インフルエンザのマスク効果と感染予防策
- インフルエンザが猛威をふるっている中、マスクの効果について疑問があります。
- 一般的にはマスクは空気中の菌を取り込むのを防ぐ効果があるとされていますが、感染の主な経路は手からの経口感染であることが多いと言われています。
- 健常者には手洗いや除菌が最も有効であり、感染者はマスクをつけて他者への菌の蒔き散らしを防ぐべきです。
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インフルエンザのマスク
今週に入って、インフルエンザが猛威をふるっているようです。 インフルエンザ感染を防止するためにマスク姿をよく見るのですが、実際どの程度効果があるのか疑問です。 人によっては空気中を漂う菌を呼吸で取り込むのを防ぐと言いますが、現実の感染は着衣や多数の人が触るつり革とか、ドアノブの菌が手について、結局はその手からの経口感染がほとんどだと聞きます。 一方、保菌者や発病者は口から菌を蒔くのでマスクをする必要があるというのは理解できます。 であれば感染を防ぐなら健常者は手洗いの励行が最も有効。みんなが触るところは除菌ティッシュなどで清潔に。 一方発病したらマスクをつけて菌を蒔かないようにする・・・というのが正しいと思います。 (もちろん手洗いや除菌も大事です) とすればラッシュの電車内で感染しないよう(自分がうつされないよう)マスクをつけるというのは効果は低いと思うのですが、実際どうなんでしょう?
- asflugels
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Jagar39です。 >論点がずれますが、基本は感染を防ぐ手立てとしてマスク・手洗い。しかしそれでも30%(細かい数値としてではなく観念的に)しか防げないから、やはり自己免疫力を高めるという当たり前の話に帰結していくのですね。 「自己免疫」という言葉は正しくは「自然免疫」ですね。自己免疫と言えば本来異物と認識しないはずの「自己」に対して抗体を産生することを指します。リウマチや膠原病等の原因です。 さて、自然免疫ですが、これをどれだけ高めても、30点に10点上乗せできるかどうか、といったところです。あまり過度な期待はできないですよ。 言うなれば、自然免疫の増強とは街の自警団組織を強化するようなものです。役に立たないとは言いませんが、軍隊がミサイルで攻めてきたときに自警団はあまり大きな役割は果たせないでしょう。 本当に重要なのは、「ウイルスに暴露される機会を減らすorなくす」ということです。極論すれば自宅に1週間立て籠もって1歩も出なければ、手洗いやマスクなど一切しなくても感染するリスクはゼロです。 いわば、「暴露機会をなくす」ことがmustであり、これをしなければ手洗いもマスクも意味がない、くらいに重要なことです。 でも、満員電車を避けようとすれば社会生活が成立しなくなってしまいますよね。 ですから、手洗いやマスクなどの感染防止対策はそもそも「60点マイナス→不可の成績」からスタートしている妥協の産物、という認識でいた方が良いです。 まあつまり、手洗いにしてもマスクにしても、あまり期待しない方が良い、ということです。人混みを避けることを考えた方が良いです。 とにかく感染者と非感染者を接触させない、というのが流行阻止には最優先で考えるべきことです。 次に接触してしまうのなら、感染者のウイルス排泄を抑制する、というかのが次点でしょう。これが「マスク」です。 最後に、非感染者が暴露されることを防止することで、マスクと手洗いがこれに当たります。 マスクは感染者、非感染者どちらにも有効性が期待できるので、どちらかといえば「マスクがmustで、マスクをしていなければ手洗いなどしても意味がない」くらいに考えても良いです。 まあ「自分が感染防御のために何をするか」という視点ではなく、あくまで社会全体がどういう対策をとるか、という視点からの回答なのですが。 でも、そもそも集団で感染症が流行しているときに、個体だけで感染防御を考えてもあまり意味はありません。「隔離」のみが有効な個体の感染防御手段で、それ以外は何をやっても50点に達しない、ということです。
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No.2のJagar39です。 実は獣医師でウイルスに専門知識を有しています。 >つまり白か黒かではなく、誰でも大なり小なり菌を持って歩いているでしょうし いえ、白か黒かですよ。感染者しかウイルスは保有していませんから。 白か黒かなんですが、その白黒は誰にも厳密に識別できない、という意味です。 >ところが遠く離れた日本では狂ったようにみんながマスクをしているのに現地では誰もマスクをしていませんでした どちらが正しいかは即断できません。だからこそ彼の地では死者まで出るほどの流行が起きてしまったのかもしれませんから。 SARSでもインフルエンザでも、呼吸器病のウイルスが感染者から排泄される経路は「咳やくしゃみで排泄される飛沫」です。 ですから、その飛沫を吸引することによって感染する飛沫感染は、その場合の感染ウイルス量も多いでしょうから、最重要の感染経路です。その飛沫が付着したモノを触ることによる接触感染はもちろん重視すべきですが、「外出から帰ったらまず手洗いを」というのも十分浸透していると思いますけどね。 感染者と向かい合って話をしているとき、同じ教室にいるとき、満員電車の中で隣り合わせになっているとき、それぞれ飛沫感染や接触感染の相対リスクは異なります。場合によっては、マスクをしていなければ手洗いをしても意味がない、というケースも十分すぎるほどあり得ます。 うがいは私は個人的にはあまり意味がないと思いますが(ウイルスを含む飛沫を吸引すればかなり短時間で感染が成立するため)、手洗いとマスクは、同じように重要で同じように頼りない、と思います。両方していても無意味だった、というケースもあり得ますから。 マスクは自分が感染者だった場合に、自分から他人に感染することを防止する効果もあります。 ですから、マスク装着率が高くなればなるほど、流行の規模は小さく抑えることが可能だと思いますよ。マスク装着率が低くて手洗い回数が多い社会より、マスク装着率が高くて手洗い回数が低い社会の方が、流行の速度や規模を抑えやすいかもしれません。 まあマスクが嫌いでほとんどしない私が言うのもなんですけどね。 なお、マスクですがN95は特に必要ありません。 私は伝染病の防疫現場でN95マスクをする機会が度々あるのですが、あんなモノを装着して日常生活はできません。息が苦しくて30分も持たずにマスクを外してしまうのは目に見えています。 防疫現場ではウイルスの濃度が桁違いに高いことが予想されますし、また飛沫ではなくもっと粒子が細かい粉塵等にウイルスが付着して空中を舞っている可能性も高いのでN95を装着する場合も多々あるのですが、日常生活ではもっと目の粗いマスクで十分すぎるほど効果があると思います。布製は水分が裏まで浸透するのでさすがにまずいですが、不織布のマスクであれば十分でしょう。 ちなみにマスクですが、顔との隙間ができないよう密着させて装着する、というところまでは知っている方も多いようですが、街で「まともに装着している人」を見ることは少ないです。鼻を出している人などは論外で、あれなら息苦しいだけ装着しない方がマシだとも思います。 でも、「正しい外し方」を知っていて実行できている人はほとんどいないのではないかと。 マスクの表面を手で触って外したり(もちろん手にウイルスが付着する)、外したマスクをテーブルなどに置いたり(むろんテーブルにマスクが付着する)、ぽいっとゴミ箱に捨てたり(当然マスク表面に付着したウイルスが空中に舞い上がる)、はたまた一度外したマスクを再装着したりしている人は多いですね。 そういう意味では、「正しい使用ができないのならマスクなどしてもムダ」という意見があり得るのは判りますし私も実はそう思っています。 でも、そうはいっても、正しくなくても装着すればそれだけのリスク低減効果があることも確かですし、社会全体にとってはマスク装着率が上がった方が良いとは思います。 個人にとっては不幸にして感染してしまえば行ってきた対策はムダだった、ということになりますが、個々が少しずつでもリスクを減らせば社会全体ではずいぶんリスクが下がりますから。 これは手洗いでも同じです。 「正しい手洗い法」は、ブラシ等を使って爪の隙間まで洗うのですが、手のどこから洗い始めるのか、という順番もありますし、洗った後の手を備え付けのタオルで拭いたら意味なし、ということにもなりかねません。 ですが、これも不完全ではあっても「それなりの効果」はあるでしょうから、ムダだとは思いません。 実際のところ、手洗いとマスク、それぞれが50点なのではなく、両方徹底して実行してもせいぜい30点というところでしょう。数字そのものには根拠はありませんが。 この手洗いとマスクを私がやっても、30点がせいぜい35点になる程度でしょう。 本当は人混みの中に行かないことが最も重要で、満員電車に乗った時点で感染するかしないかは運次第、という状況になっているわけですから。 ですから、手洗いがmustでマスクは二の次、というわけでは決してありません。どちらもやってようやく30点なのでしたら、どちらもmustでしょう。あるいはどちらもどうでもいい、か。 実際、満員電車の中では飛沫感染のリスクが高くなることはもちろん、接触感染のリスクも高くなります。 ですがこの場合、手だけでなく衣服や持ち物全てにウイルスが付着する可能性があるわけで、その状況で手洗いだけをしても意味がないでしょう。手を洗った後で衣服や持ち物に触れば意味がなくなるわけですから。 マスクは「感染者がウイルスをところかまわず排泄することを防止する」ことに本当の意義があるので、極端な話、街に出る人全てがマスク装着を完璧に行えば、手洗いなどしなくても流行はほぼ抑制できます。ウイルスの排泄を抑制できれば飛沫感染と接触感染の両方を阻止できるからです。現実には絶対不可能ですが・・・ ですが、世の中の人全てが手洗いを完璧にしても(これも現実には絶対不可能ですが)、マスクをしていなければ飛沫感染のリスクは残るので流行を抑制しきることはできません。 このことをもって「マスクが最重要で手洗いは二の次」と言うつもりはありませんが、少なくとも「手洗いがmustでマスクは二の次」というほどの軽重がないのは確かだと思います。
お礼
うんちくのあるご回答をありがとうございました。なるほどマスクの効用は被感染防止にも有効なのですね。N95にこだわらなくてもまずはマスク(特に外出時)をすることが大事なんですね。 論点がずれますが、基本は感染を防ぐ手立てとしてマスク・手洗い。しかしそれでも30%(細かい数値としてではなく観念的に)しか防げないから、やはり自己免疫力を高めるという当たり前の話に帰結していくのですね。 でも感染率が1%上がるだけでも社会的には大きな影響ですからマスク・手洗い励行も重要ということがわかりました。
- moyomoyo4
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3です。こんにちは >NHKのくだりでも大事なのは手洗いですね。海外の例でもマスクは他人にうつすのを防ぐという位置付けのようですね。 http://blog.livedoor.jp/kuroiamakitune/archives/51305095.html# NHK・爆笑問題のニッポンの教養”新型インフルエンザの真実~ウイルス学・河岡義裕さん 先ほどのは、お医者さまの意見かもしれないです。大変申し訳ありません。ちょっと、NHKのが見つからないんです。 http://rescuenow.nifty.com/cs/goods/detail/080623000768/1.htm http://porkyandbeans.com/sagi.html 政府が推奨するサージカルマスク 上の方にこう書いてあります。 上記の感じで色々な意見があります。ただ、他人にうつすのを防ぐ目的の感染予防の感じかなと思います。ただ、インフルエンザで「N95マスク」や「サージカルマスク」は効果はあるのかなと思います。。(o・v・o)
お礼
再度ありがとうございます。決してマスク無用論ではなく、感染対策を羅列式に教育すると、手洗い・マスク・うがい のうち2つやれば67点だろうと感じてしまうことの危険性を感じるんです。(学校教育の弊害ですかね?) 手洗いはMUSTであって、手洗いしなかったらマスクもうがいも意味がないという教え方がいいのかなと感じています。 50枚入り100円の使い捨てマスクでも、ないよりマシ・・と考える怖さもありますね。ホコリを避けならの作業用ならそれでもいいんでしょうが・・・・
- moyomoyo4
- ベストアンサー率87% (2149/2449)
こんにちは >とすればラッシュの電車内で感染しないよう(自分がうつされないよう)マスクをつけるというのは効果は低いと思うのですが、実際どうなんでしょう? マスクの効果はかなり有効かなと思います。マスクは気休めと言われていたのですが、その説を覆したのがNHKの実験です。ウイルスは、飛沫して気道に感染すると分かり、ガーゼのマスクでも有効という結果が出ていました。 http://charger440.jp/hoppy/category/vol37_03.php 上記の感じで、手洗いとマスクは有効で電車内のマスクも有効かなと思います。。(o・v・o)
お礼
リンク拝見しました。 NHKのくだりでも大事なのは手洗いですね。 海外の例でもマスクは他人にうつすのを防ぐという位置付けのようですね。
インフルエンザでは潜伏期間中にもウイルスを咳やくしゃみ等で排泄しますし、治癒してからも数日間はウイルスを排泄します。 また、発病しても症状が非常に軽く自覚できない場合もあります。つまり「ウイルスを排泄している人」を全て特定することはできません。 ですから、「感染者には即マスクが行き渡る体制」というのは現実的には不可能です。 発病した人に即マスクが行き渡る体制を整備したところで、満員電車の中で誰かがウイルスを撒き散らすことを阻止することはできない、ということです。 また、 >結局はその手からの経口感染がほとんどだと聞きます。 そのこと自体は正しいですが、それも時と場合によりけりです。 発病した人を看病するような場合では、飛沫感染(空中のウイルスを吸入することによる感染)の可能性は飛躍的に高くなりますし、満員電車のような人が密集するところでも飛沫感染のリスクは非常に高くなります。 ということで、満員電車内でのマスク着用は、「マスクを着用していない発病者」や「自覚症状がないウイルス保有者」からの感染を防御する、という意義と、「自分が自覚症状がないウイルス保有者である」場合に他人に感染させないための意義があるわけで、有効なのではないでしょうか。 といいつつ、私はマスクが嫌いなのでしないんですけども。
お礼
ご返答ありがとうございます。 おっしゃるようにマスクが無意味とは言い切れませんし、一匹(?)のウィルスがいるかいないか(保菌か無菌か)、つまり白か黒かではなく、誰でも大なり小なり菌を持って歩いているでしょうし、保菌者でも未発症もいれば、回復してもまだ菌を持っている人もいるんですね。 満員電車でのリスクはよくわかります。 実は8年ほど前にカナダのトロントにいる頃、SARSが流行し、現地でも38人が入院していました(死者も出ていました)。 ところが遠く離れた日本では狂ったようにみんながマスクをしているのに現地では誰もマスクをしていませんでした。 そのかわり建物の出入口には消毒液が必ずありました(今でこそ日本でも同じようになりましたが・・・)。 それ以来、日本人に対する感染防止教育が的を射ていない気がしていまして、今回ご意見を伺わせていただいた次第です。
- DJ-Potato
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おっしゃる通りです。 ちなみに、ラッシュでのマスクは、目の前に立っている咳エチケットのなってないインフルエンザ患者からの防御という意味で有効かもしれません。 いずれにしても、非感染者がマスクをするがために感染者にマスクが行き渡らないようでは、本末転倒ですね。
お礼
やはりそうですか。早速のご回答ありがとうございます。 おっしゃるように感染者には即マスクが行き渡る体制が欲しいですね。
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