『月と六ペンス』の読みづらさとは?

このQ&Aのポイント
  • 『月と六ペンス』の七つの文章は、会話というものが一つの嗜みとして修められていた時代を描いている。
  • しかし、その中には分かりづらくなっている箇所もあり、警句や応酬を活気づける会話の一例を挙げている。
  • 残念ながら、その当時の才気煥発な会話の詳細は忘れてしまっている。
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次の七つ文章(訳文)うち、どれが最も読みづらいですか・『月と六ペンス』より

七つのうち五つで、聖書の言葉をそのまま訳していて分かりづらくなっている箇所がありますが、一つの短文全体を見渡しての判断をお願いします。 ちょっと自分の感覚を確かめてみたいのですが、もし削除されたらアンケートで質問します。 A あの頃は、会話というものがひとつの嗜みとしてまだ修められていて、気の利いた応答が、無意味に愚かしく笑うのより高く評価されていた。警句も、今のように愚か者が才人に見えるようにと格好をつける手段ではなく、洗練された都会人の世間話に活気を与えるものだった。あのころ耳にした才気煥発な応酬をひとつ残らず忘れてしまったのが、残念でならない。 B そのころは、まだ会話というものが、一つの技術(アート)として教育されていた時代だった。鍋の下の柴を燃やす腕前よりは、気の利いた即妙の応酬(やりとり)のほうが、はるかに高く評価され、警句(エピグラム)もまた、鈍物がいっぱしの才人らしく見せかけるための、単に機械的な道具とまでは堕落していなかったわけで、いわゆる教養人の閑談などには、とにかく精彩を添えていた。絢爛をきわめたそれらの会話も、今は一つとして憶えていないのが残念だ. C 当時は、会話も一つの芸術として修められていた。鍋の下でいばらをパリパリいわせて燃やすような雑言よりは、品のいい応酬のほうが、はるかに高く買われており、警句も、愚鈍な連中が才人らしくよそおうための機械的用具にはまだなっていなかったので、洗練された人士の閑語に精彩をそえるものになっていた。私が、そのような才華の花火について、なにもおぼえていないのは残念である。 D あの頃はまだ会話が一つの芸術として修練されていた時代だった。気の利いた即答は、「釜の下に焚(もゆ)る荊棘(いばら)の声(おと)」の空しさに比べて、遥かに高く評価されたし、警句もその頃はまだ退屈な人達が機械的に適用して機知(ウイット)まがいの成果をあげていなかった頃だから、洗練された人々の世間話に活気を添えていた。しかし悲しいかなこういう機知のひらめきを私は今どれ一つ覚えていない。 E その当時は、座談が一つの技術として研究されていた。つまり、当意即妙の応答の才のほうが、釜の下でパチパチと茨を燃やすよりも高く評価されていたのだ。したがって、警句もまだ、鈍才が才人をよそおうために使う紋切り型のせりふとまではなっていないで、都人士の世間話にピリッとしたワサビの役目を果たしていたものだ。そのような機知のひらめきに富んだやりとりを一つとして思い出せないのはわびしい. F この当時、会話はまだひとつの芸としてたしなまれていた。当意即妙のあざやかな返答は、釜の下で燃えるいばらの音より高く評価され、鈍物が才人のみせかけをしようとする機械じかけの装置にはまだなっていなかった寸鉄的表現法は、洗練された人々の世間話に、ピリッとした味をそえていた。こうした才気のひらめきをいまぜんぜん思い出せないのは、まことに残念なことだ。 G 会話がまだ芸術とみなされていて、馬鹿笑いでごまかすより、鮮やかに切り返してこそ賞賛される時代だった。警句など、いまでは愚か者が才人を気取るために機械的に言うものになっているが、当時は垢抜けたセンスの持ち主が世間話をぴりりと引き締めるために使う道具だった。あの才気煥発・丁々発止のやり取り・・・・細部をすっかり忘れてしまっているのが残念だ。

質問者が選んだベストアンサー

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  • ezorisu
  • ベストアンサー率35% (61/171)
回答No.1

"The Moon and Sixpence" は私の愛読書でした。 Bは中野好夫氏の訳文ですね。 CからGはどれでもよいですが、ひとつだけ選ぶなら私はCです。

cryforty
質問者

お礼

D,E,Fはそれほど差がないと思いますが、Cも読みやすくはありませんね。どうもありがとうございました。 ちなみGは光文社の新訳です。中野訳より味やリズムに欠けるものの癖のない文になっていると思います。

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