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「ヴ」という表記は必要か?

noname#2543の回答

noname#2543
noname#2543
回答No.11

0.No.98881の回答の前に書いたものなのでその辺をよろしく。 1.なぜ、「ヴ」だけが使われるか。  /ka/,/ki/,/ku/,/ke/,/ko/は「か」「き」「く」「け」「こ」と表記されます。これは日本語でも、「か/ka/」「き/ki/」「く/ku/」「け/ke/」「こ/ko/」だからです。  しかし、/sa/,/si/,/su/,/se/,/so/は、多少正確に書くときは、「さ」「すぃ」「す」「せ」「そ」と表記します。これは日本語の「し」が/shi/なので、/si/の表記のためには「す/s(u)/」+「い/i/」を使うわざるをえないからです。(「子音+/u/」を「子音単独」と同視するのは、単独の子音字を持たない日本語表記の通則です) そして、/fa/,/fi/,/fu/,/fe/,fo/は、「ふぁ」「ふぃ」「ふ」…で表記します。何故なら日本語の中の/f/の音は、「は/ha/」「ひ/hi/」『ふ/fu/』「へ/he/」「ほ/ho/」の「ふ/f(u)/」にあるからです。  ならば、その有声音である、/va/,/vi/,/vu/,/ve/,/vo/も「ぶぁ」「ぶぃ」「ぶ」…で良さそうです。しかし、残念ながら、「ば/ba/」「び/bi/」『ぶ/bu/』「べ/be/」「ぼ/bo/」なのです。そのため、/va/を「ぶぁ/b(u)a/」と書くくらいなら「ば/ba/」とで十分なのです。  ところが、日本人は/f/の音を持っているだけにその有声音である/v/に敏感でした。そのため欧州人の/v/を「ぶ」とは別の音と聞き取りやすかったのです。そこで、それを何とか表記しようとしたのが「ヴ」です。  では、なぜ「ヴ」かというと、多分、「う」を言うときの口の形と「ヴ」が似てるからでしょう。 * ちなみに、日本語の「ふ」は正確には/f/(唇口摩擦音)ではなく/φ/(両唇摩擦音)です。      両唇 唇口 歯 歯茎 後部歯茎  破裂音 <b,p>    <--------t,d -->  摩擦音  <φ> <f,v> <θ> <s,z> <sh>  図のように、もともと日本にない/θ/は/s/に吸収され、/f/,/v/は/φ/に吸収されたのです。 2.なぜ、「インタブュー」「インタヴィュー」ではないか。  思うに、「ぶ」の本来の音である/bu/,/vu/が/b/,/v/に転用されるのは、そこで/u/を落とすのは自然であるから、つまり、日本語でも子音の前や文末で/u/を落とすことが多いからでしょう。実際、「~です」は/des/と発音されます。そのため、"love(/lAv/)"は「らぶ/rabu/」で代用できるのです。  しかし、"view(/vju:/)"を「ぶゅー/buju:/」にした時、/b(u)ju:/と/u/が落ちるのは日本語として自然かというと、疑問です。勿論、不自然でも、表記上仕方がないということもできます。ところが、代わりに「びゅー/biju:/」と書いてしまえば/i/が/j/に吸収されるのは自然です。「ぃ/j/」の音は半母音とも言われるように母音の「い」と交換しやすい音なのです。  ところが、「ヴ」は事情が違います。「ヴ」は/v/の表記のため意識的に作られた文字なので、/v/が本来で/vu/が転用です。そのため、はじめっから「ヴュー/vju:/」で、問題ないのです。 * 多分英語には/bju:/の音がないので、/vju:/を「ヴュー」ではなく「びゅー」と表記しても混同がないのでしょう。   同じように、/vu/の音も無さそうなので、「ヴ」を/vu/でなく/v/のために使用しても問題がないのかもしれません。もっとも、英語にもなっている"voodoo(/vu:du:/)"とかフランス語の"vouz(/vu/)"とかもありますが。 3.Eivisさん回答の「上田敏の詩『秋の日のヴィオロンの・・・』」は、フランス語ですから、「ビオロン」になっても「バイオリン」にはなりません。

gootara
質問者

お礼

ありがとうございます。 それにしても、相変わらず「V」を「ぶい」と言う人は多いですね。「ヴィ」または「ビィ」と言う人は少ない。「RV車」「V6エンジン」は「あーるぶいしゃ」「ぶいろくえんじん」ですもんね。 「ブルガリ」のつづりは「BV」で始まりますが、これは「ブ」でよろしいんですかね。そもそも何て発音するかを知らないもので…

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