• 締切済み

ノルウェイの森を読んで

ノルウェイの森を読みました。 いろいろと考えさせられました。自分の恋愛観、今まで本気で人を愛していたのか、どんな愛を求めているのか…一週間くらい経つけど、未だにふと頭をよぎることがあります。 最後にワタナベは緑とともに生きていこうと決めましたが、直子を亡くした世界で、自分の居場所がわからなくなってしまったように、私は解釈しました。 実際、村上春樹さんはどういう意図だったのでしょうか? ワタナベは直子を愛し、緑を愛せていたのですか? 初め読み終わった後は、ワタナベが直子とともに生きていけなかったことを残念に思い、緑にもすぐに答えを出してあげられないワタナベにも憤りを感じました。 でも何度か読み直すと、緑に惹かれたのは自然なことで、作品の中の緑の台詞も、最初はわがままな人だなあなんて、思ったのに、私も心の奥にずっとあった想いをそのまま言葉にしたようであることに気付いて、ハッとさせられました…。 「私に何してもいいのよ。でも傷つけるのだけはやめてね。今までの人生で充分傷ついてきたの。幸せになりたいのよ。」---すごく共感してしまいました。 私も大切な人を失うことがとても怖いです。愛されたいと願います。 好きな人が突然いなくなったり、家族もいつ失ってしまうかわからない経験もしました。 男の人を心から信じるのが怖いです。 でも本当は信じたいし、愛したいのです。 皆さんはどう読まれましたか? 長くなってしまいましたが、意見を伺いたくて投稿しました。

みんなの回答

  • amp-ruru
  • ベストアンサー率0% (0/0)
回答No.3

30代前半女性です。 参考にならないかもしれませんが、つい半月ほど前に私も読んで悩んでしまった作品なので書き込みさせていただきました。 村上春樹作品の中でも評判が高いこの本を楽しみに読み始めたのですが、特にラストの「自然な流れでカラダで慰めてもらって直子を乗り越え、緑と新しいスタートをきる」が衝撃でした。吐き気さえおぼえてしまいました。 この独特な雰囲気の作品を一気に読んで、どっぷり世界にハマっていたのですが、どうもラストは納得いかなかったです。 その後1週間は気分が沈みがちになり、直子のように施設に自分が入っている夢もみたりしました。 ベストセラーということはこの作品に共感した方がたくさんいるということで、私は精神的に子供なのかとも悩みましたが、今は気分一新で時代小説などを読んでいるので深く考えないようにしました。 あくまで「小説」の中の話なのです。 すべてを現実と結び付けることはないと私は思ってます。 気分を害してしまったら申し訳ございません。

  • rkd4050
  • ベストアンサー率60% (112/184)
回答No.2

『ノルウェイの森』は、人間関係に摩擦がないという、恋愛を取り扱った作品にしては珍しい特徴を持っています。通りすがりのスチュワーデスですら主人公の哀しみを理解してしまうことに象徴されるように、主人公をはじめとして、登場人物の誰ひとりとして趣味やライフスタイルを否定されることがありません。登場人物の自殺にしても、お互いがお互いを否定しない結果、起きることです。  一般の恋愛小説なら、主人公が何かを犠牲にして、直子を予定調和の死から救おうとするような筋書きになったりするのでしょうけど、この作品ではそんな面倒くさいことはしません。何かをした気になるだけで実際には何もせずに、ただ身の回りで起こった悲劇に対する己の無力を嘆くだけで、そうしたら都合良く、その嘆きを共有できる誰かが現れて慰めてくれるのです。  そのため、実際の人間関係に疲れている人にとっては居心地のいい作品になっています。  この主人公は何もしてくれない代わりに何も要求しない(ただし、彼を否定しないことが条件ではある)ので、精神的に傷を負った女性にとって、こういう男と付き合うのは楽に見えます。しかし、怪我や病気は放置したら悪化するものです。主人公みたいな男は一時的に傷を忘れさせてくれるでしょうが、それは結果的に病状を悪化させているのです。  緑に共感するようならなおのこと、この作品に惹かれ過ぎるのは危険です。既に人生で傷ついてきたのなら、必要なのは傷つけない男(や作品)ではなく、傷を治療してくれる何かです。それを見つけるのは簡単ではないでしょうが、かといって安易に麻薬に頼るのは良くありません。  人生には気休めも逃避も必要ですから、一時的に『ノルウェイの森』に浸るのはいいでしょう。しかし、居心地が良すぎて長居しすぎると、直子のようになってしまうか、もしくは主人公のように無力で気取り屋な臆病者になってしまう、ということは覚えておいてください。

  • bara2001
  • ベストアンサー率30% (647/2111)
回答No.1

日本の純文学って、なんであんなに登場人物が自殺ばかりするのでしょうね。 私には理解できません。 日本近代文学の黎明のころに西洋私小説の影響が大き過ぎたのでしょうか。 不幸自慢をみているようで気が滅入ります。 村上春樹さんの作品が海外で受けているのは、プロットもさることながら、日本人らしからぬ「引用」のうまさだと思ってます。 私小説世代だけでなく、ビートルズ世代をうまく取り込んでいると思います。

関連するQ&A

  • 映画「ノルウェーの森」について

    映画「ノルウェーの森」を観た方に質問です。 私は原作を読まずに映画「ノルウェーの森」を観たのですが、いくつが質問があります。 1.ワタナベはもし直子が自殺をしなければ、それでも緑を選んでいたのでしょうか? 2.もし、直子が生きていれば、結果ワタナベはどっちの女性を選んだと思いますか? 3.直子はワタナベの事を「愛していない」と言いますが、なぜ手紙では「思い出すのはアナタの顔」と言う内容の手紙を書いたり、療養所にワタナベが会いに行った時、わざわざ作業(仕事)を抜け出して部屋に戻ってワタナベに会いに行ったのでしょうか? 4.結果、ワタナベは誰を愛していたのでしょうか? あの映画の登場人物はそれぞれに純粋な気持ちで人を愛していたと思うのですが、私にはそこの複雑さが分かりません。 19、20歳の「若気のいたり」で済ませれる話なのでしょうか? この小説のそれぞれの心情を説明できる方、解説よろしくお願い致します。

  • ノルウェーの森 ~緑の父の言葉~

    ノルウェーの森を読みました.何点か気になりますが,特に緑の父が病床で死の5日前にワタナベに発した「切符・緑・頼む・上野駅」という言葉が気になります.この父が,かなりの弱りきった状態で片腕を懸命に上げてまで伝えたかったことは一体何なのでしょうか?きっと重要なことなのではないかと考えてしまいます.私がワタナベならば,ずっと考えるでしょう. この他,突撃隊が急遽行方不明になったり,ハツミが数年後に自殺することや,最後にレイコとSEXをすることなど,不可解なことがあり過ぎます.正直に言えば,直子が自殺したことさえも理解ができません.自殺する間際に「一緒に住みましょう」とか言うでしょうか?どういった心境なのでしょうか.他のもいろいろ不可解,解決されていない点があり,それが村上春樹文学なのだと庇護する人が多分にいますが,これらのことについて,「解決してなくてもいいじゃない」という安直逃避的なコメント以外のことで,何か教えていただける方よろしくお願いします.私は,決してこの作品を非難しているわけではなく,純粋に理解,できれば共感したいのです.

  • ノルウェイの森、、批判じゃなくて。

    様々な所で議論されているのでしょうが、あらためて。 村上春樹のノルウェイの森。 好きな人は好き、 嫌いな人は嫌い、 それは分かります。 ただ、ノルウェイの森は、 世の中の作品と比べて、かなり異質です。 かなり異質な割には、とても人気があります。(割には、ありすぎます。) それがもし、これまでどんな作家も表現出来なかった表現方法を村上氏がなし得て、多くの者が共感出来たのなら、 村上氏以外にも、同様の表現をする作家が次々と現れてもいい気がします。 (世間の少なくない人々からの共感、賛同を得ているからです。) なぜ同じような作家が現れないのか、、と言っても、村上氏が好きな人は、「それが村上氏の才能だから。」といいそうですね。 ノルウェイの森がよく分かった、、と言って質問する人達の中には、 ただ批判したくて質問している人もいると思います。 しかし、私のように、こういう気持ちから質問する人もいると思います。 ・ノルウェイの森の中身が理解出来ないのではない、自分なんかは全く理解出来ないのに共感していて、しかも絶賛している人達もかなりいることが理解出来ない。 ・この歌が好き、あの映画が好き、そんな好き嫌いだけの問題ではない。ノルウェイの森の問題は、決してそのレベルの問題ではないはず。 ・作品に共感すると言うのは、その登場人物のどこかが、読み手の現実世界のなにがしかと似ていて初めて成立、つまり共感出来るのだと思います。しかし、ノルウェイの森が理解出来ないもの達にとっては、(おそらく自分だけでなく、)、どの登場人物のどんなものとも共通点を見出していないはずです。 もう、自分でもどう書いてよいか分からなくなりました。 ノルウェイの森が共感出来る者、全く意味が分からない者、 この両者の間の温度差はなんなんでしょうか? この温度差が少しでも埋まる答えをお持ちの方は、教えて下さい。 批判的な回答はご遠慮下さい。

  • ノルウェイの森について

    村上春樹の「ノルウェイの森」を読み返しました。最後の「僕はどこでもない場所の真ん中から緑を呼び続けていた」の深層の意味がよくわからないのですが理解されている方おられますか?

  • ノルウェイの森について

    ノルウェイの森について 村上春樹さんやビートルズの曲にあるように、「ノルウェイの森」そのものに何か意味があるのでしょうか?ノルウェイの森で人がたくさん亡くなったとか、何かいわくつきのあるものなのか気になりました。 ご存知の方いましたら教えてください。

  • ノルウェイの森(非常に混乱しています)

    ノルウェイの森を読みました。 直子が死ぬ前日のレイコさんと一緒に暮らす。の会話で、 レイコさんがワタナベ君の事はいいのか? に対して直子は「あの人のことは私きちんとするから」とありますが、ここはどう解釈しましたか? 直子は次の日に持参したロープで首をつってしまいました。 「あの人のことは私きちんとするから」の解釈を教えて下さい。

  • 村上春樹「ノルウェイの森」について

    村上春樹「ノルウェイの森」について 本日ようやく「ノルウェイの森」を読み終えました。国語・漢字がだめで、本を読むのが好きじゃない私が、めずらしく何時間でも読んでいられる、集中できる面白い小説でした。 この一冊で村上春樹のファンになってしまいました。今、平行して「1Q84」を読み始めていますが、やはり「ノルウェイの森」が面白い、私は好きです。 どなたか村上春樹の小説で、これは面白いという本、教えてください。

  • ノルウェイの森の主人公について

    ノルウェイの森の主人公のワタナベ君って・・みなさんどう思いますか? 私は正直言ってあまり共感できるものがなくて好きではありません。。 どこか空気が読めてないと思います。。。。

  • ノルウェイの森

    村上春樹のノルウェイの森が凄く話題になっていますが、原作の評価をみたところ真っ二つでした。 海外での評価は日本のメディアの捏造ですか?

  • ノルウェイの森について

    2年ほど前、村上春樹作の「ノルウェイの森」を読みました。 しかし、とてもおもしろいという評判とは裏腹に、読むにつれておもしろくないと感じるようになりました。登場人物が宙に浮いた感じでただ目的もなく漂ってる感じしか受けとれません。 おもしろいと思っている方、具体的に何がおもしろいか教えていただくと嬉しいです。