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日本語教育の中の推量表現「らしい」「ようだ」「みたいだ」

日本語教育における推量表現はどこまで捉えるべきでしょうか。モラリティ、文末表現、あるいは助動詞などいろいろなカテゴリができますが、「らしい」「ようだ」「みたいだ」と「だろう」は一つのカテゴリとして考察することができるんでしょうか。

みんなの回答

回答No.4

> 「聞くところによると」という情報源提示してあるから、「伝聞」と > 考え込みやすいのでは。 確かに紛らわしいですね。 でも、理屈は天気予報の場合と同じです。 聞くところによると彼は野球選手らしい。 ↓ 聞いた情報から判断して、彼は野球選手だと考える。(私はそう推量する) こういうことです。 つまり、「彼は野球選手だそうだ」と単に聞き伝える(伝聞)のではなく、情報を自ら評価・判断した上で語る言葉が「らしい」なのです。 <例> 本人の説明によれば、彼は野球選手だそうだ(伝聞)。しかし、あのぎこちないプレーを見ると、どうもそれは嘘らしい(推量)。

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回答No.3

こんにちは ( ^^ 「みたいだ」と「ようだ」は、共に例えや不確かな断定を表わします。 <例> ・盆のような(みたいな)月が‥ 例え ・台風は去ったようだ(みたいだ)‥ 断定 「らしい」、「だろう」は文句なしに推量でしょう。 ただ、「だろう」は何の根拠もない単なる憶測をも含みます。 <例> ・そのうち何とかなるだろう。 これに対して「らしい」は何等かの根拠がある(信憑性は別として)場合の表現です。 <例> ・天気予報を見た限りでは、明日は晴れるらしい。 waecnu さんが「伝聞」だと思われたのは、多分この辺ではないでしょうか。 ただこの例の場合、天気予報‥と言うか気象予報士から聞いた伝聞情報に基づくとは言え、結果として「晴れるらしい」と考えること自体は話し手自身の “推量” であり、伝聞ではありません。 伝聞は、次のように「そうだ」を使います。 <例> ・天気予報によれば、明日は晴れるそうだ。 (予報士が晴れると言っている)

waecnu
質問者

補足

MockTurtleさん、回答ありがとうございます。 「推量」と「伝聞」の境目がよく分からないが・・・ 天気予報の例やお医者さんの例は信頼性のある発言のほうで、「らしい」はMockTurtleの言うに確か一理があり、「伝聞」ではなく、「推量」であると考えられる。 しかし、下記の文の場合 聞くところによると彼は野球選手らしい。  「聞くところによると」という情報源提示してあるから、「伝聞」と考え込みやすいのでは。

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  • roku43
  • ベストアンサー率28% (13/45)
回答No.2

例示された3言葉は、みんな助動詞ですから、その意味では同じカテゴリーといえなくもないと思います。しかし、同じ助動詞でも、次のような違があります。 ・らしい=「らし」の口語で、推量を表す接尾語。 ・ようだ=「~のようだ」と比較・比喩を表す。 ・みたいだ=「みたようだ」のつまったことばで、「ようだ」と同じ。 これに対し ・だろう=「であらう」の口語化したもので「で」は助詞、「あら」は動詞「ある」の未然形、「う」が助動詞です。この「う」は推量ではなく「予想」の助動詞です。 したがって「だろう」は同じカテゴリーとは言えないと思います。

waecnu
質問者

補足

roku43さん、とても分かりやすい解説をしていただいて、ありがとうございます。日本人の感覚から見ると、 >>「らしい」 推量を表す接尾語。 >>「みたいだ」は「ようだ」と同じ。 というふうになっているといえるでしょうか。 roku43さんは国語教育の立場から解釈は通じますが、しかし外国人対象とする日本語教育の現場ではどういうふうに教えるべきか。私自身は基本的な意味をまず教えるべきだと、例えば「らしい」の「推量」を基本用法としない、「伝聞」の用法を基本用法にするべきではないかと考えいますが、どうでしょう。現行の日本語教育の教材を見ると、初級・中級の教材においては、「らしい」の「伝聞」の用法は明記されていないことは確かなことである。

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  • jo-zen
  • ベストアンサー率42% (848/1995)
回答No.1

以下のURLでの考察を参考にしてみてください。 http://nels.nii.ac.jp/els/contents_disp.php?id=ART0007339703&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=Z00000016163626&ppv_type=0&lang_sw=&no=1208646281&cp= 私にはしっくりきましたが、どうですかね?

waecnu
質問者

補足

jo-zenさん、リンクありがとうございます。残念ながら、教えていただいたURLをアクセスしてみたが、エラーが発生したので、見られませんでした。 確かにWaseda大には同じテーマの論文を拝読したことがあるが、3者の使い分けなど作者なりの意見が出てましたが、どうも現場教師の教え方が言及していなくて、私は現場の教師なら、どのように教えているかに興味ですね。

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