因みに、マーク1型が米議会で問題視されなくなったのは「マーク1型が建設されているのが、大陸の内陸部の地盤がしっかりしていて地震が少ない場所だけ」だったから。 そんな危険な原子炉を「米議会で問題視されなくなったから」って理由で日本に持って来て、日本に建てちゃったのは、一体全体、誰が悪いんだろうね?(少なくとも東電は悪くない。東電はマーク1型原子炉と言う粗悪品を掴まされただけ)

jozet
質問者

お礼

そもそも、原発の安全基準として承認したのが国だったために責任は国にある、という理解ができました。 「マーク1型」というのは初耳でした。 もともと問題があった原発であれば、国も延長使用を認めずに作り直すなどの判断があってしかるべきですね。

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