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登山用ハンディGPS

noname#160718の回答

noname#160718
noname#160718
回答No.9

 No.4のJagar39です。  登山を多少なりとも長くやっていれば、「何を考えていたんだ、あの時の俺」と言いたくなるような初歩的な道迷いは誰しも数回は経験しているものです。  特に登山道が整備されている高山より、低山の方が道迷いのリスクは高いです。林業のための仕事道や送電鉄塔の管理道、獣道など"登山道ではない道"が普通に見られますし、その位置に道標も立っていないことも一般的なので、間違って入り込む可能性は高いです。  読図は確かに基本ですが、それでも低山では地形が細かすぎて読めなかったりしますし、そもそも目の前で曖昧に分岐する2つの道のどちらかを選ぶという選択に対しては、読図は無力なことが多いです。どちらかに決めてしばらく歩かなければ判断できない分岐は、低山ではよくあることです。  私にとっては、吹雪で視界ゼロの雪原で500m離れたテントに正確に辿り着くのと(5mずれたらテントを発見できないような)、登山道以外の道が入り乱れる低山で一度もルートを間違わずに想定した登山道だけを正確にトレースするのでは、場合によっては後者の方が難易度が高いですよ。(マイナーな里山には非常に難易度が高い山がよくある)  ある程度登山道が整備された山でも、ふと気がつけば迷っている、という事態に陥ることはそれほど稀ではありません。私も数回ありますし、ニュースになるような道迷い遭難でもこのパターンは多いです。  この場合の問題は、道に迷ったことに気づく直前まで「自分は正しいルートを歩いている」と信じて歩いているわけですから、道に迷ったことに気づいた時点で地図を読んで現在位置を割り出そうとしても、それは非常に困難だということです。  読図による現在位置の割り出しというのは、「確実に判っている地点(例えば山頂)からこの方向にこのくらいの時間歩いたのだから、現在は位置はこの範囲内のはずだ」というような思考をするものです。  ですが、道に迷っていると言うことは、この「脳内軌跡ログ」の取り方がどこかで決定的に間違っているわけですから、想定した現在位置の範囲もまた、とんでもなくずれていることが多いです。  で、とんでもなくずれた場所で地形照合で現在位置の割り出しをしても、なんとなく地形は合ってしまうものなんですよね。まったく違い場所を「ここが現在位置だ」と割り出してしまうものなのです。  極端な話、地形図1枚持たされて唐突にどこかの山中に下ろされて、「現在位置はどこか照合せよ」と言われても、まあ無理でしょう、ということです。  ですから現在位置を知るためには、「脳内軌跡ログ」の精度を上げるしかないわけです。3時間前の山頂が直近の信頼できるログであれば状況は絶望的ですが、30分前の分岐点であれば正しい位置を割り出せる→道迷いから脱出できる可能性が飛躍的に増すわけです。  この「脳内軌跡ログ」の精度を上げるためには、「マメに地図を読んで現在位置を特定すること」以外にありません。  ですからこれが「登山の基本」なのですが、でも皆さんさんなに基本に忠実にやってますかね?  山にもよりますが、道を間違えて500mも歩いてしまうと元の場所に戻るのはかなり困難になります。ということは、500m毎に地図を出して現在位置を確認する必要があるわけですが、そんなことやっている人は見たことがありませんし、私もやっていません。  だから道迷いをして「何考えてたんだ、あの時の俺」なんて思う羽目になる経験を誰でも数回はしているわけです。  分岐点で地図を出して確認するのは基本中の基本ですが、道迷いの多くは「意識しなかった分岐点」を間違ったルートに入ることによって起きます。引き返してみると「あ、こんなところで分岐していたんだ」ってやつです。ちょっと他のことを考えていたり、誰かと喋りながら歩いていたりすると見落としてしまう分岐点も多いですから。  長々と書きましたが、要するに道迷いを防ぐにも道迷いから脱出するにも、「読図」だけでは限界があるということです。あるいは高度な知識と技術が要求されるということです。  道迷いを防ぐため、また道迷いから脱出するには「脳内軌跡ログ」の精度にかかっている、と書きましたが、その軌跡ログを正確無比に数m間隔で文句も言わずに黙々と取り続けてくれるGPSユニットは極めて強力な道迷い防止器具だとは思います。というより正しく使えば道迷いなんてしないでしょう。  むろん機械ですから正しく使わなければなりませんし、GPSの情報を読むのに「読図力」が必要なことも確かです。  でも、GPSを持たない場合に要求される読図力とGPSを使う時に要求される読図力では、圧倒的に後者の方が低いです。  なんせ、読図の最重要スキルであり、しばしばかなり難易度が高い「現在位置の決定」は、機械が正確にしてくれているわけですから。  「現在位置は判っている」ことからスタートできるのは大きいです。  No.4でも書きましたが、地形図表示機能がないタイプのモノは使いこなすのにかなりの力量が必要ですので、あまりお薦めはしません。  また、英語版と日本語版ですが、メニューやガイダンスが理解できる英語力があれば(さほど難しくはありません)英語版でも差し支えないとは思います。  ただ、日本語版の現行の地図が登山道まで表示してくれる優れものですから、やはり日本語版の方が圧倒的に使いやすいとは思います。  私の個人的な好き嫌いですが、例えば同じ地名でも「黒部五郎岳」と日本語で表記されているのと「Kurobegoroudake」と英語で表記されているのでは、ただでさえ狭いGPSの表示画面に対する占有面積が英語版の方が大きいのが嫌です。つまり平たく言えば「画面がうるさい」のです。  最後に電子コンパスの有無ですが(VistaとLegendの違い)、普通GPSでは現在位置は判っても自分が向いている方角までは判りません。それが電子コンパス内蔵機種では自分の向いている方角(GPSユニットが向いている方角)が判り、GPSの画面の地図上に矢印で表示されるわけです。  これは使ってみて初めて判ることですが、圧倒的に便利です。  というわけで、やはりお薦めは日本語版の Vista HCx ということになってしまいますね。地形図と込みで10万円コースです。

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