米英語の「長母音」と「短母音」について

このQ&Aのポイント
  • 米英語の「長母音」「短母音」が音声的な「長さ」を表していないことをご存知ですか?
  • 日本の英語教育では、母音を「長母音」「短母音」と分類していますが、音声的な長さを表しているわけではありません。
  • 質問1では、「短母音」が実際には「長母音」よりも音声的に長いものもあることを確認したいです。
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米英語の「長母音」「短母音」が音声的な「長さ」を表していないことをご存

米英語の「長母音」「短母音」が音声的な「長さ」を表していないことをご存知ですか? 日本の英語教育では、英語の母音の「長母音」「短母音」という分類が、あたりまえのようにされています。 Akahane-Yamada, et al. (2001)等によれば、米英語の 日本で「短母音」と呼ばれる/ae/(hatのa等)や、/a/(hotのo等)は、 日本で「長母音」と呼ばれる/i:/(heatのea等)や、/u:/(suitのui等)よりも 音声的には長いことが報告されてます。 (最近はhot等の/a/を長母音扱いする辞書もある) 聞いた印象としても、/ae/や/a/が短くは聞こえません。 ●質問1.「短母音」の方が「長母音」より音声的に長いものもある、ということをご存知の方はどのくらいいますか? つまり、「長母音」「短母音」という分類は、「音声的な長さ」ではなく、別なものを基準にしているはずです。(その基準はあまり明確に記されてないようですが、ある程度予想はつきます。) ●質問2.それなら、個人的には「長母音」「短母音」という呼び方は改めた方がいいと思うのですが、どうでしょう? 色々理由はありますが、一番心配なのは、日本語が「遺書」と「衣装」等のような母音の長短を区別する言語なだけに、母音の長短の区別がない英語を学習する日本人にとって紛らわしさ極まりないと思うのです。 もちろん、逆に積極的に「長母音、短母音という呼び方にすべきだ!」という意見の方のコメントも大歓迎です。

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  • drsupple
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回答No.1

質問1.では、「短母音」の方が「長母音」より長いことは知りませんが、    両者の差が「長さ」ではないことは大学1年の時に知りました。 確か英和辞典の発音の説明を読んで知りました。 itはいくら長く発音してもeatにはならないことがわかりました。 もっとも、両者の音が違うことは高校の時からわかっていました。 (当時のFENを聴いていてそう感じました) eiの発音もmakeが一番短く、madeが少し長く、mayが一番長いことも知りました。 また、boycottとboyの発音記号は同じですが、boyはボイとは発音せずボーイとなることなど。 これらの傾向は米語でより顕著ということです。 質問2.については、呼び方として不適切なことはわかりますが、他に適当な 呼び方があるかと言われると困ります。 舌の位置や緊張の強さが違うので、「弛緩音」「緊張音」「前方音」「後方音」 などとしますか。

Caquio
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 > 両者の差が「長さ」ではないことは大学1年の時に知りました。 知ってる方がいて嬉しいです!このことは大学で英語音声学系の授業を取った人以外は、日本だとなかなか知るチャンスがないですからね。 Akahane-Yamadaが説明してる、個々の母音の性格に加え、drsuppleさんに挙げていただいた音声環境の違いも加わるので、 「長母音」=発音時間が長い 「短母音」=発音時間が短い ということには決してならない、ということをどのくらいの英語学習者が知っているか、気になる所です。 > 他に適当な呼び方があるかと言われると困ります。 確かにこれは困る所ですね・・・。 「弛緩音」「緊張音」は僕も考えました。 北米では、「長」「短」というグループ名より、「緊張」「弛緩」の方がはるかにメジャーですが、これも必ずしも舌の筋肉の緊張、弛緩とは関係なく、単なるネーミングなので、これまた誤解を招きそうですよね。 あとは、グループ分けもグループ名も完全に変えるかですかね。w 日本であたりまえのように「二重母音」とされる/ei/や/ou/も、アメリカでは「単母音」扱いされることもしょっちゅうですからね。

Caquio
質問者

補足

一応補足です。 /ae/や/a/が、/i:/や/u:/より長いのは、同じ音声環境(例えばhとtの間とか)で測った場合の話です。 たしかにdrsuppleさんに挙げていただいたように、音声環境の違いによって、母音の長さは変わるので、短母音が長くなったり短くなったり、長母音が長くなったり短くなったりします。

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