アメリカの政治について・・・

質問

マイケル・ムーア監督の「華氏911」と「あほでまぬけなアメリカ人」を先日見たのですが。
これは本当なのか！？というような疑問、怒り、憤り、悲しさが浮かんできました。

現在のアメリカの政権、特にネオコン、ブッシュにとっては石油利権が平和や人の命よりも大切なのでしょうか？
イラク戦争の大義はイラクをフセインから開放するのではなく、自己利益のためだったのでしょうか？

子ども達の腕をえぐられ、足を落とし、殺され・・・こんなの悲しすぎます。また劣化ウラン弾による被害もこれからどんどん増えていくと思います。
アメリカは世界に資本主義を根付かせ、自由を与えると言っていますがこれは本当なのでしょうか？
私には偽りにしか聞こえないのですが・・・

回答No.3

eulenspiegel

イラク戦争開始の主たる目的は自国の安全保障ですよ。
イラクの国民を解放するという意味も無いわけではないですが、これは戦争を正当化するための理由であったり、安全保障を実現するための手段だと思います。
フセイン政権が倒れてアメリカと共通の価値を持つ穏健な政権を樹立させることができれば中東をはじめアメリカ、世界の安全にもつながるので。

アメリカは同時多発テロまで国連の枠組みをそれなりに尊重した国際関係を構築していました。とはいっても、中絶の問題や国際刑事裁判等の問題で利害の不一致があるため、国連に対して特に協力的だったわけではないですが。負担金もだいぶ滞納していましたし。

しかし、国連の枠組みでは同時多発テロの発生を防げなかったわけで、国連が自国の安全保障として役に立たないのであれば、単独行動をとり先制攻撃をしかけようということです。ちなみにイラク戦争前にアメリカは国連を通じてイラクに核の査察を受け入れるように要請しましたが、イラクに拒否されました。

他の国はアメリカの先制攻撃を批判しますが、他の国は少なくとも同時多発テロのような被害を受けることはなく、また、その可能性もアメリカ程高くないでしょう。だから理想を掲げて、のらりくらりと構えていられるんですよ。

先に言ったように、国際的な枠組みでは対応できないのであれば、アメリカのように真っ先にテロの対象となるような国は、危険そうな臭いがしたら当然先制攻撃を仕掛けたくなるでしょうね。外敵から自国民の安全を守ることが国家の重要な仕事であって、その危険に対し対応できる国際的な機関はないので。

イラク戦争と石油産業の関係が全くないといったら嘘になりますが、それは主たる目的ではないですよ。石油会社はこれを機に儲けてやろうという意識はかなりあったと思いますが。

それと、人命が大切だから戦争をするということも考えられませんか。
フセインが今までやってきた悪行を考えると、彼が政治のトップに居座る限りクルド人や他の宗派の人権の蹂躙は継続されるわけで、そこで蹂躙される人権や失われる生命といった被害の総量とイラク戦争で被った被害の総量を比べてみると、どうなんでしょうね実際のところ。

アメリカに悪いところはたくさんあるけど、フセインのしてきた悪行にも目を向けるべきではないでしょうか。

自由を与えるというのも本気で考えているはずですよ。
少なくとも、フセインと異なる宗派、人種にとっては良い国を作ろうとしていますよ。そうすることが、アメリカの安全保障につながるので。

それと、良くわからないんですが、
政治と石油産業がからんでいるとして、そのことは、資本主義を根付かせて、イラク人に自由を与えることの大きな阻害要因になるんですか。
国の安全保障と比べたら石油のことはあまり大きな問題ではないと思うのですが。

お礼

回答ありがとうございました！
安全保障が主因ですか・・・。
やはりアメリカはそれだけ憎まれているのでしょうか・・・。
疑問がたくさん沸いてしまいます。
ただ子どもが犠牲になっている姿を見たときは何か物悲しい気持ちになってしまいます。

私は政治と石油産業が絡んでいることは倫理的に問題があると思うのです。
確かに人殺しよりはかなり軽い問題ですが、やはり人間性の問題になるのでしょうか。