天候デリバティブによる利潤平滑化のメリットについて

このQ&Aのポイント
  • 東京電力や東京ガスなど、大企業が天候デリバティブを導入するメリットは何か?
  • 天候デリバティブを導入することで、大企業でも利潤を平滑化することができる
  • 天候デリバティブを導入することで、利潤の上下を抑えることができる
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天候デリバティブによる利潤平滑化のメリットについて

少し古い話ですが、東京電力と東京ガスの平均気温を原資産としたスワップ取引などに関して少し疑問があります。 小・中規模の企業がデリバティブなどを利用して利潤を平滑化させることに意義がある事に関しては疑問ないのですが、例えば東京電力のようなほぼ独占に近いような形態の大企業が天候デリバティブなどを導入して利潤を平滑化することにはどのようなメリットがあるのでしょうか? 東京電力のような大企業であれば、多少利潤が上下してもたいしたダメージにはならないのではないかと思うのですが…。むしろ天候デリバティブ導入によるオプション料のほうが無駄ではないかとすら思ってしまいます(スワップ取引の場合はオプション料は必要ではないと思いますが、経費も無駄だと思います) しかし実際に大企業でも天候デリバティブを取り入れている企業があるということは、それらを超えたインセンティブがあるということだと思うのですが、それらはどういったものなのでしょうか?とても疑問です。

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  • ベストアンサー
  • mahopie
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回答No.1

以下一般論ですが、 1.自社でコントロールができないリスク(本件で言う向こう数ケ月の天気の変動による業績への影響)に対して、 2.投入時点でコスト額が確定しているオプション料(名目は問わず)を負担して、 3.当該リスクと業績面のブレについての相関性が客観的に認識できる状況があり、 4.結果として、企業努力による業績改善部分をより明確化させることが可能になる 5.加えて、そういったリスクへの取組み姿勢を投資家・消費者・社員等ステークホルダーに示す事で、自社のPLへの拘り・リスクコントロールへの取組み姿勢を示せる 6.電力・ガス会社における原油・天然ガスの輸入価格(材料+為替)、輸出・輸入における為替予約、メーカーの基本材料の価格(鉄・銅・貴金属)という価格ヘッジと基本的には同じかと考えます。 7.但し、本件は、全体の取引量(総リスクに対するデリバティブ付保の割合)は極めて少額で、「こんなこともやっています」というアナウンス効果・社内外(特に自社株主に対して)に進取の姿勢を示す、といった間接的な効果の方が目的かも知れません。 8.私見としては、むしろ中小企業が、銀行・証券会社等により市場直結でなく第二次マーケット用に細分化されたデリバティブ商品を購入している事例の方が問題が大きいのでは、と考えます。 (飲食店・ゴルフ場と週末の天気・気温といった天候デリバティブ等と業績変動のリンクしない。もっとも説明責任は限定的だが)

yu5959
質問者

お礼

mahopie様 お礼が遅くなりまして、大変申し訳ありません。 このたびは的確なアドバイスを有難うございます。 非常に参考になりました。 やはり大企業が天候デリバティブでリスクヘッジする主目的はIRなのですね。これからの動向次第というところでしょうか。

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