• ベストアンサー

昔の音楽理論では

昔の音楽理論では、完全5度、完全8度の響きのみが協和音で、長3度などの響きは不協和音であるといったことを聞きましたが本当なのでしょうか?ソースがわからないので教えていただきたいです。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • TAC-TAB
  • ベストアンサー率76% (1921/2526)
回答No.4

>昔の音楽理論では、完全5度、完全8度の響きのみが協和音で、長3度などの響きは不協和音であるといったことを聞きましたが本当なのでしょうか?ソースがわからないので教えていただきたいです。 それは9世紀にスイスで起こった「ゴシック音楽」の初期の形態です。 少し前日本でも流行った「グレゴリオ聖歌」はご存知でしょうか? 9~10世紀の音楽で、「単旋律」で書かれています。実際に歌われる場合は、声域によりオクターブもあったと考えられます。当時の音楽はメロディーのみで、これを大勢でユニゾンまたはオクターブで歌われていました。これが最も溶け合った響きであることが当時の人の普通の感性であったのです。 したがって、完全四度・五度が加わったのはその後になります。 「グレゴリオ聖歌」の譜面は、「ネウマ」という記譜法に残されています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%AA%E8%81%96%E6%AD%8C 9世紀のスイスから「ゴシック音楽」というのが芽生えてきて、それは「グレゴリオチャント」に完全四度・五度を加えたものです。ですから、「ゴシック音楽」は、完全一度、八度、四度、五度という「完全音程」のみで歌われていました。完全音程というのは、基音に対する、「低次の倍音」のみですから、非常に溶け合った響きです。 世の中が、より複雑なものを求めるにしたがって、三度が加わり、にわかに「色彩」を感じる響きとなりました。さらに近代になって、セブンス、シックスス、が加わり、更に高次の倍音になる、ナインス、11、13などのテンションが加わるのです。 したがって、大昔、人の心が純粋だったころは、ユニゾンとオクターブ以外は、「不協和音」。その後は、完全音程以外は不協和音。さらに三度が許され、短七度が許され、という具合に、「許容範囲」が広がったのです。「不協和音」という概念は、本来、倍音列の低次部分に無い音、すなわち、物理的に溶け合っていない和音ですが、「不愉快な響き」というような捉え方をした場合、現代人の耳はストライクゾーンが広くなっているといえます。大昔は、「不快な響き=不協和音」ということであったのが、現代は、「心地よい不協和音」という概念が理解される時代であるということです。 以下、詳しい説明となります。 この当時の「単旋律」の音楽は「ロマネスク音楽」と呼ばれていますが、より表現を増そうと、多声化してゆきました。 この時代の多声音楽を「ゴシック音楽」と呼んでおります。 大体、9世紀頃から始まり、グレコリオ聖歌に4度、5度の旋律を加えて、平行進行による多声音楽を作り(「オルガヌム」といいます)、12世紀には「ディスカントゥス」と呼ばれる反進行の形の音楽も登場しました。 さて、平行進行とは例えばドの音とソの音がなっていますよね。次にこのドがレに、ソがラに向かうことを平行進行といいます。同じ間隔を保っての音の移動ですね。反進行とは逆であり、この場合ですとドがシに向かうと反進行と呼ばれます。 音楽史においては、だいたい、5世紀頃から15世紀頃までを、中世の音楽と区分化されております。 この時代の中での特色として、音楽が長い年月をかけて発展していったこと。 モノフォニー(単旋律)からポリフォニー(複旋律)へと音楽は進化してゆきました。 中世の音楽の初期段階で(400年~1150年頃)聖歌は完成されました。 数年前に日本で流行しましたグレコリオ聖歌はキリスト教の聖歌で単旋律によるものであります。 単旋律による音楽をロマネスク音楽といいます。(対し、多声による音楽はゴシック音楽と呼ばれています。) 長い歳月をかけて単旋律音楽が続いたのは、音楽の三要素であるメロディーが、人の感覚に依存するものが大きいからだと思います。 メロディーは、論理より感覚で捉えるものでありますから。 メロディが明るく感じたり、暗く感じたり、切なく感じたり、これは受ける人の個人差もあるからで、だからこそ、音楽が唯一、人の心を表現できる芸術だとも思えます。 これに和声が複合されると、音楽は感覚的なものだけに留まらず論理も加わります。 単旋律(モノフォニー)とは、一つしかないメロディの事を指し、わかりやすく言うなれば、一人で吹く口笛は、単旋律、一人だけで歌う歌もそうであります。 これに対し、多声音楽(ポリフォニー)は、メロディが二つ以上、違う高さの音が存在する時に多声音楽と呼ばれます。 ここでの例だと間違えやすいので、必ずしも一人だけで歌う歌がモノフォニーとは限らず、複数人いても 同じメロディを歌えば、れはモノフォニーであります。 また、同じメロディを奏でることをユニゾンといいます。 さらに完全に機能和声上にある音楽を、音楽(ホモフォニー)と呼びます。 一部の記述は、個人ブログ「The history of the music~音楽の歴史」より引用させていただきました。 http://historymusic.seesaa.net/article/87752572.html

その他の回答 (3)

  • jummjumm
  • ベストアンサー率67% (36/53)
回答No.3

こんばんは。 一般に、現代において音程は ・完全協和音程(1度・4度・5度・8度) ・不完全協和音程(3度・6度) ・不協和音程(2度・7度・増4度・減5度) と分類されます。 質問者さんの中で多少混同されているかなあとお見受けしますが、いかがでしょう。 それで、本題ですが http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%94%E5%92%8C%E9%9F%B3%E3%81%A8%E4%B8%8D%E5%8D%94%E5%92%8C%E9%9F%B3 wikipediaに、 >不完全協和音程は、かつては不協和音に分類されている時代があった。 という一文があります。(※不完全協和音程=つまり3度・6度のことです) wikiではソースと言うには信憑性に欠けるかとも思いますが、参考文献も提示されていますので、 ご興味がおありであれば調べてみても面白いかもしれません。 私の記憶や手持ちの資料には、恐縮ながらあまりその辺りの情報はありませんでした。 あるいは、 http://www5d.biglobe.ne.jp/~sak/yodo/index.htm このページに書いてあることが、質問者さんのお知りになりたいことに近いのかなあとも思います。 論点は3度ではなく4度音程についてで、ちょっと専門的なページですが、 書いてあることそのものは決して難しくありませんので、ぜひ目を通してみて下さい。 ご参考になればと思います。 失礼致しました。

  • silents
  • ベストアンサー率28% (6/21)
回答No.2

昔の使った教科書をざっと見た限り、時代と地域によってはあったんじゃない?ってかんじです。 質問者さんに一番近かったのが、ピタゴラス音律かなとも思いましたけどよく分かりませんねぇ。 完全4度も協和音らしいですし、さすがに協和音がその二つで後は不協和音という記述は、違う音律でも見つかりませんでした。 音楽理論は苦手でしたので参考程度に。

  • A88No8
  • ベストアンサー率52% (834/1602)
回答No.1

こんにちは  ピタゴラスのハーモニーの考え方は昔も今も変わらないですが、「昔の音楽理論」の前提条件をハッキリさせた方がよいと思います。  事例から推測すると前提は12平均律と思えます。  また協和音/不協和音の言葉ですが2音が協和するかどうかなので正確には「完全協和音程」と「不完全協和音程」のことだと思います。  これで宜しければ専門家の方から反応があると思いますよ。

関連するQ&A

  • 作曲のかなりの初心者です。不協和音について。

    最近、作曲をほんの少し始めた者ですが不協和音について聞きたい事があります。 旋律上では伴奏の音と主旋律の音とで不協和音になっていても 楽器や音程によって自然に聞こえる事がありますが不協和音でも やはり自然に聞こえればそれはそれでいいのでしょうか? そもそも、不協和音は作曲においてどの程度、許されるモンなんでしょうか? 左も右も知らないような質問ですみません。持ってる本や知ってるサイトにもあまり載ってないので質問させていただきます。 答えていただければ幸いです。

  • 音楽理論

    ピアノを弾いてるんですが、楽譜を見てもどのように伴奏付け しているのか分かりません、先生によく音の流れを見なさいと 言われるんですが、例えばT→S→Tとか本を読めばそれを理解 できるですが、楽譜で分散和音になっていたり転回形になっていた りした場合さっぱり分からなくなります クラシックの音楽理論はどのように学べばいいんでしょうか? コード進行なんかを学べば分かるようになるんでしょうか?

  • 音楽理論

    ギターのコード進行を数字で分析したいのですが、三和音、四和音までならわかるのですが、サス4やアド9などが入ってくるとダイアトニックとしてどう分析していいのかわからなくなってしまいます。また、ドミナントモーションやパッシングコードなど、ダイアトニックの範囲を超えたコード進行の知識がありません。宮脇敏郎さんの「らくらく理論ゼミナール」はやっているのですが、本当に基礎の基礎止まりなので、より発展した音楽理論の知識を網羅的に得るのにいい教則本はないですか?教えてください

  • 昔の音楽と今の音楽

    昔の音楽と現代の音楽の具体的な違いとしてどのようなものがありますか?自分的には複雑に音を重ねるようになったというだけでなく音の響きが豊かになったというか。昔のはより単音という感じがすします、、、これについての補足や別のものがあれば是非お願いします。

  • 音楽理論

    こんにちは。いつもお世話になっております。 こちらのカテゴリーで最近興味深い質問がありました。 音楽理論にアレルギーを持っていた私にはとても衝撃的で「目から鱗」と言いますか、感動致しました。 そこで、もう少し明確にしたいので質問させて下さい。 私には自らの手で全ての質問を作る能力がありませんので、他人様の回答を引用させて頂きます。ご了承下さい。 (1)どのような作り方をしても24種類の調しか存在しないのでしょうか? (2)***調と云える音の最小は幾つ位でしょうか?小節単位でしょうか? (3)>メロディの音がソシレファと来たら次はミに行くと安定する。心地よい。 ソシレファ→ミ どの音が中心でしょうか? ソシレファ→ラ になったらどの音が中心でしょうか? この2つは何が違いどの様に分析・評価するのでしょうか? (4)>ソシレファの和音が鳴ったら次はドミソの和音に行くと安定する。心地よい。シはドに行くと心地よい、ファはミに行くと心地よい。 (ソシレファ)→(ドミソ) どの音が中心でしょうか? (ソシレファ)→(ソシレ) になったらどの音が中心でしょうか? この2つは何が違いどの様に分析・評価するのでしょうか? よろしくお願い致します。 参考URL http://okwave.jp/qa4730117.html http://okwave.jp/qa4727249.html http://okwave.jp/qa4721291.html http://okwave.jp/qa4720478.html ◆尚この質問は「音楽理論」を愚弄するものではありません。

  • アボイド?

    今作曲をしています。 メロディにコードをつける作業をしているのですが、メロディがソ#のところでAのコードを弾いて特に違和感無くしっくり来てると感じています。 ただ、理論を勉強していて半音離れた音と音が鳴るのは不協和音なのでアボイドすべきと理論書にはあります。 なので違うコードを乗せるべきでしょうか? 同じ事なんですが、 例えばA△7のコードにはルートのA音と7thのG#音が含まれていますよね。これは同じコードに音程が半音開いた音が含まれているのに不協和音にはならないんでしょうか? 理論を学びながら作曲していたら混乱してきたので質問しました。 勉強不足ですみません。どなたか教えてください。よろしくお願いします

  • 音楽理論について

    音楽理論の勉強をしていますが、あと何をすれば良いのかわからなくなりました。 楽典・実践・楽曲分析・研究はやるとして、他に何をすれば良いか教えてください。 ■ 大体勉強したもの↓ コードの種類について、ダイアトニックコード、セカンダリードミナント、ドミナントモーション、その他の進行、分数コード、ハイブリッドコード、テンション系、アヴォイド、モード、スケール、音階、パッシングディミニッシュ、転調、関係調、借用和音、代理コード、裏コード、TSD機能(カデンツ)、単音の機能、モーダルインターチェンジ、音度、堆積和音、サブドミナントマイナー、クリシェ、ペダルポイント、転回形、ボイシング、終止系(ケーデンス)、和声学基本、ナポリの和音、リズム、リハモ 適当に思いついたもの羅列してるので参考程度に。

  • アイネクライネナハトムジーク第1楽章 不協和音?

    学校の宿題でアイネクライネナハトムジーク第1楽章(五重奏)のレポートを書かなくてはいけません。 (1)アイネクライネナハトムジーク第1楽章ではほとんどが協和音だと思うのですが不協和音を奏でているところもありますか? 例えば、曲が始まって約50秒ぐらいたって、クレッシェンドの始まる少し手前からクレッシェンドの所のチェロとバスは不協和音を奏でて、この曲を盛り上げているのでしょうか。 他には下記の動画の1分25秒から1分45秒の間のチェロとバスの音も不協和音でしょうか。 また2分19秒から2分36秒も不協和音でしょうか。 (2)この第一章ではほとんどが順次進行で音が音階の隣り合った音に進むと思います。 しかしメインメロディーのソ,レ,ソ,レ,ソレソシレの所は跳躍進行なのでしょうか。 私が見てレポートを書いている動画の演奏をもしよかったらご参考にご覧ください。 (Mozart - Serenade in G major, K. 525 'Eine kleine Nachtmusik' - I. Allegro  これをユーチューブで調べて頂けると出てくると思います) 音楽のこと全く詳しくないのですが、ご協力頂けると大変助かります。

  • ギターのチューニング

    はじめまして。 私ギターを1年ほどやっています。 最近2弦3弦のチューニングがおかしくなりました。 3弦の4フレットと2弦の開放弦の音を合わせてから2,3弦の開放弦を同時に鳴らすと不協和音が発生してしまいます。 開放弦同士で不協和音がなくなるように合わせると今度は3弦4フレで合いません。 チューナーを使ってあわせても開放弦で不協和音が出てしまいます。 オクターヴチューニングもあっていると思います。というのは、オクターヴの合っていないときの違和感よりもはるかに大きいからです。 なにかわかりますでしょうか?

  • 不協和音を用いた民族音楽

    西洋音楽には長3度や短6度、増4度や減5度などの不協和音を用いた音楽がたくさんありますが、民族音楽にもそのようなものはあるのでしょうか? 私自身色々と民族音楽を聴きましたが、民族音楽はどれも完全1度・4度・5度・8度が中心で、これ以外の和音を使っているものには出会いませんでした。 もっとも、民族音楽の場合西洋音楽とは異なる音階のものもありますから、○度という表記自体が不適切なものもあるでしょうが。

専門家に質問してみよう