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関係詞を使った文章の作り方(制限用法と非制限用法)
fwkk8769の回答
興味深いご質問です。 日ごろ考えていることをもとに、話を単純化するために、以下では関係詞の制限用法と非制限用法の違いを書き言葉ではカンマの有無で表すという前提で、また、書き言葉ではなく、話し言葉を念頭にして説明を試みます。 (1) 第1問はカンマありの非制限用法のみが認められるのが普通だと思います。 第1文で、何の断りもなく新情報として主語位置に ”my uncle” と登場しています。所有格myの意味は、「the+私の」であり、内部にtheの持つ「特定(definite)」の感覚を含んでいます。よって、ご回答#1や#4の方が書かれているとおり、制限用法の関係詞を続けることはないことになると考えられます。 (2) 第2問は「解答」にあるとおり、カンマなしの制限用法の場合が多いと思います。が、カンマありの非制限用法の場合もありえると思います。 第1文の主語位置に ”(an) old man” が登場していますので、この「老人」は聞き手にとって新情報であることがわかります。 ですから1文にする場合、「老人」というだけでは情報量が少ないので最初から「会ったこともない老人」というように、イメージをひとまとまりのものとして、つまり情報を1つの単位として打ち出していくのが自然です。よって、制限用法を用いるのが自然です。 一方、話し手が、文頭に登場人物として、 (a) 自分の頭のなかに ”(an) old man” (ある(一人の)老人)というただそれだけのイメージが浮かんだ場合に、自分の中でそのイメージを確認(ここで書き言葉のカンマに当たるポーズがある)した後に、さらにそれだけでは自分とその老人との関係について十分な情報を聞き手に提供していないようにafterthought的に感じる場合、 あるいは、 (b) ”(an) old man” (ある(一人の)老人)というただそれだけのイメージを聞き手の頭の中にまず確立してもらう目的でただそれだけを述べ(ここで書き言葉のカンマに当たるポーズがある)て、その後、さらに自分とその老人との関係について十分な情報を聞き手に補足的に提供する場合、 に補足説明[挿入]的に用いるのがこのタイプの非制限用法だと思います。 たた、(a)と(b)の違いは、挿入部の非制限用法の関係詞節が、単に、 (a)の場合は、まず主語として ”(an) old man”と口にした後での後知恵的、後での思いつき的、 (b)は、すでに読み込み済みで意図的、 であることです。 (3) 「関係詞を用いて2文を1文にまとめるとき、制限用法と非制限用法のどちらを用いるか判断するのに、何か方法はあるのでしょうか?」 ⇒ 情報を1つの単位として、どこまで出すかという違いだと思います。 注意点を書きます。 (あ) 先行詞の名詞(句)との関係が、制限的なのか非制限的なのかの区別は、名詞(句)を修飾する形容詞が制限的なのか非制限的なのかの区別と同じように考えるとよく見えるように思います。 ・「制限的」 (日本語):白いバラ (英語):a white rose (日本語):良妻 / 悪妻 (英語):a good wife / a bad wife ・「非制限的」 (日本語)白い雪(常識的に、雪は全て白い;白くない雪はない) (英語):white snow (日本語):ヨーロッパを旅行中の私の妻 (英語):my wife, who is traveling in Europe ・制限的なのか非制限的なのかの区別に、 形容詞が名詞を修飾する場合、 ⇒ 日本語と英語に違いはない、 一方、 ・節が名詞を修飾する場合、 ⇒ 日本語は点(、)による明示的な符合を用いない。他方、英語では、制限用法にはカンマを振らないのに非制限用法にはカンマを振る、という具合に明示的符合を用いる。 (い) 基本的に非制限用法しか用いることのできない先行詞に次のようなものが考えられます。 ・人名などの固有名詞、 ・this / thatの付いた名詞、 (例)This table, which was made in 16th century England, is said to be priceless, and that chair, which was found in an ordinary farmhouse in England, is believed to be a Chipendale. ・(全ての場合に当てはまるわけではありませんが)今回の(2)のようにmy, hisなどの所有格が付いた名詞 (う) 名詞(句)だけではあまりに情報量が不足している場合には、聞き手の頭の中に具体的なイメージを喚起しにくいものは、非制限用法にはなりにくいように思います。 例えば、 ・今回の(2)がそうです。 ・また、著名な文法書の翻訳本『エイザーのわかって使える英文法(下巻)』(桐原書店、pp.77-78)に次の問題(と解答)が載っています。「次の文の必要なところにコンマを加えなさい。 10. I live in a town which is situated in a valley.」 解答は「コンマ不要」となっています。(Prentice Hallから出ている原典でも確認しましたが、問題・解答とも同じでした。)
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とてもわかりやすい説明をありがとうございました。とてもよく理解できました。今まであまり考えず、機械的に関係詞を用いた文を作ったり読んだりしていたのですが、これからは関係詞に含まれるニュアンスを感じ取りながら勉強を進めていきたいと思います。紹介いただいた文法書も買ってみたいと思います。