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執刀医の腕と術後の痛みの関係

suzuchibi01の回答

回答No.6

私が言いたいことは 無視しているわけではなく 「評価する手段がない」 「評価できていないものに冷静な批評は加えられない」 ということです。 これはけっしてココにいない第三者に言いたいのではなく、たまたま好奇心で興味をもたれたpurさんへの発信ですよ。同じ興味をもたれたのであれば「感覚」「思い込み」のあやふやなものではなく事実に裏づけをされた(現時点で)もっとも正確な内容を知っていただきたいからです。 第三者が公正に定量化して評価できていないものに対する「断定的な見解」というものはそれは単なる個人の思い込みでしかなく、なんら医学的にはもちろん社会的にも意義をもたないし持たせてはならないと考えます。せめて表現するなら「可能性が残る/否定は出来ない」にとどめるべきです(否定もまたされていないのだから)。 外科医各個人がそれぞれの手技を磨く努力をする/しているというのは別のお話です。医師が手技を磨くのは<<可能性として>>安全性を高める効果を望むことが出来れば十分な理由だからです。しかしながら改めて(本当に)「関係するのでしょうか?」に対する回答をなそうとすれば、その前に公正なデータ処理とそれに加える評価が必要なんです。それが出来て初めて相関関係を示すことが出来る。お出しになられた命題はその「公正なデータ処理」と「評価」のどちらも出来ていないものだということ、そしてなぜそれが出来ないのか…その部分を長々とご説明しただけです。感覚では既に当然の帰結が得られているようなものでも事実として確認したり示そうとするのはかなりの難題なんです。 お気持としては医療がこうした部分にもっと意をさき、詳しく統計を取っていくことが「患者の気持」なのかもしれませんね。手術中の痛みや激痛に属する痛みなどはそれでも定量が可能で一般にも試みられています。痛みのレベルが比較的大きなものであったり短期間のものであれば、患者の個人差の方が無視できるものになるからです。これが鎮痛剤や麻酔の効果などを調べる時の理屈です。ですが鎮痛剤のデータ採取のときに言われるのがプラセボ効果の絶大さです。痛みはほかの要素に比べてとてもプラセボ効果を受けやすいんです。とくに慢性的な疼痛の場合に顕著です。2回目の回答で患者の心に左右されないデータを持ち出してそれでも執刀医のレベルの差には帰着されない例をあげたのは定量化と公正に条件をそろえることの難しさを示すためです。 >「許容範囲」の中の「差」です。そのわずかな差もQOLを左右したりするものです。 この部分がまさにまだ定量化されていない感覚のお話です。たとえQOLについて個別症例で差が生じていたとしてもどのレベルの違いがQOLを左右させているか…まだなにも評価を受けていないんです。現状考察されている場合には執刀医の経験(症例数など)で線引きをしています。その線引きの内外に関しては感覚ではなく事実としてその差が評価されていますが、同じ線の中に入ったもの同士(この線はたぶんに医療者側からの線引きですが)での差はまだ定量化を受けていないし定量化するためには何が必要かすら示されていません。ですから<感覚>のお話なんです。前提が<感覚>なのに「左右するものだ」と断定しています。それが既に思い込みだと私は思います。 私の感覚からすれば、あくまでも「左右する余地が残っている」です。あるいは「左右する可能性が否定できない」です。そしてそれが今の段階での答えです。 ただし私自身特定の分野の手術の術中術後約1年までのデータを執刀医十数人分(全体での症例数は1000を越えます)持っているんですが、経験症例数で区切ってしまうとその差はほとんどありませんし統計上の有意さもありません。あくまでも私がもつある分野に限ってのお話なのでこれもまた全体に敷衍させることは出来ません。

pur
質問者

お礼

ご回答くださった皆様、ありがとうございました。やはり当初予想していた通り、賛否両論でした。(suzuchibi01・futukayoi両先生は「否定寄りの保留」という感じですが。) 保留派の先生方が合理的根拠を示された一方、肯定派の先生はイメージを示されました。このことから、「執刀医の腕の差が後々の痛みに関係する」という命題は(今のところ)イメージ以上の証明ができないのだと考えたいと思います。(ま、理屈よりイメージに説得される人も世の中には少なくない訳で、futukayoi先生のご心配は尽きないかもしれませんが。。。) 痛みが残る要因がひとつでないという認識は質問文にも書いた通りですが、痛みを引き起こすファクターについていくつかの具体例を教えていただいた点でも、興味深いお話を聞かせていただきました。 ありがとうございました。

pur
質問者

補足

suzuchibi01先生、ご回答をありがとうございます。 「そのわずかな差もQOLを左右したりする」は、言葉の選び方に間違いがありました。すみません。私が意図したのは、「(手術は成功の範囲でも、どの程度痛みが残るかという)わずかな差もQOLを左右したりする」で、「(医師の腕の)わずかな差」の意味ではありませんでした。 「左右する余地が残っている」「左右する可能性が否定できない」とのご意見、よく理解しました。 なお、ポイントについては、痛みを引き起こすファクターについての記述が興味深かったNo.3につけさせていただきます。 何度も戻ってきてご意見くださったことにあらためて感謝いたします。ありがとうございました。

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