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クールビズの半袖シャツについて
日本でもクールビズが一般的となってきました。 わたしの場合暑がりなので、ボタンダウンの半袖を着用することが多いのですが ビジネスで重要な顧客と対応するなどの場合に、そのまま上にスーツのジャケット着用でかまわないでしょうか。 基本は長袖にネクタイ着用なのでしょうが・・ いいアドバイスがあったらよろしくお願いいたします。
- yashin2009
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ニューヨークから失礼します。国際的なドレスコード、マナー云々 につきましては、未だ誠に残念ではありますが、英米及び欧州主要諸国によるビジネスアタイアが今日でも基本的な考えとなっていると申し 上げてよいでしょう。彼らに日本のクールビズの考え方が通用するのか どうか何とも言えませんが、質問者さんは、もし”夏の着物の着方は こうすべきだ！！”等と着物の知識はもとより、ろくに日本の歴史、 伝統文化を知らない西洋の某国政府が、まるで検討違いのことを喚き ちらし主張しているとして、果たして聞く耳を持たれるでしょうか？ 彼らから見れば、日本のクールビズとはその程度のものなのです。 彼らにとって服とはいまだに”身分証明書”なのです。よって、日本の 企業で見られるような、若手社員の方が、役員よりもいいスーツを 着ている等といったとんちんかんなことは彼らにはまずありません。 欧米においては、会社の看板を背負っている役員がいい服を着るのは 全く当たり前のことであって、そうでなければ下級の社員に示しが つきませんし、昇進の目標にさえなりません。（つまりあのクラスの 立場になれば、あの程度のレベルの服が着れるのだ、という。） 日本のクールビズについては、現状まだまだ日本国内だけのもので あり、外国、特に欧米諸国においては、夏場においてもスーツにタイがごく普通、当たり前のビジネスアタイアなのです。その際は、当然 シャツも長袖のものになります。（基本的に半袖のドレスシャツと いうものは、ある階級以上には存在しないものとなります。） 東南アジアからの御客様をお迎えとのことですが、例えば シンガポール、マレーシア等、植民地時代に旧宗主国が英国であった 国においては、一般的なドレスコードもまた英国のそれをベースとして いますし、またヴェトナムは旧宗主国がフランスでしたので、多少 英国のそれとは異なる部分がないでもないですが、基本的には同じもの と申し上げてよいでしょう。出来れば視察団の方々が、どのような 装いで来られるのか、事前に確認出来ればより適切な対応が しやすいかもしれませんね。案内する側の方が、あまりカジュアル 過ぎるよりは、ややかしこまって見えるくらいの方が良いようには 思いますが。 ボタンダウンのシャツについては、その歴史がほぼ１１０年経過して おり、ジーンズと並びアメリカで産まれたものではありますが、元来 マックス・ウエーヴァーの”資本主義の倫理とプロテスタンティズム の精神”を具現化したような米国東岸のエリートビジネスマンによって 広まったもので、細かいことを書くと長くなってしまいますが、 日本の一部、洋装の知識に全く欠ける人達が考えているような決して 気楽なムードのシャツではありません。一度米国下院のテレビ中継を 見られるならば、一体どれほど多くの議員がボタンダウンのシャツを 身に着けているのか、確認出来ることでしょう。日本の知識階級の 人達は、相当レベルの高い人であっても、”洋装”について誤った 知識しかなく、苦手としているようで、国際的にレベルの高い イメージを築いていくにあたり、大きな障害、また欠点となって います。日本人は印刷されたものについては無条件で中身を信じて しまう人も多いようですが、紳士服飾誌に書いてあることの全てが 正しいとは決して言えません。 最後に、日本の夏場ですから、半袖シャツにネクタイの有無、 上着を着る着ない、色々と選択肢はあるのでしょうが、質問者さんの 上司が、正しい服装の知識があるかないかに拘わらず、一応相談を されて、その方の考えをあらかじめ確認されておくのも良いでしょう。 半袖シャツを着て、汗をかいた上に上着を着るようなことがない ことを祈っております。
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- Aoki Ken（@kenaoki）
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再びNo.2です。御客様のアテンド無事終了とのこと、何よりでした。 音楽、しかもジャズをされておられるのであれば御理解しやすいと 思いますが、書道で言うならば、行書や草書になればなるほど いかに楷書の訓練をしっかり積んできたかが大切か、ということと 同じこととと思います。日本の武道にも”守・破・離”という 素晴らしい言葉がありますが、本当に言わんとしていることは 修行には終わりはない、ということのようです。 現在の日本のビジネスアタイアについては、正に楷書の訓練を 経ずに草書に進んでしまっているのと同じとこと、言えるのかも しれません。 ボタンダウンのシャツについては、その出自から勿論フォーマルには 使えませんが、タイを絞めて日常のビジネスに、そしてクールビズに は大変向いていると思います。理由は第一ボタンをはずした際に襟が 立つ（roll)ように設計されているため、顔の下に”額縁”の機能を 持つことになり、さらに首筋をモロに出してしまうことを防げている のです。 ジャズの大御所には昔からボタンダウンシャツの愛用者が多く、 代表的な方ではマイルス・デービスやデクスター・ゴードンは、 ブルックスブラザーズのオックスフォード地のボタンダウンの愛用者 でした。
お礼
再びお答えを頂きありがとうございます。 『本当に言わんとしていることは修行には終わりはない』 いい言葉ですね。私も不惑を前にして、まだまだ足りないことが 沢山あり、もっと学ばなくてはならないと思っています。 『学びて時にこれを習う また喜ばしからずや』の心意気で行きたいですね。 マイルス・デイビスは一番好きなアーティストです。 ５０年代～６０年代のジャズミュージシャンの スーツファッションには憧れを感じます！
- tent-m8
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基本的には、その会社の方針に従うべきだと思います。 また、そのお客様との関係や、相手の考え方にも左右されます。 応接場所の温度にもよります。 私の考え方は、ボタンダウンはどちらかといえば私服向きです。 ネクタイをしないまでも、白のワイシャツ（半袖でも）が一番無難です。 ケースバイケースで、柔軟に対応されたらいかがでしょうか。 ・半袖シャツでネクタイはしないが、ボタンは上まで留める。 ・半袖シャツでネクタイをし、上着は着ない。 ・半袖シャツでネクタイはせず、上着を着る。
お礼
早速のご回答ありがとうございます。 社内的にはクールビズを推進しており、ノージャケット・ノーネクタイが通達されております。 しかし、今度海外（東南アジア）からの視察団を案内する機会があり 国際的なマナーとは何ぞやと思った次第です。 地球環境にやさしくかつ失礼でない服装とは・・・ ご回答ありがとうございました。
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