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電子部品の温度規格の所以
内外のメーカーさんの電子部品の温度規格で 最高85℃になっているものが多いようです。 100℃とか90℃とかきりのいい・わかりやすい温度に なっていないのには、なにか理由があるのでしょうか? 85℃まで耐えて欲しい特定の環境・条件がある? 「昔の規格」に85℃というのがあってそれが所以? (今度はその「昔の規格」の根拠が気になりますが) 低温側についてもご存知の理由があればお教え下さい。
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>「昔の規格」に85℃というのがあってそれが所以? 日本の規格はMIL規格(ミルきかく)に よっています。 MILとはミリタリー(軍隊)の頭文字、つまり米軍が 民間から部品調達をするために作った基準で、 温度以外にも振動や湿度などいろいろな 規格があります。 一般には MIL-STD-**** ****は数字 で表され、電子部品以外にもいろいろな ものの基準があります。 高温を維持する高温試験や、 温度を変化させる温度サイクル試験が あるのですが、その場合、室温(25℃) を基準に20度づつ上下させるのがMILの 基準です。 温度変化に対する電気特性を調べる 場合、25℃、45℃、65℃、85℃ と温度を上げ特性を調べたり、25℃、5℃ -15℃と温度を下げて特性が規格内に 収まることを確認するような内容に なっています。 電子部品は動作状態で60℃程度になるのは普通 ですから、それを多少超えても問題ないことを示 さなければなりません。 MILの温度上昇のやりかたで、余裕を見て 65の上の85℃としているのだと思います。 コネクタなどもっと高い温度で保証されて いたりしますが、いずれもこの25℃に 20度づつのステップアップ(又はダウン)した 温度であることが分かると思います。
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- kounotori3
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特殊な場所を除き、周囲温度は-10~+60℃の変化範囲内で生活しています 理想的には温度に関係無く動作する電子部品が安価に出来れば問題ないと思いますが現状では非常に困難です 身近な例を挙げれば、夏場になると駐車した自動車の室温は60℃くらいには上がりますからそれ以上の温度でも耐えられる部品でないと電子機器は動作しません、85℃の規格も周囲環境から一般的に使用される器具に対し許容出来る範囲だと思います、電池の起電力、電子機器に多く使われる電界コンデンサー等の容量は低温になると著しく下がります 高低温に耐えられる部品にはそれなりに材料が必要になります、高低温に耐え、形状が小さく、安価、で機械的強度があり、電気的特性の良い材料が見つかればと研究者は必死で探しています、問題はコストです
お礼
ご回答ありがとうございます。 温度範囲が大きく出来ない理由はわかるのですが、 85℃の根拠が今ひとつわからないのですが…
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お礼
なるほど、 ・日本の規格はMIL規格に由来 ・MIL規格の設定は室温(25℃)から20℃刻み 何となく納得できます。 ありがとうございました!