スウェーデンについて書かれた本

質問

最近、スウェーデンに興味を持ちました。
スウェーデンでの生活について書かれた本を探しているのですが、なかなか見つけることができません。おすすめの本やスウェーデンについて書かれたサイトがありましたらぜひ教えて下さい。
歴史とか学術的なものではなく、日常生活などの普段の姿が分かるものがいいです。よろしくお願いします。

回答No.1

ABAsan · ベストアンサー

ちょっと変化球かもしれませんが、その国の社会的なあり方を知るためには、ミステリの警察小説が最も優れているんじゃないかと思います。これほど社会と風俗を映し出すジャンルは他にないんじゃないでしょうか。
　まずマイ・シューヴァル＆ペール・ヴァルー夫妻のマルティン・ベック警視シリーズがお薦めです。
　１年１冊、全10冊で完結し、1965年から75年までの10年間にわたるスウェーデン社会の変遷を書き留めることを目的として書かれた警察小説ですが、ミステリとしてもズバ抜けた面白さを誇り、おそらくはこれまでに書かれた最も優れた警察小説シリーズになっています。

『ロゼアンナ』
『蒸発した男』
『バルコニーの男』
『笑う警官』
『消えた消防車』
『サボイ・ホテルの殺人』
『唾棄すべき男』
『密室』
『警官殺し』
『テロリスト』

　角川文庫でこの10作が出ていますが、既に絶版なのが残念です。ただし、入手自体はそれほど難しくはないと思いますし、読むならば１作目から順番に読むべきシリーズです。

　ただ、マルティン・ベック・シリーズは今から30年以上前のシリーズで、面白さはともかく、さすがに現代スウェーデン社会との違いが見受けられるようになってきました。そのため、より現代のスウェーデン社会を知るためには、ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダー・シリーズがいいと思います。
　こちらは1991年から1999年までの全９作で完結していますが、今のところ５作目まで翻訳されています。扱われる犯罪がより現代的になり、現在のスウェーデン社会の抱える問題がいくつも関わり合っていて読み応えがあります。マルティン・ベックと比べると冒険物・スパイ物の要素が強く、しょぼくれた主人公のヴァランダーの活躍は、刑事コロンボがダイハードをやっているような、変な面白さがあります (^^;)。
　こちらは創元推理文庫から

『殺人者の顔』
『リガの犬たち』
『白い雌ライオン』
『笑う男』
『目くらましの道』（上・下）

と出ています。

お礼

小説とは盲点でした。ガイドブックのようなものばかり探してて、こういうのには全く気付きませんでした。さっそく「殺人者の顔」をオンラインで買いました。届くのが楽しみです。ありがとうございます！