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進化に意思は働いているのでしょうか?

Kunfuの回答

  • Kunfu
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回答No.3

ダーウィンは、進化とは突然変異と自然淘汰の組み合わせと考えていました。 キリンの原種から突然変異で首の長いものや、短いものが生まれます。 首の長いキリンは普通のキリンより高い木の葉まで食べられて生存に有利です。 首の短いキリンは普通のキリンより低い木の葉までしか食べられないので不利です。 この自然淘汰と突然変異の繰り返しによって、キリンは今のように首が長くなったと考えました。 現在でもこの説が基本に考えられていますが、欠点も明らかになってきました。 この説の難点は中くらいの首の長さのキリンが存在していた形跡がないことです。(ミッシングリンク:失われた環) つまり、一夜にしてキリンは一族郎党まとめて首が長くなったとしか思えないのです(スイマセン表現が極端です)。 ラマルクは獲得形質の遺伝が積み重なって進化すると考えました。 獲得形質というのは、テニス選手の腕が利き腕の方が長くなるというような後天的に得た特徴です。 キリンの原種は皆高い木の葉を食べようとしているうちに首が伸びて、それが子どもに遺伝するたびだんだん長くなった。 というのがラマルクの説だったんですが、獲得形質はそもそも遺伝しないことが証明されているのです。 じつは進化論て、他にもいろいろあったんです。 突然変異は都合のいい変化よりは良くない方の変異が多いと見られています。 その少ない都合のいい変化したものが生き残ることによって進化すると思われています。 しかし、あまりにも精妙な生物進化のメカニズムに何らかの意思が働いているという考えは学者の間でもあります。 すなわち、何らかの(創造主の意思ではないにしても)方向性というものがあるのではないか?という考えです。 スティーブン・ジェイ・グールドとかリチャード・ドーキンスなんかは神を信じないので(ドーキンスは戦う無神論者としても有名)神の意思とサイコロは同じと考えています。 一方、サイモン・コンウェイ・モリスなどは、なんらかの方向性(神の意思とまでは言わない)があるのではないかと考えています。 ちなみに私はドーキンスに近い無神論者の仏教徒ですが

el156
質問者

お礼

丁寧で大変わかり易い説明をあいがとうございました。 グールド、ドーキンス、モリスなどご紹介いただいて大変助かりました。 こういったキーワードがあると、読書の趣味を広げることができます。 いろんな考え方を吸収しつつ、自分の考え方を育てたいと思います。 「神の意思とサイコロは同じ」という言葉、たいへん気になります。 私は進化に意思があるのではないかと思ってしまう方なので、 逆にサイコロにも意思があるんじゃないか、と思ってしまいます。 そもそも動物の意思ですら科学では説明できず、心を持ったロボットを 作ることも(いまのところ)できないわけですから、 何に意思があったって良いのではないか…と。

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