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シリア騒乱について教えてください
今も続くシリア騒乱ってありますよね? あれは何故起きているのですか? どういう経緯で勃発したのでしょうか? 政府の弾圧らしいですが…それはどのようなものなのですか? Wikipediaで調べてみたのですが、全然説明が理解できなかったので… どなたか、分かりやすく経緯を教えてください(><)
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そもそもシリアとはどんな国か理解する必要があります。シリアはオスマン帝国が崩壊してフランスの委任統治領を経て、第二次大戦後にソ連の支援で成立した社会主義独裁政権国家なのです。 これって北朝鮮と似ていると思いませんか? シリアが北朝鮮と違うのは民族・言語・宗教が複雑に入り組んでいる求心力の無い国だということです。反米・反イスラエル、社会主義という理念だけがシリアという国を規定しているだけなのです。そういう人工的に成立させられた国なのでソ連の支援が無くなれば倒れるのが普通ですが、シリアは軍事独裁政権が暴力的に政権を維持させていました。 そもそも社会主義の理念が色褪せれば、シリア国民を繋ぎとめる求心力は反米・反イスラエルだけです。反米・反イスラエルという理念も色褪せてしまえばシリア国民に共通するものは何も無い。そうなれば政府と称するあの連中はなんなの?ってことになるのです。既得権益を独占する暴力団とどこが違うのか?という疑問が生まれるのです。 それがシリア騒乱です。シリアは国家を維持している基盤が極めて脆弱な国です。いつばらばらに分解してもおかしくない。それを暴力的に繋ぎとめているだけなのですから。 日本は磐石な国家基盤があります。長い歴史と天皇、文化、言語、宗教、慣習、などなど均一性が極めて高い共通性があります。そういう日本人には脆弱な国とはどういうものなのか理解しにくいだろうと思います。
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- ninoue
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イラクの石油資源を手に入れようと、アメリカ他の西側諸国はフセイン大統領を悪の権化と宣伝し、大量破壊兵器、移動式細菌兵器疑惑を世界中のマスコミを使って捏造報道を繰返し、イラクを侵略し、後には多数の民間人殺害、インフラ破壊、劣化ウラン弾による癌や奇形児の多発、それまで平和に暮していた宗教各派間の対立等を引起し、イラクを酷い状態にしてしまいました。 今回のリビア侵略やシリアに対する謀略活動も、同じように難癖をつけて各国内で騒乱状態を引起しています。 シリアのネット上の反乱活動のメール等は先ず英語の情報が飛び交い、それを西側メディアが大きく取上げ、反乱活動が活発化している、シリア国内でのアラビア語のメール等はそれらと比べてずっと少ないとの事です。 もちろん独裁国家で民間人の自由が少ない等の不満はあるので、各国の民主化を標榜する西側諸国のNGO組織(その多くはCIAやアメリカ政府等の資金や人員でバックアップされている)からの資金援助や宣伝活動等の各種訓練を受けた一部組織に煽られて、不満に火をつけて回る事で国内の騒乱を引起し、それに対する政権側からの弾圧もあるようです。 世界情勢の分析に詳しいサイトとして、田中宇の国際ニュース解説、及びカナダの独立報道機関 globalresearch.ca がありますので参照下さい。 globalresearch.ca については日本の福島原発事故についても数多く取上げられていますので、その他のニュースも含めて自分が理解している内容とこのサイトの情報を比較する事で、日本のマスコミが余り取上げていない、或いは一面的な偏った情報に比べて、詳しい鋭い分析がなされている事が分るのではないでしょうか。 例えば次のようにしてサイトサーチすると最新の情報が得られます。 "syria site:globalresearch.ca" date:past month / past year http://tanakanews.com/ 世界はどう動いているか http://tanakanews.com/area.html (シリア、ヨルダン、レバノン 他) http://tanakanews.com/d0505syria.htm 2世指導者たちの中東和平 http://tanakanews.com/110326syria.php シリアも政権転覆か? http://tanakanews.com/110423syria.php 革命に近づくシリア 2011年4月23日 http://globalresearch.ca/index.php http://globalresearch.ca/index.php?context=newsHighlights&newsId=55 SYRIA: NATO'S NEXT WAR? "syria site:globalresearch.ca" date: past year 等にてサーチ ==> http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=26774 Libya and Syria: Western-led military operations October 5, 2011 リビアでは反乱軍が西側諸国による爆撃で政府施設のみでなく、電力水道学校病院等の民間施設も無差別に爆撃され、多数の民間人が水道無し、食料も乏しく爆撃による怪我の治療も出来ずに酷い状態にされています。 カダフィ大佐は、アフリカ各国を援助し国内も纏めていたし、現在も国民やアフリカ各国の支持があるにも関わらず、西側諸国のマスコミのネガティブキャンペーンで悪者にされています。 一方西側のバックアップを受けた反乱軍は軍事的には優勢だが、反乱軍各派間の話し合いさえ出来ずにおり、西側の記者は反乱軍内や同地域の民間人を自由に取材する事も出来ない状態、臭いものに蓋のようです。 以下のような情報も参照下さい。 シリアの歴史: http://www.eastedge.com/middleeast/syria/index.html 国別基本情報ー中東ーシリア http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Lake/2917/middleeast/syrian.html シリア "リビア カダフィ大佐 金本位制 アフリカ援助" 1年以内 ==> http://www.asyura2.com/11/warb8/msg/103.html カダフィーが潰されている真の理由。(常常日記) …アフリカとイスラムの国々に新しい金貨への移行をすすめていました。 http://blogs.yahoo.co.jp/beautyhappinesshide/61376511.html 欧米NATO諸国によるリビア石油資産の略奪と金本位制のアフリカ統一通貨の阻止である http://raizen.seesaa.net/article/219451937.html 民主化運動は意図された政権転覆工作であり、邪魔者となったカダフィ大佐を殺害し、その後指導者のいなくなったリビアを支配下におくための計画であることは誰の目にも明らかである。 リビア情勢の真相は石油利権と通貨の問題だ。 "シリア 反乱 工作" 1年以内 ==> https://groups.google.com/forum/#!topic/asyura_bbs1/rgFj9v0RQZw シリアでの NATO の反乱工作にハリリ・レバノン元首相が関与・他
- nacam
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シリアは、歴史の古い国で、それだけにいろいろの経緯があり、内部が非情に複雑にできています。 現在のアサド政権は、イスラム教のシーア派のアラウィー派政権になります。 アラウィー派は、シリア国内でも10%程度の人しか信仰していません。 このアラウィー派は、シーア派でありながら、同じシーア派であるイランの12イマーム派とは仲が悪く、敵対しています。 またシリア国民の55%がスンニ派であるため、スンニ派の意向から、反イスラエルの立場をとります。 つまり、シリアは、反イスラエル、反イラン、反アルカイダの立場です。 シリアのアサド大統領は、父親だったアサド大統領から政権を引き継いだ2代目で、多数派のスンニ派を強権的に押さえつける一方、ガス抜きのために、反イスラエルの立場を取り、スンニ派の住民の不満をイスラエルにぶつけることにより、政権を維持してきました。 最近のアラブの民主化により、その国民が目覚め、反政府活動が活発化し、現在の状況になっています。 リビアと異なるのが、反イラン、反アルカイダの立場を明確にしているということです。 リビア国内に勢力を持つヒズボラは、シーア派でもイランと同じ12イマーム派で、イラン支持です。 12イマーム派は、国民の20%程度を占めそれを抑えているのが、アサド政権であるため、ヘタにアサド政権を潰すと、ヒズボラが独立して、とんでもないことになりかねません。 さらにシリア国内には、キリスト教マロン派とキリスト教ヤコブ派の対立もありますし、キリスト教のシリア正教会とギリシャカトリックの対立もあり、それらがどういった状況になるのか、予想できません。 そのため、西欧諸国も、うかつに手が出せないでいます。
お礼
こんなに詳しくありがとうございます(ノд<。)゜。 助かりました☆