日食の島トカラで自粛破り上陸者続出捜索騒ぎ？

質問

今世紀最長の皆既日食が２２日に見られるのを前に、陸上では最良の観測ポイントとなる
鹿児島県のトカラ列島（十島村）に、招かれざる上陸者が続出している。６２０人が７つの島に
分かれて暮らす村では、皆既日食の前後１週間はツアー客以外の入島自粛を促しているが、
３４万２千円からと高額なツアーに参加しない“自粛破り”の上陸者が２０人以上現れ、関係者を
悩ませている。

　村では「日食観測者が大挙、来島すれば村内は大混乱する」と、日食ツアー客の受け入れ業務
を大手旅行代理店に委託した経緯がある。代理店によると１６日現在、諏訪之瀬島（すわのせじま）
に１０人程度、悪石島（あくせきじま）に６人－など、トカラ列島の有人７島で２０人以上の“自粛破り”
上陸者が確認されている。

　宝島（たからじま）には一時、７人が上陸したが、自治会などの説得に応じてすでに全員が退去
した。また、中之島（なかのしま）では上陸者が山中に逃げこみ、島の消防団員が捜索に出る
騒ぎになったという。

　村では皆既日食の際、ツアー参加者以外の来島自粛を呼びかけているが、法的に阻止する手段
はないため、今月に入って自粛を無視して入島する人が出始めた。ツアー代金には水道設備の
増設や医師・看護師の増員などインフラ整備費が含まれており、“自粛破り”を認めてはツアー参加者
との間に不公平が生じるとあって、各島で代理店や自治会が退去を求めて説得活動を行っている。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/279436/

　悪石島では１６日、前日までの説得が功を奏したのか、６人のうち１人が「次の１８日の村営船で
島を出ます」と退去を申し出た。代理店の現地責任者、土屋信太郎さん（４０）はこの日、海岸沿いに
テントを張って居座る４人の上陸者の説得に向かい、「島は水不足で、昨日深夜から時間断水が
始まった。万が一、あなた方が倒れたりした場合、島民が搬送などの世話をしなければならない」と
島の状況を訴え、退去を促した。

　悪石島への上陸者は車に物資を満載したり、１人で４０リットルの飲料水を持参するなど、いずれも
自給自足態勢を整えていると主張している。奈良市出身の男性（２６）は７月上旬まで続けていた
沖縄県での農業アルバイトを辞め、１２日に悪石島に着いた。「事前に村役場に問い合わせたが、
入島自体は構わないと言われた。３０万円以上もする料金は払えないが、ツアー客しか入れない
なんておかしな話だ」と訴え、「十分な食料は用意しており、島民に迷惑はかけないようにする」と話す。

　土屋さんは「上陸できない法的根拠はないからと理論武装し、他人の迷惑を考えず自分の権利だけ
主張する人を説得するのは難しい」とため息をつく。

　ツアー観測者のためにテントを設営したり道路脇の所木を伐採したりと、タダでさえなにかと多忙な
島の住民の悩みのタネは、天体ショーが終わるまで続くのかもしれない。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/279436/

法的根拠無くツアー客以外お断りと言っている十島村ですが、
ツアーを利用するしないは個人の自由だと思いませんか？
ツアー以外で来たって準備さえしていれば別にいいのではありませんか？
逆にインフラ整備は村が独自にやっていることですよね？
それほどまでにこの十島村というのは危険極まりない村なのですか？
いっそのこと遊園地みたいに入村料でもとればいいのではありませんか？
どうも腑に落ちないのでいろいろ教えてください。

よろしくお願いします。

回答No.6

pullmandsg

昔遊びに行ったことがありますが、のんびりしたところです。
　但し、どの島も「マンガに出てくる木が少しだけ生えている無人島」みたいな島に少し民家が建っているだけ、というような小さな島ばかり、物資の輸送の全てを週に2往復のフェリーに頼るしかない（私が行ったときには村人総出で物資とか発電用の燃料の積み下ろしをしていた）という絶海の孤島なので、原則「混雑するので予約なしの入場お断り」は仕方がないでしょう。

>法的根拠無くツアー客以外お断り

　単にツアーの担当者さんが優しい事をいっているだけで、憲法22条「公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する」の「公共の福祉」に反している、という主張は可能、本当に法律的に争うとなると無断上陸者は不利だと思います。
　あと、不十分な準備で来られる人が多くなると、村の負担だけならまだしも、緊急の患者輸送や物資搬送とかで海上保安庁や自衛隊の援助を仰ぐとかいう形で、「国の援助＝我々の税負担」にたよるところが多くなって、それも問題なのかなあ、とか思ったりもします。村の側からすれば、離島で普段から国の援助に頼る（話しそれますが、国の側からすれば、村への援助は村民支援というよりは国土保全的な意味合いでやっているところが大きいと考えられます）ところが大きいけど、こんなことにまで迷惑をかけられない、みたいなのはあったりすると思います。

>ツアー以外で来たって準備さえしていれば別にいいのではありませんか？

　実は村の本音はそうなんじゃないかな、すなわち、お金はないけど、かなり前に村ときちんとコンタクトをやってきている人（ついでに受け入れのお手伝いをしているとか）は大目に見てもらっているのでは、という感じがします。それが、入島料を徴収、という事にならなかった理由では、と思ったりします。
　ただ、問題は「ろくに準備もしていないのに、『きちんと準備している』と思い込んでいる人達」の対応でしょう。ニュースで出ている人達っていうのはそういう方々では？「40リットルの飲料水」とか書いてありますが、天候悪化で10日間船の着岸がない、とかいう事が普通にある場所なんで、全然足りません。

>それほどまでにこの十島村というのは危険極まりない村なのですか？

　のんびりした場所ですが、急病人が大量発生した場合に輸送手段がない（ヘリで数人ずつ運ぶしかない）。船の欠航による物資の欠乏みたいな事を考えればそのとおりでしょう。もっとも、船の欠航については新型船の導入でだいぶ改善されたとも聞いていますが、私が行った時には、天候は良いのにもかかわらず客を降ろしている最中も大揺れしてましたし、天候の悪い時には物資の積み下ろしは諦め、旅客だけ救命胴衣を着せて小型ボートを使って乗り降りさせるというのも日常茶飯事だったと聞きます。
　普段はいいと思うのですが、人が集中すると「水と安全はただではない」を実感する場所かな、と思います。

お礼

十島村は整備しても人を受け入れる態勢が無いならば日食でひと儲けしようなどとしなければいいのにと思いました。