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第二次世界大戦で日本はポツダム宣言を受諾し敗戦を迎えましたが、その後、戦火を浴びることなく、経済も急成長し、治安も安定させここまでやってまいりました。一方戦勝国を見るとどうでしょうか。冷戦に突入し関係のない国々を戦争に巻き込んでいったアメリカとソ連。それによって国をバラバラにされた朝鮮をはじめとする国々。急激な経済成長を迎えつつも同時に様々な問題が浮き彫りになってきた中国。結局、敗戦という歴史をひきずりながらも大きな事件に巻き込まれることもなく日本はここまでよくやってきたのではないでしょうか。とすると、ここまで弱腰外交と揶揄されてきた日本の外交がその微妙かつ神妙な姿勢で望んできたことも、その中途半端な姿勢ゆえに困難を切り抜けられた局面もあったのではないかという意味で評価できるのではないかと思います。
もちろん拉致問題などの重大な問題も横たわってはおりますが。
みなさんは日本の外交に関してどのようにお考えでしょうか?
投稿日時 - 2008-09-19 07:38:30
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回答(9件中 1~5件目)
No 5のものです。
他の回答者様方の話を読み大変感慨を受けました。
勝手ながら追記させて頂きます。
前に書きました通り日本は「全方位外交」を展開し
「名より実を取って」きました。
その分かりやすい例が韓国・中国等との外交ではないでしょうか。
日本は韓国・中国政府から様々なバッシングを受け続けてきました。
一時期流行語?になった「政冷経熱」とまで評されるようにまでなりました。
韓国には竹島を実行支配されています。
中国にはガス田を掘削されています。
大変憤慨すべき事案です。
過激な発言をされる方がたまに
「そんな国とは国交を断絶してしまえ!」
と仰られるのを見聞きします。
では日本政府が本当に国交断絶をしたらどうなるのか?
経済の視点に立って考えてみます。
日本は韓国・中国に対して毎年莫大な貿易黒字を出しています。
(2005年度)
対中国の貿易黒字は年間約7000億円。
対韓国の貿易黒字は実に年間約2兆4500億円!にも上ります。
日本はこれほど巨額の”利益”を弱腰外交のおかげ?で毎年得ているのです。
韓国には竹島を実行支配されています。
中国にはガス田を掘削されています。
上記問題は非常に憂慮しなければならない問題です。
しかし貿易のことを鑑みず悪戯に国際緊張を誘発し国交断絶などしては、これらの”旨み”がなくなってしまうのです。
私は何も「竹島もガス田も韓国・中国にくれてしまえ」と言ってる訳ではありません。
これらの懸案は長年日本が先送りし続けた弱腰外交の”ツケ”であり、
いずれ日本勝利で解決しなければならない問題です。
しかし巨額の貿易黒字も先送りし続けた弱腰外交の”成果”である
というのことも事実として認識しなければならないと思います。
如何にしてこの”旨み”を逃がさずに問題を解決するのか?
もしくは日本のお家芸「先送り」をするのかどうか?
日本政府、外務省の今後を注視していきたいと思います。
以上、二度目の長文失礼致しました。
質問者様のお力添えになれば幸いです。
投稿日時 - 2008-09-22 21:34:11
お礼
何度もご丁寧にありがとうございます。
「貿易のことを鑑みず悪戯に国際緊張を誘発し国交断絶などしては、これらの”旨み”がなくなってしまうのです。」
>まさに政治(外交)と経済は表裏一体で、表だけ見ても裏だけ見てもだめであり、まさに両側を確かめた上で政策を練っていかなければならないという解釈でよろしいでしょうか。そう考えると確かに表面だけを見て癇癪をおこしてみても結果的に不利益を被ることだってあるようですね。要は相対的な視点を持つこと。これが大事だということでしょう。
マスコミによって弱腰外交の長所は見えにくくされ短所ばかり目を向かせるよう扇動されている感じは否めませんが、おっしゃるように広い視野を持てば奥行きが深くなり事の核心に迫ることができそうです。そういった視野を持ちながら短所の部分である弱腰外交の弊害的なツケを解消していかなくてはならないようですね。そしてこのような物事に対する姿勢は外交だけではなく日頃の生活でも重要であるような気がしています。「日常で短絡的に物事や人物を判断してはいけない」というところまで繋がりそうです。少し広げすぎましたね;
何度も、そして丁寧にご回答してくださってありがとうございます。
知識が深まりました。
感謝いたします。
投稿日時 - 2008-09-23 04:23:46
私はNo14さんに同調し、《全方位外交》を評価します。
個人的にはODAのコンサルタントとして、開発途上国の経済援助の仕事をして来ました。 中国にも合計十回訪問し、病院の医療機材の整備計画を助けて来ました。
中国やヴィエトナムも市場経済を導入し、産業の育成発展に懸命です。 そのため、我々コンサルタントが出かけて行って、人材の育成に努めて来ました。 政府が武力にものを言わせて強硬な外交に出ても、肝腎の経済が外資に完全に支配されてしまっている。 これが現在の中国の現状です。 しかも、この国には《品質管理》とか《企業家の倫理》など皆無です。 これから国際社会でこっぴどく叩かれることになります。
英語で《世間の荒波に揉まれる》というのを《learn at the fist school》と言います。 拳骨で頭を叩かれて、身体に染み込むまで教わるという意味です。 これから中国は拳骨で、国際社会における商道徳を叩き込まれることになるのです。
過日、四国高知県の沖合いで国籍不明の潜水艦が領海内に進入する事件がありました。 日本(が誇る)イージス艦《あたご》が追跡し、領海外へ無事出て頂きました。 あたごにとっては格好の軍事訓練だったと思います。 多分、当潜水艦の能力等はすべて把握されたことでしょう。
同じように数年前、某国の総書記の長男がディズニーランドに行きたいと言う子供じみた動機で不法侵入し、捕まった事件がありました。 あのまま返したのは弱腰外交だという意見もありました。 本当にそうでしょうか? あの後、このご子息は総書記からどれくらい叱られたと思いますか。
わかっているのに、わざわざ何もしないで無視する。 これが当の総書記の顔にどれほど泥を塗ったことになったでしょうか。 後継者になるかも知れない要人を泥棒か乞食扱いしたのですから。
外交とはこういう不手際の善後処理による方が大変なのです。
投稿日時 - 2008-09-22 11:34:06
お礼
《learn at the fist school》とはまさに「登竜門である世間という学校において拳骨でその厳しさを教えられる。」といったニュアンスでしょうか。遠まわしな言い方がとっても欧米風でユニークです。おっしゃるように強硬な外交=賢明な外交とは決して限らないようですね。自信たっぷりに自国の方針を相手に突きつけても、根本がしっかりしていないとすぐに崩れるようです。そう考えるとイージス艦やキムヨンナム氏に関する事件の際の日本の対応がそれを如実に物語っていると思われます。まさに目先のことにとらわれなく、その事象の本質を捉えた上での外交善後処理が求められるのでしょう。そういった意味で日本の全方位外交は評価できるようですね。
ところで、すばらしいお仕事をなされているんですね。
回答に具体的経験が付加されて、非常に説得力がありました。
本当に丁寧に回答してくださってありがとうございました。
投稿日時 - 2008-09-23 04:01:58
戦後に外交方針の選択肢が幾つかあった中で、今の方針(「日米安保」を中心にした米国中心外交及び、「憲法第9条」を利用した必要最低限の軍事力の所持で外には派遣しない)というのを決定したのは、吉田茂だと言われています。
戦後直後の日本は、敗戦による経済が疲弊した状態でした。
占領後もその状況は変わらず、経済復興が緊急課題でした。
そこで、吉田茂は経済偏重の方針を決めました。
そして、日米安保と憲法第9条を最大限活用して、軍事費を抑えた上で、その余ったお金を経済対策に回すことで後の高度経済成長の下地を準備しました。
その後の自民党の55年体制下では、全てこの吉田茂の方針(経済偏重・日米安保中心)を元にして外交を展開してきました。
高度経済復興を遂げ、空前のバブルに沸き、経済大国としてG8の一角を占める地位を獲得できたのは、この吉田茂の方針とそれを中心に据えた自民党政権の功績と言っても過言ではないかと思います。
その意味では、個人的には大きく評価をしています。
※「弱腰外交」と言われるときは、大抵偏狭なナショナリズム・民族主義的な観点から言われることが多く、「名を得て、実を捨てる」時の弊害を考慮してない場合が多いです。
しかし、時代は常に変化するモノです。
戦後復興を果たす上ではベストだった吉田茂の外交も、経済大国の仲間入りを果たした後の日本にはそぐわないモノとなっていきます。
特に、「湾岸戦争」や「55年体制の崩壊」などを経験した1990年代に、一気に時代の変化が顕在化したように思います。
特に、「日米安保」によって「米国の核の傘の下での経済復興」を選んだのは「経済的弱小国」であったからです。
しかし、高度経済復興を果たし経済大国の仲間入りしたのだから、それに伴う外交方針の転換もしなければならないのに、なかなか大きく転換出来ず(それ以前の自己認識すら出来ていないと思いますが)未だに戦後外交を引きずってる気がします。
まぁ、個人的な評価としては80年代位までは概ね評価できますが、それ以後は思考停止に陥ったと言う感じですね。
今後は、如何にして「日米安保・経済偏重」思考を変えていくかってところですかね。
そのためには、まず世界情勢の分析とともに自己分析もしっかりと行うことでしょうね。
孫子曰く「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」ですね。
投稿日時 - 2008-09-19 21:00:41
お礼
丁寧にそしてわかりやすく回答してくださってありがとうございます。
経済発展に政策が柔軟に対応していないため、様々な変化に対応していくことができなくなっているといったところでしょうか。吉田茂の外交を今まで引きずっているというのは初耳であり、とても勉強になりました。おっしゃるように世界情勢を分析しその中で自分たちがどういった立場、状況にあるのかということを今一度考え直す必要があるときなのかもしれませんね。戦後の一つのステップとしての経済発展。今その先を行く次のステップが期待されるように思います。このままでいいのか悪いのか。原点を再び見つめなおしていく必要があるように思います。
どうもありがとうございました。
投稿日時 - 2008-09-20 04:45:15
私も質問者様と同じで日本外交はトータルで見てベターだと感じています。
最高でもなければ最悪でもないということですね。
日本の外交姿勢は良くも悪くも『全方位外交』です。
様々な思惑が蠢く国際関係で「仲良くしましょう。少しのことならこちらが引きますよ。」
という姿勢でやってまいりました。
その「結果」どーなったか?
ということでしか客観的に評価できないと思います。
日本は俗に言う「弱腰外交」、「土下座外交」、「全方位外交」を60年間続けてきました。
その結果...
○貿易黒字による世界最大の債権国。
○国内総生産世界第2位。
○世界に良い影響を与えている国3年連続トップ。
etc,etc...
という「結果」が日本外交の評価ではないでしょうか?
(まぁ日本外交のおかげではなく団塊の世代が必死に働いたおかげなんですがね...笑)
確かに日本は弱腰外交と言われていますが決して悪いことばかりではないことが判ります。
身より実を取る外交展開をしてきたと言えるのではないでしょうか?
だからと言ってベストではなく問題も山積みです。
もっとも顕著に現れている問題が
「北朝鮮拉致問題」
「領土問題」
等ですね。
冷戦終結から20年が過ぎようとしている世界は今、大いなる転換期にあります。
テロとの戦いが続き。
原油・食料価格高騰。
世界金融危機...
揺らぐ超大国アメリカ。
アメリカと肩を並べる大国を目指す中国。
ソ連崩壊から立ち直りつつあるロシア。
拡大を続けるEU。
世界最大のマーケットを誇るアジア。
地下資源豊富なアフリカ...
リアルな弱肉強食である国際社会で日本外交のこれからの舵取りが気にかかります...
今までの弱腰外交を貫くのか。
大きく方向転換するのか。
注視しなければならないのだと思います。
長文失礼いたしました。これが質問者様のお力添えになれば幸いです。
投稿日時 - 2008-09-19 20:09:24
お礼
簡潔明快な回答ありがとうございます。
私も世界は確かに転換期であるように思います。
日本はこれまでどうりの弱腰外交を貫くのか転換するのか。
無茶な方針は打ち出さず、今まで培ってきた国際的評価に
恥じることなく地道に舵を取っていって欲しいですね。
同じように弱腰外交も評価できるという感想を持つ方も
いらっしゃるのですね。
No_14さんどうもありがとうございました。
投稿日時 - 2008-09-20 04:34:58