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高い投票率の理由とメリット

http://www.idea.int/vt/index.cfm 上のサイトでは、世界各国の選挙の投票率が見られます。 ベルギーやチリなど、投票率が90%前後の高い国もありますが、それらと日本との違い、投票率が高い理由は何が考えられますか? それと、投票率が高いことによる、社会的な良い影響は何があるでしょうか?ちょっと曖昧な質問かもしれませんが、例えば、投票率が高いと、子供の頃から政治についてよく考えるようになる、とか。

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回答No.2

 投票率が高い国としては、「選挙の義務化」がおこなわれているオーストラリア・シンガポールなどが適例ですが、  これは、法実証主義の日本においては、選挙の義務化は不可能です。 もっと言えば、論理的政治が行われている国では、まず支持されない発想でもあります。  投票率の高い国でも、いわゆる独裁体制の国のように正確な選挙が行えないケースもありますので、極めて慎重にみるべきでしょう。  チリはその典型例で、高い投票率には投票所における水増しの可能性もありえます。  イランで選挙不正が取りざたされましたが、時の政府が都合よく選挙行政を取り仕切るケースもありえますので、投票率の高さは決して健全さではありません。  極端にいえば、国民全員が「どれも支持できない」という熟考での政治結論になれば”投票率0%”もありえるわけで、それは有権者の判断として尊重されるのは当然です。   実は投票率が高いことは社会にプラスではありません。投票率はあくまでも投票した行為だけであって、それが高い政治意識・政治責任を体現しないからです。  もっと言えば、『選挙の義務化』がおこなわれている国々では、 選挙活動が義務的作業になって、政治意識が育たない環境にもなりえます。  義務だから仕方なく行う意識であれば、政治権利としての権利行使の側面を意識できなくなるからです。  極めて簡単にいえば、『投票しない自由』を認めない”選挙義務制”では、選挙権の健全な権利認識が作れるはずがありません。  選挙権の世界的常識からすれば、『投票する自由』とそれに相反する『投票を強制されない自由』があるからです。  ウィキペディアにおいて、投票義務化の項目に簡単な説明がありますので、参照を推薦します http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A9%E5%8B%99%E6%8A%95%E7%A5%A8%E5%88%B6 最後に極めて簡単に「投票義務化の賛成論」への反論を列記しておきます。 >高い投票率を達成することができ、多数者による統治という民主主義の原則を確実に実現できる。  多数者による統治は民主主義の原則ではない。 民主主義の原則は、全会一致まで合意形成を迫る政治意思の調整であり、民主主義は「自由権」の前提にある。  したがって、『投票を強制されない自由』を蔑ろにする義務化は民主主義の反故にするものである。 >投票率の高い選挙により成立した政府は、より高いレベルの民主的正統性を持つ。  投票率が高いことが”高いレベルの民主的正統性”ではありえない。 投票率100%で51%の得票率の政治意思よりも、投票率70%で100%の得票率の政治意思の方が、民主的正統性がある。  投票率ではなく”得票率”で民主的正統性が判定される。 >選挙における投票は、国民の権利であるばかりではなく義務でもあり、義務投票制は国民がこの義務を果たすことを確実とする。  『投票しない自由』を認めない自由権は、選挙法の通常概念からすれば異常。ゲリマンダーや選挙不正が行われる投票・選挙活動を否定するための棄権が認められないことは、選挙制度の正当性を疑わないものであり、選挙制度が悪用されたケースのブレーキができなくなる。 >物理的・精神的投票動員の必要がなくなるので、比較的金のかからない選挙が実現できる。  根拠がない。論理的に語られているが、そのような結果論は残っていない。  逆に『投票を強制されるストレス』を勘案しないご都合主義の発想 >政治に関心のない者も投票しなければならないとなれば、彼らの多くは支持政党を持つようになるはずである。  支持政党を持つ必要性はない。有権者の政治意思は有権者自身の判断で行うもので政党を前提にするものではない。  関心がない人間に無理に関心を義務的・強制的持たせることは、『内心の自由』を侵すものであり、 公益性を害さない『投票を強制されない自由』は様々な自由権からも重要な権利である  選挙権は社会権的性格であり、自由権でもあり、義務化に適さない >ほとんどの国民が既に支持政党を持っている状況の下では、一時的に社会経済的危機が発生しても、極端な主張が急激に支持を集めて独裁者(または独裁政党)が台頭する可能性は低くなる  政党政治がすべての国でスタンダードではない。 極端な主張が支持を得ることがなくても、政治的影響力を持つことはケースによっては避けられない。(二大政党制における第三局政党のキャスティングボード力など)  

tokyoexchange16
質問者

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ありがとうございました。大変参考になりました。

その他の回答 (1)

回答No.1

投票率が高い国は、投票へ行かないと、罰金が取られるからだと思います。 ベルギー、オーストラリアなどがそうみたいです。 他に罰金や、罰則がある国がどれほどあるのかはわかりませんが、 投票率が高い国は、あおそらく罰則があるものだと思われます。 投票が半強制的なら、自ずから政治への関心は高くなると思いますが、 反面何も考えていない人(政治に関心の無い人)でも嫌々投票へ行くのだから、他人の意見の通りに投票したり、 いいかげんな政治家に投票したりする危険性もあると思います。

tokyoexchange16
質問者

お礼

回答ありがとうございました。参考になりました。

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