• ベストアンサー

執刀医の腕と術後の痛みの関係

suzuchibi01の回答

回答No.4

日米英豪…ほかに仏独伊加など たしかによく手術の結果が比較されるんですが、痛みというのはあまりにも「あいまい」なものなので、ここでは例示としてよくされる「同じ術式の10年生存率」というお話をだします。 前立腺癌の手術として一般的な前立腺全摘除術。 特定のステージに対して10年生存率を調べると圧倒的に日本がよい。 同じ事が胃癌での広範胃全摘にもいえるのだそうな。 これをもって日本の医者が押しなべて欧米に比べて名医かというと実はそうではないらしい。 医者の腕というよりは「患者の体」つまり欧米の老年男女は体格が素晴らしい方が多く、また高脂血症やらなにやら合併症も多い、それで同じ手術でも出血の程度や術後合併症が変わってくるので成績は違うし、10年生存率にも大きく響くとされている。この理由は『日本の医者より腕が劣るといわれたくない欧米の医者がつけた理屈』という裏もあります。 この違い、実はバカにならなくって、日本のスタディを評価したら、特定のステージは手術するべしとなるし、欧米のスタンダードに評価したら手術はしてはいけないとなる。事実前立腺癌では欧米スタンダードを優先して取り上げた結果「ホルモン療法」の適用がかなり広く取られる結果となった… こうしてみれば、術後生存率でもそうだし痛みのような手術の成果には含まれるけれども細々としたデータなどについてはなおさら、定量的に公正に評価するのはとても難しいということがよくわかると思います。#3への質問者さまの感想…「結果は百人百様」という印象を持ちました…は別に医者の腕が100人100様でなくとも矛盾はありません。もともと患者自体が100人100様なんだからね。ただ100様のバラツキ(散らばり)の範囲の大きさを考えたら、患者の「散らばり」症例の「散らばり」に比べて執刀医の細かな腕の差など正直「誤差範囲内」です。とても誤差範囲内といえないような連中というのはよほどの(悪い)レベルの連中で、腕云々の前に専門医として問題であると考えたほうが正しいでしょう。 外科医など職人みたいなものですから、ある意味バスの運転手や飛行機のパイロットと同じようなものです。確かに比べてみれば腕前は結構違うんですが、どの運転手も乗客がすべて車酔いするとか、いつも時間に全然間に合わないというのはほとんど無くって、たいていが同じような許容レベルにあるはずです。運転するにもかかわらず飲酒するとか、客商売ということを忘れてお客に食って掛かるような一部の「こりゃぁあかん」という連中のみがやはり運転(マナー)もペケなんです。そういうのは運転内容ではねられる前に他で既にはねられています。結果の多くは同じというのはそういう感覚のお話です。 物事の因果関係を考える場合、それが具体的にどれくらいの重みで関わっているかということを考えることはとても重要です。工業製品の例をあげれば部品精度に問題があるということと、出来上がった製品に欠陥があるということはまた別物だし、もし欠陥があったとしてもそれぞれの部品精度がどの程度関わっているかは冷静に評価しなければなりません。 手術の場合、ともすれば執刀医の技術が全てを決定するかのような印象を持ちますが、重要なファクターであることと全てを決定するということもまた違うお話なんです。もちろんその精度が許容範囲を超えるものであれば即座に決定因子となりえますが、そのレギュレーションとして「手術経験症例数」やら「手術成績(過去の成功率などなど)」があります。それらをそろえて並べればその散らばりは非常に狭い範囲に入るものなんです。

pur
質問者

お礼

二度目のご回答をありがとうございます。 私の質問は「名医とは何か?」ではありません。「執刀医の技術が全てを決定するかのような印象」も持っていません(質問にもそう書きました)。suzuchibi01先生は「私」でなく「このやり取りを読んでミスリードされそうな人々」に向けてばかり発言されているようで悲しいんですが(笑)。 私が興味を持っているのは、suzuchibi01先生のおっしゃる「許容範囲」の中の「差」です。そのわずかな差もQOLを左右したりするものです。そのわずかな差について知識を得たいだけです。その差にこだわって医師を選ぼうとしてるのではないことを理解していただけると嬉しいのですが。 あと、私が読んだのは各国の患者の「個人的な声」です。生存率などにはまったく反映されない部分です。統計データと同じくらいそういう個人的な声は興味深いものですが、医療の中では無視されがちな部分かもしれませんね。 とりあえず、「痛みを基準に医師の腕を判断しないでくれ!」というsuzuchibi01先生の主張はしっかり伝わっています。ありがとうございました。

関連するQ&A

  • 執刀医について

    同じ部位を同じ術式で執刀した場合 ベテラン医師と研修医では術後の痛みには 差がでるものなんでしょうか? やはり研修医のほうが痛みが強く出るのしょうかね?

  • 執刀医が聞かされない事はありますか?

    1週間程度前に手術をし退院したものです。 その執刀にあたり皆様のご意見を伺いたく書き込みさせて頂きました。 半年前から通院を行いずっとその先生は 「僕なら、今回のケースも十分対応出来るよ」と毎回の様に おっしゃって下さっていたので、執刀はその先生かと思っていました。 実際入院すると、別途の二人の先生が主治医としてついて頂き 術前の手術申込書も、執刀はこの3人の先生の名前になっておりました。 その後、手術も無事完了し、見回りには主治医の先生お二人が 何度も来て下さったのですが 退院直前に、実はメインの執刀は全く名前が聞かされていない先生だった事が判明致しました。 その先生の名前は術前にも・術後も全く聞かされていなかったので退院日にポロッと聞かされびっくりしたのですが この様なケースは、割と普通に発生するのでしょうか? おなかを開腹し、癒着なども気になる中 誰が、手術したかも聞かされないのは大ショックでした。 ちなみに、そこは某大学病院で、看護婦さんも本当に良くして下さって とても感謝しているのですが、毎日ちょっと不安になるような イージーミスが連発でした。

  • 術後のセカンドオピニオンって・・

     手術後に、その後の経過を別の病院の医師にも診ていただくというのは許されることなのでしょうか?もちろん、執刀医にも診て頂いた後の話です。手術したのが大きな病院ですので、患者様も多く、術後検診結果の質問もあまりできずに、何だか煮え切らないまま帰ってきてしまって・・。  それとも、執刀医以外のお医者様に術後の経過を診て頂くなんて非常識でしょうか??  おかしな質問ですが、ご意見の程よろしくお願いいたします。

  • 乳がん術後の痛みについて

    左胸全摘出となり センチネルリンパ節で手術が終わったのですが、、、 術後すぐの痛みはそれほどなく ほっとしていたのですが、、、 退院後 洗濯干しなど痛くてもリハビリと思い 腕を上げるように頑張っていたのですが、、、 ここ数日 摘出した胸の部分がえぐられる様な痛み 腕の筋を引っ張られるような痛み(これは 術後からずっと続いている) がひどくなってきて、、、 洋服が動くだけで 痛みがはしります。 退院後1週間目に診察があったのですが その時は腕の筋を引っ張るような痛みだけだったので 主治医に告げたところ 痛みは残るかもしれないと言われ終わりました、、、 歩くたびに痛くて痛くて 悲しくなります。 診察を受けるべきものなのかどうか迷っています、、、 これくらいの痛みは もう少し様子をみるべきなのか、、、 術後1ヶ月を過ぎたところです、、、 よろしくお願いいたします、、、

  • 水頭症の術後の経過について

    私の夫(50歳)は、水頭症のため5月7日にシャント手術をしました。 この手術後の経過について、不安で仕方ない点があるんです。 まず1つめ。 手術翌日に撮ったCTを見ながら、主治医から「シャントの管が入っている周りと、その管から少し左に離れたところから出血している」という説明がありました。出血は既に止まっているとのことでしたし、こういうこともあるという説明でしたが・・・素人の人間の私が考えると、頭の中に出血なんてしていて大丈夫なんだろうか?と思ってしまいます。 シャント手術後、こういうことって、わりとあることなんでしょうか? 本当に大丈夫なんでしょうか? 2つめ。 術後3日目から、夫が頭痛を訴えています。 この病気は激しい頭痛や嘔吐を伴うことが多いようですが、夫の場合手術前は、そういうことはなかったんです。鎮痛剤をいただいて飲んではいますが、あまり効かないようですし、食後に少し吐いてしまうこともあります。 術後の経過のうちで、こういうこともあるんでしょうか? 以上2点です。主治医は、ゆったりと構えていらっしゃるようで、大丈夫だからと言ってくださっていますが、頭の手術ということで、不安で不安で仕方ありません。 どうぞよろしくお願いします。

  • 胃癌の術後について

    一ヶ月前に私の父(68歳)が胃癌を宣告されました。 私も一緒に同行していたのですが、本人に直接告知していたので早期の胃癌と思っていたのですが、レベル3だそうです。 手術の日程も決まり胃癌の2/3を摘出しました。主治医の先生に摘出した胃癌の部位を見せていただきました。 手術前はこれが癌患者なの?と言うぐらい、すこぶる元気でした。 しかし、術後はまるで別人のような姿をしていました。 術後の進捗状況も報告されないまま、今日になって腹水があるので明日手術するから来てくれと言われました。 ただ父は、手術後3週間も痛みが取れなかったそうです。 消化も悪く、家族は飲んでる薬も分かりませんがとても不安です。 疑っている訳ではありませんが、何か納得のいかない状態です。 どうしたらよいでしょうか? 悩んでいます。

  • 頚椎症の手術

    頚椎症の手術を受け昨日退院したのですが、昨日より肩、腕の痛み、しびれが再発しました。主治医は姿勢が悪いと再発するとは言っていましたが、術後1週間程度で再発するものでしょうか。それとも手術が失敗だったのでしょうか。

  • 頚髄症の術後

    主人が8月の第三週に頚髄症の手術をし、C7とT1の間の圧迫をとりました。 術前は、左内腕、小指、薬指手のひらの麻痺感(完全な麻痺ではありません。)と、左腕の力が入らないという症状でした。 ところが、現在、術後一ヶ月たちますが、まったく改善が見られないどころか、悪くなったといいます。 左のひじの麻痺感が加わった上、力がますます入らなくなって、このまま腕の感覚がなくなってしまうのではないかと怯えています。 病院の先生に話しても、術後の傷跡の話ばかりしていて、本来どのような経過をたどって治るものなのかなど、こちらが聞きたいことは全然答えてくれません。 手術によって改善はしないかもしれないとは言われていましたが、悪化することなんてあるのでしょうか? また、本来、頚髄症の術後の回復にはどのくらいの時間がかかるのか、教えてください。

  • ギブスや添え木している腕の痛みについて

    先日、12歳の息子がギブスをしている腕が痛むのはなぜでしょうか?という質問をさせていただいたのですが、結局主治医の先生がギブスを外してくださり、添え木治療に変更してくれました。 しかし、その後も同じように骨折している部位ではなく、固定している腕のあちこちが痺れるような重い痛みを感じるそうです。 痛みがあるため、運動らしい運動はしていません。ギブスを外して固定している腕を観察しても、目立った腕のむくみや肌の変色もなく、肘の内側にこすれたような傷はありました。先生のお話では、運動していて多少ギブス内で腕が動くことによりこすれたのでしょう・・・とのことでした。そして、動きずらいことや目立つことが嫌なためにギブスをしている腕を三角巾で吊ることを嫌っていました。 先生にも、それは良くないからこれからは吊っているようにと言われました。そういったことも原因しているのでしょうか。 痛みを感じる時間が増えているように思います。腕を覆っているギブスが取れたにも関わらず症状が変わらないのは、何かほかに原因があるのでしょうか・・・ よろしくお願いいたします。

  • 乳癌の術後

    乳癌で乳房温存と腋窩リンパ節郭清の手術をしました。 術後二週間になりますが腋の下の傷口より、その周囲の痛みがなかなか取れません。 なるべく我慢して腕を動かす様にし、なんとか上までは上がります。仕事にも早く復帰したいのですが、この痛みがいつまで続くのか不安になって来ます。 まだ二週間しか経っていないので、こんなものかとも思いますし、個人差もあるでしょうね。 同じ経験をした方が居ましたら、アドバイスお願い致します。